内经释义〜導入〜第二章 陰陽五行①
目次
【脳梗塞リハビリ】【鍼灸】
皆さん、こんにちは!
横浜市青葉区あざみ野にある脳梗塞リハビリ施設、リバイブあざみ野のHP、ブログへようこそ。
毎週土曜日のブログ記事を担当します鍼灸あんまマッサージ指圧師のTです。
土曜日のこのブログの記事はSeason2として、『内经释义(北京中医学院 主編)』(上海科学技术出版社)をテキストに翻訳しながら、東洋医学の概要を皆さんと勉強していけたらと思います。
肩肘張らず気軽に読んで頂けたら嬉しいです。
【内经释义 Ⅰ.導入】
第1章 人間と自然
https://revive-reha-azamino.com/post/post-4773
第2章 陰陽と五行
陰陽五行説は、人体のあらゆる生理現象と病理学的変化を理解して説明するために中国医学で使用される理論です。
古代の人の長年にわたる医学の実践の中で、臓腑、経絡、精血、津液などが人体の「形」と「神」を構成する物質的基盤であることを観察してきました。 同時に、太陽、月、木、火、土、金、水の運動と変化の法則など、自然界で最も一般的な物質現象のいくつかも認識しています。そして人間と自然が絡み合い、対応していることも観察してきました。 このように、自然変化の現象や法則を応用して、人体のあらゆる生理活動や病理学的変化を探究、分析、総括することは当然のことであり、それらが医学における陰陽五行理論へと発展していったのです。
陰陽五行説は素朴な唯物弁証法的思想が備わっており、すべての物は物質で構成されており、相互に依存し、制限し、変化していて、それらの間には密接な関係があると考えています。史的唯物論の観点から、それは中国医学の理論と実践において一定の指導的役割を果たしてきました。しかし、それは数千年にわたる封建社会の歴史的条件によって制限されており、人体の生理的および病理学的変化を完全に科学的に説明することはできず、理想主義的な形而上学的な問題点が多く含まれています。これから中医学における陰陽五行理論の独自の応用例を中心に紹介します。私たちは弁証法的唯物論の観点から批判的に取り入れなければなりません。
第1節 陰と陽
1. 陰陽の基本概念
陰と陽は物事の 2 つの属性であり、さまざまな具体的な物事に反映されています。 古代の人は、自然界の変化には陰と陽、対立と統一という二つの側面があることを、長年の生活と生産の実践から認識していました。
これら 2 つの側面の内的な繋がり、相互作用、絶え間ない動きは、物事の成長、変化、消滅の根源になります。
『素問 陰陽応象大論』には、
「陰陽者,天地之道也,万物之綱紀,变化之父母,生殺之本始。」
(陰陽は天地の道であり、万物の秩序であり、変化の父母であり、生と死の根源である。)
とあります。
古代の人による物質世界の理解は、太陽、月、星の動き、寒暑の変化などを長期にわたる観察を通じて、宇宙の全ての事物は常に動き変化しており、大地も一定の法則に従って常に動いていることが徐々にわかるようになりました。
『素問 五运行大論』では
「上者右行,下者左行,左右周天,余而复会也。」
(上者は右に行き、下者は左に行く。左右に天を巡る。他の部分は再び集まる。)
「地为人之下,太虛之中者也。馮乎?大气举之也。」
(地は人の下にあり、太虚の中央に位置する。深くなるか?大気がそれを支える。)
と述べています。
この一節から、大地は周囲の大気のおかげで天体の間にあることが分かります。天体は東から西へ時計回り、大地は西から東へ左に反時計回りしていて、左右の回転が絶え間なく動き、四季の万物にも変化が現れます。
古代の人は物質の動きを昇、降、出、入に要約し、それが内在的な活動と内と外の結びつきであると考えました。
たとえば、『素問・六微旨大論』には、
「是以升降出入,无 器不有。故器者,生化之宇,器散則分之,生化息矣。」
(昇降出入は器なしには成り立たない。器とは、生命の変化の場であり、器が散ると、それが分かれ、生命の変化は停止する。)
と書かれています。すべての物質には内在的な活動が必要であり、周囲の物事から孤立して存在することはできません。昇、降、出、入の動きは、永遠に止まることはありません。昇、降、出、入の運動形式は、物質基礎の上でしか表現できません。
『黄帝内経素問 六微旨大論』ではさらに
「故无不出入,无不升降,化有大小,期有近远,四者之有,而貴常守。」
(出入りのないものはなく、昇降のないものはない。変化には大小があり、期間には近いものと遠いものがある。これらの四つがあるので、常に守ることが重要である。)
と述べています。
つまり、昇降出入は物質運動の普遍的な現象ですが、その普遍的な運動現象には、範囲は大きいか小さいか、時間は長いか短いか、それぞれの物質にそれぞれ異なる状況があります。しかし、それは常に内在的な活動や内外の結びつきという基本的な要素から切り離すことができません。
以上、今回はここまで。
次回も陰陽の基本概念の続きを和訳していきたいと思います。
それではまた来週!再見!
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