【鍼灸】中風のお話②【横浜】
目次
【脳梗塞リハビリ】【鍼灸】
皆さん、こんにちは!
横浜市青葉区あざみ野にある脳梗塞リハビリ施設、リバイブあざみ野のHP、ブログへようこそ。
毎週土曜日のブログ記事を担当します鍼灸あんまマッサージ指圧師のTです。
土曜日のブログの記事では、皆さんにより東洋医学や鍼灸を身近に感じでもらうために、簡単な基礎知識から自分でも実践できそうなことまで、簡単にご紹介していこうと思います。
肩肘張らず気軽に読んで頂けたら嬉しいです。
【中風②】
前回のブログの記事では、中風(脳血管障害)について西洋医学と東洋医学の立場で簡単に説明してみました。
https://revive-reha-azamino.com/post/post-4391
今回の記事では中風治療に有効な7つのツボ「中風七穴」をご紹介したいと思います。
『太平聖恵方』には「飲食の不摂生、飲酒や性生活の過剰は、突然中風を引き起こし、言語障害、半身不随となる。この治療には、七処一斉に各3壮施灸する。もし患部が左であれば右に施灸し、右であれば左に施灸する」とあり、その七処とは、百会、耳の前髪際、肩井、風市、足三里、絶骨、曲池とされています。
『資生経』4巻には、
①「百会、風池、大椎、肩井、曲池、間使、足三里」
と
②「百会、曲鬢、肩井、曲池、風市、足三里、絶骨」
が記されていて、後にこの2説が中風七穴と呼ばれるようになりました。
①「百会、風池、大椎、肩井、曲池、間使、足三里」説
・百会
百会は、両耳を結んだ線と眉間を通る体の正中線が交わるところに取ります。
脳血管障害の他に頭に関係する疾患、鼻の疾患などにも使われます。特殊な効果として、脱肛や痔核にも効果があると言われてます。
・風池
風池は、首の後ろにある大きなくぼみの外側、髪の生え際辺りに取ります。中風、風邪に効果があります。
風邪の引き始めにここを治療すれば予防にもなり、また引いた後治療すれば経過が良いです。押すと気持ちが良いところです。
・大椎
大椎は、首を前に倒したときに、首と背中の境目に飛び出る骨(第7頚椎)の下に取ります。
中風の他にも風邪や喉の痛みに効果があります。
・肩井
肩井は、上記のツボ「大椎」と肩先を結んだ線の中央に取ります。
肩が凝るとツボのことを知らなくても、無意識に肩井を押す人は多いのではないでしょうか。肩や首の痛み、腕の痺れに効果があります。
・曲池
曲池は、肘を曲げたときにできるシワの外側、肘関節の骨の際辺りに取ります。
肘の痛み、上肢の神経痛や麻痺に効果があり、中風や半身不随にも必須のツボです。他には皮膚病にも良いです。
・間使
間使は、手首の手のひら側中央部から指4本分上に取ります。
腕の痛みや手指の痺れの他に、心疾患や便秘にも効果があります。
・足三里
足三里は、膝のお皿の下中央から(親指以外の)指4本分下そこから脛のちょっと外側に取ります。
足三里はこのブログの最初の記事にも取り上げましたが、消化器系の疾患全般に効果があり、また下肢の神経痛、鼻の疾患、神経症にも用いられます。
②「百会、曲鬢、肩井、曲池、風市、足三里、絶骨」説
・曲鬢
曲鬢は、もみあげ後ろ側の垂線と耳尖の水平線の交わるところに取ります。
頭痛が歯まで響くものや頬部・オトガイ部の腫れ、三叉神経痛、突発性失語症などに効果があります。
・風市
風市は、ふとももの外側、まっすぐに立ってちょうど腕を真下に垂らしたとき、中指の先が当たるところに取ります。
下肢の神経痛、麻痺、腰痛などに効果があります。
・絶骨
絶骨は懸鐘の別名で、外くるぶしより指4本分上に取ります。
下腿や足背の神経痛や麻痺、足関節の捻挫などに効果があります。
いかがでしたか?
今回は中風(脳血管障害)の治療穴である「中風七穴」をご紹介してみました。
中風に限らず治療には外せない重要で効果の高いツボなので皆さんも色々と試してみて下さいね。
また次回記事をお楽しみに。再見!
【鍼灸師Tの過去の記事】
ツボのお話
ツボのお話②
ツボのお話③
ツボのお話④
鍼のお話
鍼のお話②
鍼のお話②の続き
お灸のお話
寝違えのお話
鬼哭の灸
虫のお話
虫のお話②
花粉症のお話
梅核気のお話
中風のお話
【脳梗塞後遺症の改善を目指す自主トレ動画】
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