手のリハビリ!手を伸ばす行為は、様々な能力が使われています!
今回は、使わない麻痺側手の促す方法について話していきます!
(引用 脳卒中の動作分析 金子唯史)
他のリハビリに興味がある方はこちら
私は、脳梗塞リハ リバイブあざみ野で理学療法士をしております鈴木と申します!
横浜市青葉区のあざみ野駅西口徒歩5分!
脳梗塞に、限らず様々な方を施術させていただいております!
今回は手を伸ばす動画について話していきます。
【リーチ動作】
手を伸ばす動画はリーチ動作と言われており
『望む場所に随意的に手を近づけるよう位置付けていく行為であり、環境との相互作用である』と定義づけられています。
つまり、手を伸ばすために、感覚と認知が必要になってくるということです。
運動で、ただ手を伸ばすという行為だけでなく
何に手を伸ばしているのか?形、意味、環境など様々な状態を同時に把握しながら、人間はリーチ動作を行っているわけです。
ですので、単純に肩の動き、肘の動き、手の動き・・というところを診ていくのも大事なのですが、
感覚的な身体機能、認知機能なども同時に診ていく必要があります。
リーチは大きくわけて、移送期と操作期に分かれており、さらに5相に分かれています。
【各相の説明】
0相:認知相 物体を認知する
1相:屈曲相 肘を曲げる
2相:移行相 肩のわずかな伸展から、屈曲に移行 肘関節も伸展に移行
3相:伸展相 肩甲骨の外転、上方回旋、肩の外旋、前腕の中間位、肘の伸展で物体を保持
4相:安定相 立体認知感覚と姿勢制御 前傾姿勢になり、次の動作へ移行する相
全て話すと長くなるので、今回は0相について話していきます。
後日ほかの相について話しますね!
【0相:認知相】
まずは物体を認知し、行動をプランニングする段階。リーチするための準備段階で、身体上で生じる現象としましては、頭部、体幹は垂直方向で、骨盤は軽度前傾、体幹、足部、姿勢保持筋などが緊張します。
この時に骨盤が後傾していると、重心が後方に残るため、上肢の操作がしにくくなります。
試してみていただければ、すぐわかるのですが、骨盤を立てた状態でご飯を食べるのと、骨盤を寝かせた状態でご飯を食べるのでは、箸の使いやすさが違うと思います。
特に重心が後方に残ってしまうため、遠くのものは特にとりにくくなります。
つまり、この状態の相では、どうしても上肢の動きはないので、見逃されがちになってしまいますが、
実際に骨盤の位置関係や、背骨が丸まっていないかとか、きちんと物体にたいして、認知させられているかなど、
姿勢、認知ともに診ていく必要があります。
例えば、この相の時点で、骨盤が寝ていた場合、この後で手を伸ばしていく相があるのですが、この相で肩甲骨の外転、下方回旋を強めて、手が伸ばす限度にプラスして、肩甲骨で頑張らないといけなくなります。
また、首も前に出やすくなるため、首も痛めやすくなります。
ですので、骨盤をしっかり立てることや、手を伸ばした先にどういったものがあるのかを明確に判断する能力が必要になります。
まだスタートする前なので、動きではなく、静止として見れるので、見逃されがちですが、見よう思えば、じっくり見ることが可能です。
【対処法】
骨盤に関して言えば、寝ている状態が当たり前になっている場合、目をつぶって、座った状態で足底をしっかり地面につけて、前方にお辞儀を何度も行っていきます。
そうすることで、骨盤を立てる動き、足底をついたときの感覚入力が入りますので、骨盤を立てやすくなります。
目をつぶることで、視覚に頼らない、体性感覚というものを鍛えることができるので、なるべく目を閉じておこなった方が、身体自体の感覚をつかむことがしやすくなります。
圧迫骨折などや背骨の変形がある場合は、なかなか無理やり姿勢を直そうとすると、逆に痛めてしまう可能性がありますので、
頑張って、身体を起こそう、骨盤を立てようというわけでなくて、楽に伸ばせる範囲で行っていきます。
【終わりに】
利用者様が、やりたいこと、何かに貢献したいけど、麻痺、高次脳機能障害があり億劫になっている方、全力でサポートしていきたいと考えています。
『あきらめない人の力になりたい!』
今日も頑張っていきます!!!
まずは電話問い合わせ、体験もお待ちしております!
随時、受け付けておりますのでお悩みをお聞かせください。
少しでもリハビリ難民を救いたい
責任をもって対応させていただきます。
理学療法士 鈴木