【脳梗塞リハ】鬼哭の灸【鍼灸】
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【脳梗塞リハビリ】【鍼灸】
皆さん、こんにちは!
毎週土曜日のブログ記事を担当します鍼灸あんまマッサージ指圧師のTです。
土曜日のブログの記事では、皆さんにより東洋医学や鍼灸を身近に感じでもらうために、簡単な基礎知識から自分でも実践できそうなことまで、簡単にご紹介していこうと思います。
肩肘張らず気軽に読んで頂けたら嬉しいです。
【鬼哭の灸】
◎春節、立春そして節分
今日、2024年2月10日は春節、つまり旧暦のお正月ですね。あけましておめでとうございます。
日本以外のアジアの国では今も旧暦を使っているところが多いですね。それらの国ではお正月休みに入ります。
私も1年間、中国に留学していたことがあり、中国での春節を体験したことがありますが、学生はみんな帰省してしまい、お店も閉まってますから、マクドナルドで1人ご飯を食べて過ごした思い出があります。
ちなみに2023年は1月22日が春節でした。2023年は立春が2回ある「双春年」という年で、今年辰年は立春がない1年となります。
さて先週の土曜日は2月3日節分でした。
みなさんは豆まきをしましたか?あるいはイワシの頭を飾ったりしましたか。イワシの頭を飾る風習は患者さんから教えてもらいました。我が家ではやったことがない(多分)のですが、みなさんのお家はいかがでしょうか?
豆まきは、元々は中国から伝わった「追儺」や「鬼遣らい」という儀式が室町時代辺りから「豆をまく」形へ変わったそうです。鬼の目である「魔目(まめ)」を滅ぼす力を持つ「魔滅(まめ)」すなわち「豆」で鬼を追い払うということだそうです。
「鬼」というワードが出てきましたが、鍼灸でも「鬼」を払うやり方があります。
「鬼哭の灸」をご紹介しましょう。
◎手鬼眼と足鬼眼
昔も今のように精神不安や精神障害、つまり精神疾患というものはあり、そういう症状を落ち着かせるのが「鬼哭の灸」です。手と足の「鬼眼」にお灸をします。
「手鬼眼」は、手の親指を紐で結び、親指の爪の付け根の外側に「少商」というツボがありますが、左右の少商の真ん中にお灸をします。
同様に「足鬼眼」は、足の親指を紐で結び、親指の爪の付け根の外側に「隠白」というツボがありその真ん中ににお灸をします。
◎ねずみを封じたお話
ある日、お付き合いの長い患者さんから「最近ウトウト眠くなると家にねずみが出て気になるんです」と相談されました。かなりの頻度で周囲をまとわりついて背中を齧るのだと言います。「ねずみだと思うんですが、見ようとするといない。感覚からすると大きいねずみなんです。ハクビシンかも。」と。ねずみを直接見てはいないけど、いる感覚がしっかりある。詳しく聞けば聞くほど、どうも怪しい話で、何かしら原因があっての幻覚のようだとは思ったのですが、変に彼の主張を否定せずに「昔は狐憑きにやったやり方をねずみにも効くか試してみましょうか」ということで「鬼哭の灸」をやってみたのです。持病のある方だったので、やんわり「お薬の飲み合わせ等の影響もあるから、かかりつけのお医者さんにも相談して下さいね。」とも付け加えました。
お灸はもぐさを少し硬めに捻って熱くサッと手足に据えました。患者さん自身は暴れてるわけではないので、自分で親指と親指をくっつけてもらいました。
次の週、治療に来たときに聞いてみたら、あれから出なくなったと。あれは幻覚でしたね、とご自身で冷静に振り返っていました。なんとかねずみを追い払うことが出来たようです。
いかがでしょうか。今回はちょっと違う角度から鍼灸の効果についてお伝えしてみました。心にも体にも効くのが鍼灸の魅力だと思います。
みなさんに鍼灸って面白いなって感じてもらえたら嬉しいです。
また次回記事をお楽しみに。再見!
【鍼灸師Tの過去の記事】
ツボのお話
ツボのお話②
ツボのお話③
ツボのお話④
鍼のお話
鍼のお話②
鍼のお話②の続き
お灸のお話
寝違えのお話
【脳梗塞後遺症の改善を目指す自主トレ動画】
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