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脳梗塞リハビリ リバイブあざみ野

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【脳梗塞リハビリ】ツボのお話②

2023/12/09

  1. 【脳梗塞リハビリ】

皆さん、こんにちは!

12月と1月の毎週土曜日のブログ記事を担当します鍼灸あんまマッサージ指圧師のTです。

土曜日のブログ記事では、皆さんにより東洋医学や鍼灸を身近に感じでもらうために、自分でも実践できそうなことを簡単にご紹介していこうと思います。

ツボのお話〜六総穴〜

第2回目は「六総穴」というツボのお話です。
前回、第1回目は「四総穴」でした。「六総穴」は近代の臨床家が、より病気の治療を安定させるため四総穴に更に2穴補った形となっています。
前回の記事を読んでくれた方もこの記事から初めて読む方も、四総穴を復習しつつ、新しい2穴を覚えてご自分や家族、友人の健康管理に役立ててみて下さい。

【ツボのお話】

まずは前回の四総穴をおさらいしてみましょう。古典には以下のように述べられてます。

肚腹三里留、
腰背委中求、
頭項尋列缺、
面口合谷収。

お腹の問題には「足三里」
腰や背中の問題には「委中」
頭や首の問題には「列缺」
顔や口の問題には「合谷」

でしたね。

日本では「六総穴」という括りを聞いたことがなかったのですが、私が中国に行ったときにお土産で買った本『针灸学 歌诀诠释』には紹介されていて、おそらく古典には「六総穴」について記載されてる文献はなく、そう古くない中国の先生が、実際の臨床で四総穴だけでは治療出来ない部分をカバーするために2つ足して発表したのが「六総穴」ということのようです。

肚腹三里留、
腰背委中求、
頭項尋列缺、
面口合谷収、

の後にこう続きます。

胸脇内関妙、
酸痛阿是立。

胸や脇の問題には「内関」
痛いところには「阿是」
と、このように「四総穴」の不備を補い、全身の治療が可能となりました。

では四総穴を簡単に復習し「内関」、「阿是」を見てみましょう。

【四総穴復習】

・足三里

場所)膝の下指4本分から少し外側
効果)消化器疾患全般 長寿の灸 健脚の灸

・委中

場所)膝の裏側の線の真ん中
効果)腰の痛み 背中の痛み 膝の痛み 

・列缺

場所)手のひら側の手首から指2本分、親指側。
効果)頭の痛み 頸の痛み 呼吸器疾患

・合谷

場所)親指と人差し指の間のくぼみ
効果)顔面疾患 口腔疾患 生理痛 胃腸の不調



詳しい説明は前回の記事も読んでみて下さい。
https://revive-reha-azamino.com/post/post-3534

ちなみに、多くのツボの中から4つ選んで、皆さんに「押してみましょう、もし市販で売っているお灸をお持ちであれば使って温めてみましょう」、と提案したのが前回の記事でしたが、そうは言っても自宅ではお灸すると煙でるし、火を使うからちょっと危ないし、そもそもツボの位置、ここであってるのか心配…そう思う方もいらっしゃるかもしれません。

【「脚湯」の「手浴」】

そこでご紹介するのは「脚湯」「手浴」です。
やり方は簡単です。いつも入っているお風呂の温度よりやや高め、ちょっと熱いけど気持ちいい温度のお湯で「脚湯」なら膝から下を、「手浴」なら手のひらから手首を、バケツや洗面器を使って5、6分温めてみて下さい。

「脚湯」は足三里も委中も温めることになりますので、お腹と腰の調子を整え、下半身の血行を良くします。
「手浴」は合谷も列缺、このあと紹介する内関も温めることになりますので、頭、頸、肩を緩め、呼吸も楽になり落ち着きます。

簡単に出来て効果的な養生方法なのでぜひ試してみて下さい。

【内関】

手のひら側で手首の線から指3本分のところ。手を握ったときに浮かび出る2本のスジ(腱)の間に取ります。
「内関」は胸や脇の違和感、二日酔いや乗り物酔いなどの吐き気に効果があります。精神をリラックスする作用がありますので、イライラや不安、不眠などを緩和してくれます。
ご自分で「内関」を刺激するときは優しく押してあげて下さい。仕事やプライベートで緊張する場面、疲れて帰って来た夜の寝る前、「内関」を押すことによって心身両方を整えてくれます。

【阿是】

「阿是」というのは特定のツボではありません。皆さんにもマッサージを受けて、痛いところや違和感があるところを押されて、「あぁそこそこ、そこです!」という経験があるかと思いますが、その「そこ」を「阿是」や「阿是穴」と呼びます。別の言い方をすれば「圧痛点」や「トリガーポイント」と呼ばれるようなところです。
ご自分で「阿是」を刺激するときは自分の気持ちいい圧で押してあげて下さい。「阿是」を押すときは、まず先に「脚湯」や「手浴」などで身体を温めて緩めてから行うと効果的でしょう。

以上、たくさんあるツボの中から全身の治療を可能にするために選ばれた4つのツボ「四総穴」に2穴補いより治療の幅を広げた「六総穴」について述べてみました。
皆さんが日常生活をより快適に過ごせますよう、ご自身、ご家族や友人の体調管理に、ぜひ「六総穴」を活用して皆さんの健康に役立てて頂ければ幸いです。

また次回記事をお楽しみに。再見!

 

【脳梗塞後遺症の改善を目指す自主トレ動画】

https://revive-reha-azamino.com/movie

【痛みにお困りの方はこちら】

https://kaiseikei.com/

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