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脳梗塞リハビリ リバイブあざみ野

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新城「脳梗塞のリハビリ方法|自宅でできる運動から専門治療まで徹底解説」

2025/08/13

 

脳梗塞は命に関わるだけでなく、その後の生活の質を大きく左右する病気です。
「治療にはどれくらいの期間がかかるの?」──患者さんやご家族から、必ずといっていいほどいただく質問です。
実際、脳梗塞の治療期間は一律ではなく、発症からの時間、症状の重さ、年齢や体力、そしてリハビリの進み具合によって大きく変わります。

この記事では、日本脳卒中学会や国立循環器病研究センターなどの最新情報をもとに、脳梗塞の治療期間の目安、段階ごとの回復プロセス、そして家族ができるサポート方法を、わかりやすく解説していきます。
医療的な正確さはもちろん、「生活の中でどう向き合うか」という視点も大切にまとめています。


📌 H2① 脳梗塞治療の全体像と期間の目安

脳梗塞の治療は、大きく分けて**急性期・回復期・生活期(維持期)**の3つの段階があります。
それぞれの段階で目的が異なり、治療期間も変わってきます。


💡 H3 急性期(発症〜およそ2週間)

発症直後は一刻も早く血流を回復させることが最優先です。
t-PA(血栓溶解療法)や血管内治療などが行われ、合併症の予防や全身管理も同時に進みます。
この段階の入院期間はおおむね1〜2週間ですが、重症度や合併症の有無によって延びることもあります。

急性期は患者さんもご家族も、状況の変化に心が追いつかないことが多い時期です。医療チームとの情報共有が重要になります。


💡 H3 回復期(およそ1〜6か月)

急性期を脱したら、脳と身体の機能を最大限回復させるためのリハビリが中心になります。
脳は損傷を受けても、残った神経回路が新しい役割を担う「可塑性(かそせい)」という性質を持っています。この時期に集中的な訓練を行うことで、日常生活動作の改善が見込めます。

一般的には入院リハビリで1〜3か月、自宅リハビリを含めて6か月程度が目安ですが、脳梗塞の部位や年齢によって個人差は大きいです。


💡 H3 生活期(維持期・再発予防)

発症から半年以降は、残った機能を維持しながら再発を防ぐことが中心になります。
薬物療法(抗血小板薬や抗凝固薬)、生活習慣の見直し、軽度〜中等度の運動習慣の継続が重要です。
この時期は治療というより「管理」に近く、一生続くサポート期間と考えた方が安心です。

 

1. 脳梗塞リハビリの重要性

脳梗塞は脳の血管が詰まり、血流が途絶えることで神経細胞がダメージを受ける病気です。後遺症は運動障害、言語障害、感覚障害など多岐にわたりますが、適切なリハビリにより機能の回復や生活の質(QOL)の向上が可能です。
脳は損傷を受けても、残った部分が機能を補う「可塑性(かそせい)」を持っており、リハビリによってその能力を最大限に引き出せます。


2. リハビリ開始のタイミング

近年の医療では**「超早期リハビリ」**が推奨されます。
可能な場合、発症後24〜48時間以内に医療スタッフの指導のもとでベッド上の運動や座位練習を開始します。

  • 急性期(発症〜約1〜2週間):医師・理学療法士の監督下で安全な範囲の運動
  • 回復期(発症後2週間〜半年):機能回復を目的とした積極的訓練
  • 維持期(半年以降):機能の維持・悪化防止を目的とした継続的トレーニング

3. 主なリハビリの種類

3-1. 理学療法(PT)

歩行練習、関節可動域訓練、筋力トレーニングなどで身体機能を回復します。

3-2. 作業療法(OT)

着替え、食事、調理、掃除など**日常生活動作(ADL)**を回復する訓練。

3-3. 言語療法(ST)

発語・理解・嚥下機能の回復を支援します。

3-4. 認知リハビリ

記憶力、注意力、判断力を高めるトレーニング。


4. 自宅でできる安全なリハビリ

病院退院後もリハビリは継続が重要です。
以下は医師の許可を得たうえで行える自宅リハビリの例です。

  • 足首の回転運動:座ったまま足首をゆっくり回す
  • タオルギャザー:床に置いたタオルを足指でたぐり寄せる
  • 立ち座り運動:椅子から立ち上がって座る動作を繰り返す
  • 発声練習:「あ・い・う・え・お」をはっきり声に出す
  • 手のグーパー運動:握る・開くを繰り返し血流促進

安全のため、転倒防止と疲労管理を徹底します。


5. モチベーションを保つ工夫

  • 小さな目標設定:「今日は5歩多く歩く」など達成感を得やすくする
  • 家族や仲間と一緒に行う:孤立を防ぎ継続力が上がる
  • 記録をつける:体調や歩数を日記やアプリで記録
  • リハビリを生活習慣に組み込む:歯磨き後や食後などルーティン化

6. 再発予防と生活習慣改善

脳梗塞は再発率が高く、5年以内に約30%が再発するといわれています。
予防には以下が有効です。

  • 血圧管理(目標:上130mmHg未満)
  • 塩分控えめ(1日6g未満)
  • 禁煙・節酒
  • バランスの良い食事(魚・野菜・食物繊維を多く)
  • 週150分以上の軽〜中強度運動
  • 定期的な健康診断

7. まとめ

脳梗塞のリハビリは早期開始・継続・安全がキーワードです。
医師・リハビリ専門職と連携し、自宅でも無理なく続けられる方法を取り入れることで、回復の可能性を最大限に引き出せます。


8. FAQ

Q1. リハビリは一生続ける必要がありますか?
A. 多くの場合、完全回復後も機能維持のため継続が望ましいです。

Q2. 自宅でリハビリをしても効果はありますか?
A. 医師の指導に沿って行えば効果は期待できます。

Q3. 高齢者でも回復できますか?
A. 年齢に関係なく改善は可能ですが、回復速度は個人差があります。

Q4. いつからリハビリを始めるのが良いですか?
A. 安全が確認でき次第、できるだけ早く開始することが推奨されます。


9. 参考文献

  • 日本脳卒中学会 脳卒中ガイドライン2021
  • 厚生労働省 脳卒中対策
  • WHO Stroke Rehabilitation Guidelines 2016

 

📚 参考サイト

【脳卒中後遺症の改善を目指す自主トレ動画はこちら】

https://revive-reha-azamino.com/movie

【慢性疼痛などストレッチに興味のある方はこちら】