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脳梗塞リハビリ リバイブあざみ野

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【脳梗塞リハビリ】〜とっても怖い脳卒中〜

2024/03/12

【脳梗塞リハビリ】〜とっても怖い脳卒中〜

 

【脳血管障害の分類について】

〜出血性疾患〜

血管が切れて頭の中に出血した状態

 

〜閉塞性疾患〜

脳の血管が詰まって脳に血液がいかなくなり、脳の一部が死んでしまう状態

 

【高血圧性脳内出血】

・昔は脳溢血(のういっけつ)と呼ばれていたが、現在は脳出血と呼ばれている。

・基本的には高血圧が原因とされるもの

 

〜脳出血のメカニズム〜

・血管の動脈硬化

・動脈壁に生じるさまざまな老化現象

・不規則な生活習慣

 

〜脳出血の症状〜

・意識障害

・嘔吐

・手足の運動麻痺

・脳梗塞よりも進行が急激

・言語や高次脳機能障害(部位により)

 

【脳出血の好発部位】

・被殻/内包出血 61%

・視床出血 12%

・皮質下出血 18%

・小脳出血 8%

・脳幹出血 1%

 

【被殻出血】

・脳出血の60〜65%を占める好発部位

・出血と反対側の運動障害と知覚障害が必発

・純粋に被殻だけが障害されることは少なく、内包も破壊してしまうことが多いため、重篤な運動と知覚の障害が起きる

 

【視床出血】

・意識障害

・出血と反対側の知覚障害

・運動麻痺と眼球変位

・知覚に関係するすべての刺激は視床に集まる

視床出血は、脳の視床と呼ばれる部位で出血が起こる状態を指します。視床は視床下部と視床上部に分かれ、脳の中で重要な役割を果たしています。視床出血は、高血圧や血管の異常などが原因で発生することがあります。症状は出血の場所や程度によって異なりますが、意識障害、視覚障害、頭痛、めまいなどが現れることがあります。重篤な場合には命に関わることもあり、早期の診断と適切な治療が必要です。

 

〜視床症候群について〜

・病巣とは反対側の知覚障害

・耐えがたい異常な痛み(視床痛)

・不全片麻痺

・運動失調

 

【皮質下出血】

・頭頂部に多い

・アミロイドなどの血管壁への沈着

・頭痛や痙攣発作

 

【小脳出血】

・めまい

・嘔吐や頭痛

・小脳失調

 

【脳幹出血】

・橋に多い

・劇症な経過を示す

・意識障害/呼吸障害/脳神経障害

 

【脳出血と血圧のコントロールについて】

脳出血と血圧のコントロールの重要性は非常に高く、以下の理由から重要です:

1.脳出血のリスク低減

高血圧は脳出血の主な原因の一つです。血圧を適切に管理することで、脳出血の発生リスクを低減することができます。

2.二次的な出血の防止

脳出血が起きると、それに続いて周囲の血管や組織にも損傷が広がる可能性があります。血圧のコントロールが適切であれば、このような二次的な出血のリスクを低減することができます。

3.脳圧の管理

脳出血によって生じる血液の集積は、脳内の圧力を高めるため、患者の症状を悪化させることがあります。適切な血圧管理によって、脳圧をコントロールし、症状の進行を防ぐことができます。

4.予防措置としての血圧管理

高血圧は、多くの健康問題のリスク因子となります。血圧をコントロールすることは、脳出血だけでなく、心臓病や脳卒中などの他の病気の予防にもつながります。

血圧のコントロールは、脳出血のリスクを減らし、合併症を予防するために非常に重要です。このため、高血圧の管理は定期的な医師のチェックアップや適切な治療法の使用によって行われるべきです。

 

【くも膜下出血】

〜発生のメカニズム〜

くも膜と軟膜の間にはくも膜下腔というスペースがあり、脳脊髄液が灌流している。ここを走る血管が破れると、この髄液に混じって血液が脳表のくも膜下腔全体に広がる

 

〜原因疾患〜

・脳動脈瘤(40〜50代)

・脳動静脈奇形(20〜40代)

・高血圧(50〜60代)

・脳腫瘍

 

〜臨床症状〜

・頭痛(激しい)

・髄膜刺激症状

・血性髄液

くも膜下出血は、くも膜下腔内での出血を指します。くも膜下膿瘍、くも膜下腫瘍などが原因となることがあります。この状態では、脳や脊髄を覆うくも膜が刺激されるため、髄膜刺激症状が現れることがあります。

くも膜下出血に伴う髄膜刺激症状には、以下のようなものがあります:

1.頭痛

非常に強い頭痛が特徴的です。頭痛は突然現れ、しばしば激しくなります。

2.頚部硬直

髄膜が刺激されると、首や頚部の筋肉が硬直して動かしにくくなります。

3.光過敏

光や音などの外部刺激に過敏に反応することがあります。

4.嘔吐

頭痛や他の症状に伴って嘔吐が起こることがあります。

5.意識障害

重度のくも膜下出血では、意識レベルが低下することがあります。

これらの症状が現れた場合は、緊急医療が必要な可能性があります。くも膜下出血は重篤な状態であり、早期の診断と適切な治療が重要です。

〜くも膜下出血後遺症の改善動画はこちら〜

https://revive-reha-azamino.com/casearchive/post-291

 

【脳卒中のリハビリテーション】

脳卒中のリハビリテーションは、患者が脳卒中の後遺症や機能障害に適応し、日常生活をできるだけ回復し、独立した生活を送ることを支援するためのプロセスです。以下に、脳卒中のリハビリテーションについての詳細を示します:

1,多職種のアプローチ

リハビリテーションチームは、主治医、理学療法士、作業療法士、言語療法士、看護師、社会福祉士など、さまざまな専門家で構成されます。それぞれの専門家が患者のニーズに合った治療プランを提供します。

2.機能訓練

患者の残存能力を最大限に活用するために、日常生活の様々な活動や運動を練習します。これには歩行訓練、筋力トレーニング、日常生活動作の訓練などが含まれます。

3.言語・コミュニケーションの回復

脳卒中によって言語やコミュニケーション能力に影響が出ることがあります。言語療法士は、言語やコミュニケーションのスキルを回復するためのトレーニングや練習を行います。

4.認知機能の訓練

脳卒中は認知機能にも影響を与えることがあります。作業療法士や言語療法士が認知機能の訓練や記憶力の向上を支援します。

5.心理的サポート

脳卒中のリハビリテーションは、身体的な回復だけでなく、精神的な側面も重要です。心理カウンセラーや臨床心理士が患者やその家族に精神的なサポートを提供します。

6.家族教育

家族は患者のリハビリテーションプロセスに不可欠なサポートを提供します。リハビリテーションチームは、家族に対して患者のケアや日常生活のサポートについて教育を行います。

脳卒中のリハビリテーションは、個々の患者の状態やニーズに応じてカスタマイズされます。治療の過程で目標を設定し、進捗をモニタリングしながら、患者ができるだけ機能的な生活を取り戻すことを目指します。

 

【良肢位とは】

ベッドサイドのリハビリテーションにおいて、良肢位(りょうしい)とは、患者の寝た状態で、特定の姿勢や位置に配置することを指します。この姿勢は、患者の血行や関節の柔軟性を保持し、筋肉の収縮や拘縮を防ぐのに役立ちます。

良肢位の目的は、以下の点に焦点を当てています:

1.血行の促進

良肢位は、健康な肢を適切な位置に配置することによって、血流を促進し、壊死や潰瘍のリスクを低減します。

2.関節の柔軟性の維持

肢を正しい角度に保持することで、関節の柔軟性を維持し、拘縮を予防します。

3.筋肉の収縮や拘縮の防止

良肢位は、肢を適切な姿勢に保持することで、筋肉の収縮や拘縮を防ぎます。これにより、患者の運動機能を維持し、将来のリハビリテーションの成功につながります。

例えば、脳卒中の患者では、健康な肢を適切な位置に配置することで、片麻痺や筋肉の萎縮を防ぎ、機能的な回復を促進することができます。医療スタッフは、患者の状態やニーズに応じて、適切な良肢位を確立し、実施します。

 

【座位保持訓練について】

座位保持訓練は、患者が適切な座位を維持し、体の姿勢を制御する能力を向上させるためのリハビリテーションプログラムです。これは、特に脳卒中や脊髄損傷などの神経系障害を持つ患者に対して重要です。座位保持訓練の目的は、以下の点に焦点を当てています:

1.姿勢の改善

患者が適切な姿勢を維持することは、日常生活の機能を改善し、便利さを向上させます。また、正しい姿勢は圧縮損傷や筋肉の収縮を予防するのに役立ちます。

2.安定性の向上

座位保持訓練は、患者の体幹筋やバランス能力を向上させ、座っている間に安定性を高めます。これにより、転倒やけがのリスクを軽減します。

3.日常生活の機能向上

正しい座位保持能力は、患者が日常生活での活動を行うための基盤となります。座位保持訓練は、移動、食事、自己介助などの活動を独立して行う能力を向上させます。

座位保持訓練は、理学療法士や作業療法士によって専門的に指導されます。患者の個々のニーズや能力レベルに合わせて、適切な姿勢を維持するためのエクササイズやテクニックが提供されます。訓練は徐々に進行し、患者が安全に挑戦できるように調整されます。

 

【半側空間無視について】

半側空間無視(はんそくくうかんむし)は、脳の損傷によって引き起こされる注意の障害の一つです。この状態では、脳の片側(通常は右側)の情報を無視し、意識的にまたは自動的にその側を無視してしまう傾向があります。このため、患者は片側の視野や感覚刺激を十分に認識できないことがあります。

半側空間無視は、通常、脳卒中や脳損傷などの脳の右半球の損傷によって引き起こされます。右半球の損傷が左半身の機能や知覚に影響を与え、左側の情報を無視する傾向が現れます。しかし、左半球の損傷によっても半側空間無視が引き起こされることがあります。

半側空間無視の症状には、以下のようなものがあります:

1.片側の視野や感覚の無視

2.片側の手や足の動きや操作の無視

3.片側の音や声の無視

4.片側の物体や人物の無視

半側空間無視は、日常生活での活動や安全に大きな影響を与える可能性があります。治療やリハビリテーションプログラムでは、患者が無視している片側の情報に注意を向けるためのトレーニングやテクニックが提供されます。また、患者や介護者に対して、無視している情報に対処する方法を学ぶことも重要です。

 

【半側空間無視のポイント】

・頭や顔などが患側を向けられない

・患側に視線や注視を向けられない

・麻痺側肢を投げ出したような肢位

・座位バランスが悪く患側に倒れる

・注意力や集中力の低下

 

【高次脳機能のリハビリテーション】

高次脳機能のリハビリテーションは、脳の前頭葉や側頭葉などの高次脳機能が影響を受けた患者に対して行われるプログラムです。これらの機能には、注意力、記憶、言語理解、意思決定、問題解決能力などが含まれます。高次脳機能のリハビリテーションの目的は、これらの機能を最大限に回復し、患者の日常生活への適応を支援することです。

以下に、高次脳機能のリハビリテーションの一般的なアプローチや方法をいくつか示します:

1.認知リハビリテーション

認知リハビリテーションは、注意力、記憶、言語理解などの認知機能の回復を目指します。これには、認知行動療法や認知トレーニングなどの認知リハビリテーションプログラムが含まれます。

2.コミュニケーションリハビリテーション

言語理解や意思伝達の障害を持つ患者に対して、コミュニケーションリハビリテーションが行われます。これには、言語療法士による個別指導やグループセッションが含まれます。

3.エグゼクティブ機能のトレーニング

エグゼクティブ機能は、計画、組織、問題解決などの高次の認知プロセスを指します。エグゼクティブ機能のトレーニングは、患者が日常生活での課題に対処するための戦略やスキルを向上させることを目的としています。

4.日常生活活動への適応

リハビリテーションは、患者が日常生活での活動や社会的な役割を遂行する能力を向上させることも目指します。これには、家庭訪問や実生活訓練などの方法が含まれます。

高次脳機能のリハビリテーションは、患者の個々のニーズや能力レベルに応じてカスタマイズされます。専門的なリハビリテーションチームが患者と協力し、目標を設定し、適切なプログラムを提供します。

 

【高次脳機能障害は改善するのか】

高次脳機能障害は、その原因や程度によって異なりますが、多くの場合、適切なリハビリテーションや治療を通じて改善する可能性があります。ただし、一部の患者では完全な回復が困難な場合もあります。

以下は、高次脳機能障害が改善する可能性を高めるための要因です:

1.早期の介入と適切なリハビリテーション

高次脳機能障害に対する早期の介入と適切なリハビリテーションは、機能の回復や再学習を促進することができます。リハビリテーションプログラムは、患者の個々のニーズや状態に合わせてカスタマイズされるべきです。

2.積極的な参加

患者の積極的な参加は、リハビリテーションの効果を高める重要な要因です。患者が自らの目標に向かって努力し、指導者や治療者と協力して取り組むことが必要です。

3.継続的な支援とフォローアップ

高次脳機能障害の患者は、回復過程の長期的な支援とフォローアップが重要です。リハビリテーションや治療が終了した後も、継続的なサポートやモニタリングが必要です。

4.環境の修正

患者の生活環境や日常生活の設定を修正することで、高次脳機能障害の影響を軽減することができます。これには、認知補助具の使用や環境の調整が含まれます。

一部の高次脳機能障害は、時間の経過とともに改善する場合がありますが、他の場合は慢性的な問題として残ることもあります。患者の個々の状況やリハビリテーションの効果は異なるため、継続的な評価と治療計画の調整が重要です。

 

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