内经释义〜導入〜第一章 人と自然③
目次
【脳梗塞リハビリ】【鍼灸】
皆さん、こんにちは!
横浜市青葉区あざみ野にある脳梗塞リハビリ施設、リバイブあざみ野のHP、ブログへようこそ。
毎週土曜日のブログ記事を担当します鍼灸あんまマッサージ指圧師のTです。
土曜日のこのブログの記事はSeason2として、『内经释义(北京中医学院 主編)』(上海科学技术出版社)をテキストに翻訳しながら、東洋医学の概要を皆さんと勉強していけたらと思います。
肩肘張らず気軽に読んで頂けたら嬉しいです。
【内经释义 Ⅰ.導入】
第1章 人間と自然
◎第3節 自然環境と治療の関係
中国医学では人と外部環境は密接な関係であると考えていて、臨床においてもその考えが取り込まれています。時、場所、人に応じて適応させることは伝統的な中国医学の治療における重要な原則となります。 したがって、弁証論治の過程では、外部環境と人の身体の内部における有機的なつながりに注意を払い、分析して治療を行わなければなりません。
前述したように、一般的に人体の生理活動は四季の気候の変化に応じて変化します。 病理学のプロセスでも同じことが当てはまります。 したがって治療するときは、「時」を考慮する必要があります。 たとえば『素問 五常政大論』は、「必先岁气,无伐天和」(まずその年の気候条件を知らなければならない、天と人の間の法則に反してはならない。)と強調しています。
地形が高く寒い場所と地形が低く湿度の高い場所とでは、異なる自然環境の特徴が反映されるため、必然的にそれぞれの環境に対応する生理学的または病理学的変化を引き起こすことになります。したがって「場所」は治療とも一定の関係があります。
たとえば、地形が高く寒い地域では、気は主に収斂し、人の腠理(皮膚)はほとんど閉じているため、病人の外側は冷えていて、内側は熱がこもりやすくなります。治療では身体の外寒を散らし、内熱を下げる必要があります。
湿気が多く暖かい地域では、気は主に疏泄し、人の腠理(皮膚)は開いてることが多いため、病人の気は外側に漏れ、冷えが内側に入ります。治療では気を収斂させ、体の中を温めます。
『素問 五常政大論』には、「地には高い低いがあり、気は暖かい涼しいがある。高いところの空気は寒く、低いところの空気は暑い。北西部の気は分散して寒く、南東部の気は集まって暖かい。いわゆる同病異治である。(同じ病気でも治療法が異なる)」
四季の気候、地理的環境、生活習慣の違いは病気の発生と一定の関係があります。しかし人間の体の素質の違い、老人と若者の違い、男性と女性の違いがあるので、治療には「時」と「場所」に注意を払うだけでなく、「人」に応じて治療するという原則に従う必要があります。
つまり、患者の状況を十分に理解し、天候、気候、地域環境、生活習慣などの外的要因に注意を払ってこそ、正しい診断が可能となり、さまざまな治療法を柔軟に活用することができるのです。
以上、今回はここまで。
第一章 人と自然 の翻訳が終わりました。
次回は今までの記事を繋げて、第一章をまとめたいと思います。
そしてその次からは第二章 陰陽五行 の翻訳に入ってていきます。お楽しみに。
それではまた来週!再見!
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内经释义
Ⅰ.導入
第一章 人と自然
第一節 自然変化が人間の生理機能に及ぼす影響
https://revive-reha-azamino.com/post/post-4618
第二節 自然変化と病気の関係
https://revive-reha-azamino.com/post/post-4681
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