お問い合わせ TEL

脳梗塞リハビリ リバイブあざみ野

脳梗塞リハビリ リバイブあざみ野

ブログ

【鍼灸】中風のお話【横浜】

2024/03/16

【脳梗塞リハビリ】【鍼灸】

皆さん、こんにちは!

横浜市青葉区あざみ野にある脳梗塞リハビリ施設、リバイブあざみ野のHP、ブログへようこそ。

毎週土曜日のブログ記事を担当します鍼灸あんまマッサージ指圧師のTです。

土曜日のブログの記事では、皆さんにより東洋医学や鍼灸を身近に感じでもらうために、簡単な基礎知識から自分でも実践できそうなことまで、簡単にご紹介していこうと思います。

肩肘張らず気軽に読んで頂けたら嬉しいです。

 

【中風】

早いもので3月も半分が過ぎました。卒業シーズンですね。

先日夜、家に帰宅する電車の中で卒業証書を持っている学生さんたちと遭遇しました。皆さん良い顔をしていましたね。それぞれ新しい道に進むのでしょう!新しい進路先でもがんばれ!と心の中でエールを送ったのでした。

 

さて卒業の「卒」は「おわる、おえる」という意味ですが、「卒」の字がつく日本人の死因第4位である脳卒中とはどんな意味、どんな病気でしょうか。

(※ちなみに1位は癌、2位は心疾患、3位は老衰)

 

◎脳卒中

「卒中」とは、

「卒」…突然、「中」…あたる、

という意味です。

脳卒中とは、脳の血管が詰まったり破れたりすることによって、脳が障害を受ける病気で、脳血管障害の総称です。

脳卒中は、脳の血管が詰まる「脳梗塞」、脳の細い血管が裂けて脳の組織の中に血腫(出血の固まり)をつくる「脳出血」、さらに脳の太い血管にできた脳動脈瘤が裂けて脳の表面に出血する「くも膜下出血」に分類できます。

 

①脳梗塞

脳梗塞とは、何らかの原因で脳の動脈が狭くなったり、塞がってしまい、血液がいかなくなって脳組織細胞が死んでしまう病気です。

血管の詰まり方によって、「ラクナ梗塞」、「アテローム血栓性脳梗塞」、「心原性脳塞栓」と、「その他の脳梗塞」に分類されます。

「ラクナ梗塞」「アテローム血栓性脳梗塞」は脳や頸部の動脈硬化が原因です。

「心原性脳塞栓」は不整脈など心臓の病気が原因となります。

「その他の脳梗塞」の中には、頸部や脳の動脈の壁が裂けてしまう脳動脈解離という病気が含まれます。

 

②脳出血

脳出血とは、脳の細い血管が裂けて、脳の組織の中に直接出血することです。前触れ症状はほとんどなく、ある日突然に起こります。出血した血液は血腫という塊をつくり、これによって直接的に脳細胞を破壊したり、周囲の脳組織を圧迫したりして、様々な脳の働きを傷害します。

 

※脳出血と脳梗塞の症状は非常によく似ています。「片方の手足の麻痺・しびれ」「呂律が回らない・言葉が出てこない」「立てない・歩けない・めまい」「視野が欠ける」といった症状が現れます。

 

③くも膜下出血

くも膜下出血とは、脳を覆っている組織(髄膜)の内側層(軟膜)と中間層(くも膜)との間にあるすき間(くも膜下腔)に出血することです。

最も多い原因は、動脈のこぶ(動脈瘤)の破裂です。

くも膜下出血は脳梗塞や脳出血の様な症状は現れにくく、通常、動脈が破裂すると、突然バッドやハンマーで殴られたような激しい頭痛が起こり、その後にしばしば短時間意識を失います。

◎中風

上記のように、突然気を失って、半身不随、口角が歪んだり、視野が欠けたり、言語の障害などが発現する状態を、東洋医学では「中風」と言います。

身体に気血両虚や心肝腎三臓の陰陽失調があり、それに情志の失調または飲食不節、房事、労倦、外感などの誘因が加わることで発病すると考えています。

中風は病状により中経絡、中臓腑に分けられます。

 

①中経絡

精神や意識の変化が見られない、病位が浅く病状も軽い中風を中経絡と言います。

症状としては、肌膚不仁、手足麻木、口眼歪斜、言語障害、半身不随などが現れ、舌苔が薄白で、脈は弦滑となります。

 

②中臓腑

中臓腑は中経絡と比べると意識障害を伴い重症で、閉証と脱証に分類されます。閉証と脱証はともに突然気を失って倒れ、意識障害となります。

a.閉証

閉証は、牙関緊急、両手を固く握り、喉中に痰鳴がし、大小便が出ないなどの症状を伴い、脈は滑数あるいは弦であることが多いです。

b.脱証

脱証は、目を閉じ口は開いて、手は脱力状態で、手足は冷たく、いびきをかき、二便失禁などの症状を伴い、脈は細弱となります。

※脈については別の機会に詳しく述べたいと思います。

滑脈…お盆にのせた玉が転がり流れるような脈状

弦脈…力強く、緊張していて弓の弦のような脈状

数脈…一呼吸に6打つぐらいの脈拍。速い脈状。

細脈…沈めて触れると糸のように細く、軟らかく弱い脈状

弱脈…沈んで細軟、押さえると絶えそうな脈状。

 

いかがでしたか?

今回は中風(脳血管障害)について西洋医学と東洋医学の視点で簡単に説明してみました。

次回のブログでは中風の治療穴についてご紹介したいと思います。

また次回記事をお楽しみに。再見!

 

 

【鍼灸師Tの過去の記事】

ツボのお話

【脳梗塞リハビリ】ツボのお話①

 

ツボのお話②

【脳梗塞リハビリ】ツボのお話②

 

ツボのお話③

【脳梗塞リハビリ】ツボのお話③

 

ツボのお話④

【脳梗塞リハビリ】ツボのお話④

 

鍼のお話

【脳梗塞リハビリ】鍼のお話

 

鍼のお話②

【脳梗塞リハビリ】鍼のお話②

 

鍼のお話②の続き

【脳梗塞リハビリ】鍼のお話②の続き

 

お灸のお話

【脳梗塞リハビリ】お灸のお話

 

寝違えのお話

【脳梗塞リハビリ】寝違えのお話

 

鬼哭の灸

【脳梗塞リハ】鬼哭の灸【鍼灸】

 

虫のお話

【リハビリ】虫のお話【鍼灸 横浜】

 

虫のお話②

【鍼灸】虫のお話②疳の虫【横浜】

 

花粉症のお話

【鍼灸】花粉症のお話【横浜】

 

梅核気のお話

【鍼灸】梅核気のお話【横浜】

 

 

【脳梗塞後遺症の改善を目指す自主トレ動画】

https://revive-reha-azamino.com/movie

 

【痛みにお困りの方はこちら】

https://kaiseikei.com/