内经释义〜導入〜第二章 陰陽五行③
目次
【脳梗塞リハビリ】【鍼灸】
皆さん、こんにちは!
横浜市青葉区あざみ野にある脳梗塞リハビリ施設、リバイブあざみ野のHP、ブログへようこそ。
毎週土曜日のブログ記事を担当します鍼灸あんまマッサージ指圧師のTです。
土曜日のこのブログの記事はSeason2として、『内经释义(北京中医学院 主編)』(上海科学技术出版社)をテキストに翻訳しながら、東洋医学の概要を皆さんと勉強していけたらと思います。
肩肘張らず気軽に読んで頂けたら嬉しいです。
【内经释义 Ⅰ.導入】
第1章 人間と自然
https://revive-reha-azamino.com/post/post-4773
第2章 陰陽と五行
第1節 陰と陽
1. 陰陽の基本概念
https://revive-reha-azamino.com/post/post-4827
https://revive-reha-azamino.com/post/post-4871
つづき↓
陰と陽は、相互に対立し制約し合うだけでなく、相互に関連、依存、有用で、変容していくものでもあります。 それらは互いに反していますが、互いに成り立っていて、対立的でありながら統一されています。
したがって、物事の陰と陽の2つの側面は分離できず、どちらの面も単独で存在することはできません。例えば、上がなければ下はない、左がなければ右もない、などです。もう一つの例は、物質の「体」と「用」、あるいは「質」と「能」の概念を陰陽で説明することです。「質」は陰、「能」は陽、「体」は陰、「用」は陽となります。言い換えれば、陰は陽の物質的基礎であり、陽は陰の作用と力の表現です。物質や作用(または力)を分析すると、さらに陰と陽に分けられることも指摘しなければなりません。
たとえば、物質について話すときは消長があり、作用について論じるときは正反があります。 これらの事実は、陰と陽の中にさらに陰と陽の 2 つの側面があることを示すのに十分でしょう。 しかし、その一方で、この 2 つは相互に依存しており、互いに有益な関係です。
たとえば古代の人は、
「阳根于阴, 阴根于阳」
(陽は陰に根づき、陰は陽に根づく)
「无阳则阴无以生,无阴則阳无以化」
(陽がなければ陰は生まれず、陰がなければ陽は変容することもできない)
「孤阴不生,独阳不长」
(陰は単独で生まれることはできず、陽は単独で成長することはできない)
と言いました。これらの話にはすべてにこの道理が含まれています。
物事の陰と陽の側面は、一定の条件下で相互に転化することがあります。陰と陽が常に変化していると、ある段階で陰が陽に、陽が陰に変わることがあります。この段階は一般に物事が変化する極限の段階のときにおこります。
『素問 陰陽応象大論』では
「故重陰必陽,重陽必陰;寒極生熱,熱極生寒。」
(重陰は必ず陽となり、重陽は必ず陰となる。寒極まれば熱を生じ、熱極まれば寒を生ず。)
『素問 六元正紀大論』では
「動復則靜,陽極反陰。」
(動けば再び静かになり、陽が極まると陰に転ずる。)
と述べています。
古代の人はこの陰陽変化の原理を用いて、四季の寒さや暑さの変化、昼と夜の変化、雲や雨の変化などの現象を説明しました。
『素問 六微旨大論』では
「升已而降,降者謂天;降已而升,升者謂地。天气下降,气流于地;地气上升,气騰于天。」
(上昇し終わると下降し、下降するものを天といい、下降し終わると上昇し、上昇するものを地という。天の気は下降し、地に流れ込み、地の気は上昇し、天に昇る。)
と述べています。
要約すると、陰陽の法則を使うことは、客観的に世界の変化を理解するための基本原則になります。
『素問 陰陽離合論』では
「阴阳者,数之可十,推之可百,数之可千,推之可万。万之大,不可胜数,然其要一也。」
(陰陽とは、数えれば十に至り、推し進めれば百に至り、数えれば千に至り、推し進めれば万に至る。その大きさは計り知れないが、その要は一つである。)
と述べています。
物事の変化は無限でありますが、陰と陽の対立と統一の関係を認識していれば、その変化の理由を理解することは難しくないと説いています。
以上、今回はここまで。陰陽の基本概念の和訳が完了しました。
次回から陰陽の具体的応用に入っていきます。
それではまた来週!再見!
【鍼灸師T のブログSeason1 】
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【脳梗塞後遺症の改善を目指す自主トレ動画】
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