【脳梗塞リハビリ】ツボのお話④
【脳梗塞リハビリ】
皆さん、こんにちは!
12月と1月の毎週土曜日のブログ記事を担当します鍼灸あんまマッサージ指圧師のTです。
土曜日のブログ記事では、皆さんにより東洋医学や鍼灸を身近に感じでもらうために、自分でも実践できそうなことを簡単にご紹介していこうと思います。
目次
【ツボのお話】
前回は「龍眼」「裏内庭」「八邪・八風」という奇穴をご紹介しました。第4回目となる今回は年末年始医療機関も冬休みに入るところが多いので、万が一のときの応急処置として使える奇穴をご紹介したいと思います。
この回からブログを初めて見た方。奇穴ってなんだっけ?て思われてる方。
前回のこちらの記事を復習にどうぞ。
https://revive-reha-azamino.com/post/post-3712
【奪命】
最近、コロナも落ち着き国内外旅行客が増えたからかトコジラミが増えているそうですね。昔は南京虫と言ったりもしましたが、刺されると痒みは強いし、衣服やカバンなどに侵入してくるし、繁殖力は強いしで、駆除がかやり厄介とのこと。
そんな痒み、虫刺されなど、熱を持って腫れたものに効くのが「奪命」です。
「解毒作用」があるとされていて、丹毒にも効くと言われています。
が、もし丹毒や蜂窩織炎など赤く腫れ上がり痛みがある方は、迷うことなくまずは皮膚科を受診して下さいね。この場合はあくまで余裕があったときに補助的に「奪命」を使って下さい。
「奪命」は肩と肘のちょうどど真ん中にコリっとしたところがあります。ここに灸を据えるか、指でコリっとしたところをじっと押さえます。
また、めまいのときにもここを押さえると落ち着きます。
【腰腿点】【落枕】
冬休み、家でゆっくり休んで良い年を迎えたいところですね。しかしこの冬は暖かったり寒かったり気温の差が激しく身体に堪えます。皆さんは腰や首の調子は大丈夫ですか?腰、「ぎっくり」とやってませんか?首、「寝違え」たりしてませんか?
腰や首の痛みの対処の1つとして、手の甲にある「腰腿点」と「落枕」に触れてみて下さい。
「腰腿点」は2つあり、手の甲の小指と薬指の間の凹んだところと示指と中指の間の凹んだところです。
「落枕」は手の甲の示指と中指の間、腰腿点より指寄りの凹んだところです。
これらは押すと痛いところで、押して少し前後に揺するように動かしてあげると良いでしょう。
【鶴頂】
首、腰よりも身体が冷えて膝が痛む方もいらっしゃるかもしれませんね。そんな膝の痛みにお悩みの方には「鶴頂」がオススメです。
「鶴頂」は膝のお皿の上、真ん中の凹んだところです。膝を曲げて取るとわかりやすいです。
お灸を据えるか、指でじっと押してあげると良いでしょう。
【百虫窩】
冬は乾燥が気になる季節。肌が弱い私はカサカサして痒くなってきます。むずむずした痒みや湿疹に効果のあるが「百虫窩」です。百匹の虫が体が這っているような…イメージしただけで痒くなりそうなツボの名前ですね。
「百虫窩」は膝のお皿の内側から指4本分上のところです。
ここも「鶴頂」と同じ様に、お灸を据えるか、指でじっと押してあげると良いでしょう。
【失眠】
患者さんの話を聞いていると、なかなか眠れない、途中で目が覚めてしまう、という悩みを聞くことが多々あります。本当は時間を気にせず眠くなったら寝て、目が覚めたら起きてしまう、のが良いのですが、規則正しい社会生活を送っているとなかなかそうはいきません。朝は寝坊出来ないし、昼間ウトウトするわけにもいきませんよね。そんな眠りに困っている方に刺激して欲しいのが「失眠」です。
足の裏、踵の中央に取ります。ここは熱く感じるまでお灸をたくさん据えると良いのですが、手で刺激するときは握り拳で10回程度トントンと叩くと良いでしょう。
【女膝】
「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という8020運動を日本歯科医師会が推進していますが、皆さんの中にも歯医者さんに通っている方が多いのではないでしょうか。年末年始のお休みのときに歯が痛くなると困りますね。そんな時に応急処置としてオススメするのが「女膝」です。歯痛、歯周病、歯槽膿漏に効くとされています。また膀胱炎や腰痛にも効くことがあります。
足の踵中央、アキレス腱の一番下にとります。
ここも「失眠」同様お灸を熱く感じるまで据えるか、指で気持ちいい圧で押すか、拳でトントンと叩くと良いでしょう。
以上、何かあったときに応急処置として役に立つ奇穴をご紹介しました。興味を持った奇穴がありましたら、試してみて下さいね。もちろん緊急事態のときは医療機関にご相談して下さい。
また次回記事をお楽しみに。再見!
【脳梗塞後遺症の改善を目指す自主トレ動画】
https://revive-reha-azamino.com/movie