脳卒中のご利用者様にも有効!ボトックス注射の効果!
今回は脳卒中のご利用者様も使われているボトックス注射の論文について話していきます。
こちらは米国麻酔学会が、Anesthesiology 2012™ 年次総会で発表された研究になります。
ただ薬の専門ではないので、参考程度にご参照下さい(笑)
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筋膜性疼痛症候群の伝統的な治療法には、抗炎症薬(イブプロフェンやナプロキセンなど)、ステロイド、筋弛緩薬などがあります。
ただ、こちらの研究者も、私自身も思いますが、痛み止めだけで治る方なら良いのですが、
なかなか麻痺から来る筋筋膜症になりますと、痛み止めを飲んだ時には効果があっても、機能が改善しないと、痛みが和らがなかったりします。
今回のボトックス注射は、片頭痛、痙縮、頸部ジストニアなど、複数の痛みを伴う病状の治療に使われます。
筋肉に注射することで、筋肉が緩み、筋筋膜疼痛症候群の改善が行われる可能性があります。
研究について
この研究では、首と肩の痛みを伴う筋肉に ボトックスを注射を行い、。最初の①段階B目で有意な改善が見られた被験者は、
途中から、研究の第 ②段階に進み、
ボトックス注射をした群とプラセボ注射 (塩水) をした群と分けられました。
そして、対象者に痛みのスケールとアンケートを行っていきました。
【結果】
- プラセボ注射を受けた被験者と比較して、痛みのスコアが大幅に減少しました。
- 毎週経験していた頭痛の数が大幅に減少しました。
- 被験者の頭痛の重症度 (痛みの数値による評価) が軽減されました。
- 一般的な活動、睡眠、楽しみに関する痛みの干渉が大幅に減少し、全体的な生活の質が向上しました。
結果はいい事づくめだったわけですが、もちろん、薬なのでリスクは伴います。
きちんと医師と相談しながら、プランを考えていくと良いと思います。
あとは、注射が怖い、リスクが怖いという方もいらっしゃると思います。
私自身や当施設の理学療法士も行っておりますが、
筋肉の緊張を和らげるには、筋肉だけを見るのではなく、
神経の圧迫がどこかで起こっていないか?
麻痺から来る影響以外で、筋肉が強ばる理由はないのか?
姿勢はどうか?使い方はどうか?
靭帯や、関節はどうなっているか?
精神状態はどうなのか?
などなど、様々な方面から施術を行っていきます。
【終わりに】
利用者様が、やりたいこと、何かに貢献したいけど、麻痺、高次脳機能障害があり億劫になっている方、全力でサポートしていきたいと考えています。
『あきらめない人の力になりたい!』
今日も頑張っていきます!!!
まずは電話問い合わせ、体験もお待ちしております!
随時、受け付けておりますのでお悩みをお聞かせください。
少しでもリハビリ難民を救いたい
責任をもって対応させていただきます。
理学療法士 鈴木