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脳梗塞リハビリ リバイブあざみ野

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【脳梗塞のリハビリ完全ガイド】後遺症・再発リスクに負けない最新対策5選

2025/08/11

目次

脳梗塞 リハビリ

🧠 はじめに

「脳梗塞のリハビリって、いつから始めるの? どこまで回復できるの?」
ある日突然、大切な家族や自分に訪れるかもしれない脳梗塞。命は助かっても、その後に続くリハビリ生活には多くの不安や疑問がつきまといます。

60代のAさんも、脳梗塞で右半身に麻痺が残り、入院中からリハビリを始めました。退院後の生活に不安を抱えながらも、適切なリハビリを継続したことで、今では日常生活を自立して送れるようになりました。

本記事では、脳梗塞後のリハビリの基本から、効果的なリハビリの進め方、注意すべきポイントまで、やさしく・わかりやすく解説します。リハビリに関わるご本人はもちろん、ご家族の皆さんにも寄り添いながら、信頼できる情報をお届けします。

 

📌 脳梗塞とは?リハビリが必要な理由

💡 脳梗塞とは何か?その種類と原因

脳梗塞は、脳の血管が詰まって血流が途絶えることで、脳細胞がダメージを受ける病気です。日本では年間約15万人が新たに発症し、高齢者に多い疾患として知られています(厚生労働省「人口動態統計」より)。

主な種類は以下の3つです。

  • ラクナ梗塞:細い血管が詰まるタイプ。比較的症状が軽いこともあります。

  • アテローム血栓性脳梗塞:動脈硬化による血管閉塞。

  • 心原性脳塞栓症:心臓からの血栓が脳に飛ぶタイプ。重症化しやすいのが特徴です。

いずれの場合も、早期の診断と治療、そして継続的なリハビリが不可欠です。

🧠 脳梗塞後に起こる主な後遺症と生活への影響

脳梗塞の後遺症は、発症した脳の部位やダメージの程度によって異なりますが、以下のような症状が多く見られます。

  • 運動麻痺(半身麻痺、手足が動かしにくい)

  • 言語障害(うまく話せない・言葉が出てこない)

  • 嚥下障害(食べ物や飲み物がうまく飲み込めない)

  • 高次脳機能障害(記憶力、注意力、判断力の低下)

これらの後遺症は、日常生活の質(QOL)に直結します。リハビリを通じて、できることを少しずつ取り戻していくことが大切です。

💡 なぜリハビリが必要なのか?その役割とは

脳は一度傷つくと、元通りになることは難しいですが、「可塑性(かそせい)」と呼ばれる特性により、他の部分が機能を補うことができます。これを促すのが、リハビリの目的です。

たとえば、右手に麻痺がある場合でも、左手の練習や生活動作の工夫を通じて、再び「できる」ことを増やしていくことが可能です。
リハビリは、単に身体機能の回復だけでなく、心のケアや社会復帰への第一歩でもあります。

 

脳梗塞リハビリの開始時期と進め方

💡 リハビリはいつから始める?急性期・回復期・維持期の違い

脳梗塞のリハビリは、できるだけ早期に開始することが重要です。多くの医療機関では、発症後24〜72時間以内に医師の判断でリハビリが開始されます。

リハビリの時期は、以下の3段階に分けられます。

  1. 急性期(発症〜数日〜1週間)
     →病院のベッド上で、呼吸・心拍の安定を図りながら、関節を動かす訓練姿勢の保持などを行います。

  2. 回復期(発症後2週間〜数ヶ月)
     →専用のリハビリ病棟に転院し、1日2〜3時間の集中的な訓練が行われます。歩行練習や着替え、トイレ動作など、日常生活動作(ADL)の向上が目標です。

  3. 維持期(発症後6ヶ月以降)
     →自宅や通所リハビリで、生活の質を維持・向上する訓練を続けていきます。

各時期で目的やアプローチが異なり、状態に応じて柔軟に対応することが求められます。

🧠 リハビリ内容の具体例と専門職の役割

リハビリでは、複数の専門職が連携して患者さんを支えます。それぞれの役割は次のとおりです。

  • 理学療法士(PT):歩行や筋力訓練、バランス感覚の向上などを担当

  • 作業療法士(OT):食事や着替え、家事など、生活に必要な動作の訓練

  • 言語聴覚士(ST):発話や飲み込み、記憶・理解力の訓練

例として、60代のBさんは発症後、理学療法士のサポートで平行棒内での歩行練習からスタート。徐々に屋外歩行へと進み、3ヶ月後には買い物にも出かけられるようになりました。

💡 在宅復帰のために大切な「チーム医療」

脳梗塞リハビリでは、患者さん本人と医療チームが**「一緒に目標を決める」**ことが大切です。

医師、看護師、リハビリ職、ソーシャルワーカー、そしてご家族が一体となり、退院後の生活を見据えた支援計画を立てます。たとえば「孫と散歩に行きたい」「自宅でトイレを一人で使いたい」など、本人の希望を軸にしたリハビリは、回復意欲の向上にもつながるのです。

 

📌 リハビリの種類と場所別の特徴・選び方

💡 入院リハビリと通所リハビリ、自宅リハビリの違い

リハビリは大きく分けて、入院・通所・訪問(在宅)の3パターンがあります。

  • 入院リハビリ:専門病院で1日数時間の集中訓練。短期間での回復を目指す。

  • 通所リハビリ(デイケア):施設に通いながら訓練とレクリエーションを受けられる。

  • 訪問リハビリ:理学療法士などが自宅を訪問し、実生活に即した訓練を提供。

それぞれメリット・デメリットがあり、状態や家庭の事情に応じた選択が重要です。

🧠 どこでリハビリを受けるのが最適?選び方のポイント

リハビリ施設を選ぶ際のポイントは以下のとおりです。

  • 脳卒中リハビリの実績があるか?

  • 理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が揃っているか?

  • 在宅復帰支援に力を入れているか?

  • 通いやすさ・介護保険との併用が可能か?

見学や相談も可能な施設が多いので、迷ったら**地域の「地域包括支援センター」や「医療ソーシャルワーカー」**に相談するとよいでしょう。

💡 リハビリ費用と保険制度の基礎知識

脳梗塞のリハビリには、健康保険・介護保険が適用されます。

  • 入院リハビリ:医療保険適用。自己負担は1〜3割(高額療養費制度あり)

  • 通所・訪問リハビリ:原則として介護保険が適用され、要介護認定が必要

リハビリは長期間にわたることが多いため、費用の見通しと制度の理解も大切です。社会福祉士に相談すれば、適切な制度を案内してもらえますよ。

 

📌 効果的な自主トレーニングと日常生活での工夫

💡自宅でできるリハビリ運動の基本とは?

退院後もリハビリは継続が鍵です。自宅での自主トレーニングは、日常生活に無理なく取り入れることがポイント。

たとえば、

  • 足踏み運動:立って足を交互に上げ下げすることで、バランス感覚や筋力の維持に効果的

  • 手すりを使ったスクワット:転倒に注意しながら行えば、下肢の強化に

  • 手指のストレッチ・グーパー運動:細かい動作の回復に役立ちます

大切なのは、「毎日少しずつ」「疲れすぎない範囲で」「継続すること」。
たとえ5分でも、習慣化することが機能維持に直結します。

🧠 家の中での転倒予防と環境整備のコツ

脳梗塞後の方にとって、自宅内のちょっとした段差や滑りやすい床は、大きな危険因子になります。

以下のような環境整備が有効です。

  • 玄関・廊下・トイレに手すりを設置

  • 滑り止めマットの使用

  • コードや家具の配置を工夫して動線を確保

  • 夜間の足元灯を設置して暗さによる転倒を防ぐ

また、座りやすい高さの椅子やベッドを用意すると、移乗時の負担も減り安心です。

💡 家族ができるリハビリ支援とは?

「見守る」ことも、立派なリハビリ支援です。

  • 毎日の体調や行動をさりげなく観察する

  • 無理に手を貸さず、「できること」を尊重する

  • 成功体験を一緒に喜び合う

こうした積み重ねが、本人のモチベーションにつながります。

さらに、定期的な受診やリハビリ評価をサポートすることも大切。チーム医療の一員として、家族の存在は欠かせません。

 

📌 再発予防と心のケアも忘れずに

🧠 再発を防ぐための生活習慣と服薬管理

脳梗塞の再発率は高く、発症から5年以内に3〜4人に1人が再発するといわれています(日本脳卒中学会ガイドライン2023より)。

予防には以下のような生活習慣の改善が不可欠です。

  • 減塩・低脂肪のバランスの良い食事

  • 適度な運動(無理のないウォーキングなど)

  • 禁煙・節酒

  • 血圧・血糖・コレステロール管理

そして何より重要なのが、医師の指示通りに薬を飲み続けること
「調子がいいから」と自己判断でやめてしまうと、再発リスクが急増します。

💡 脳梗塞後のうつや不安にどう向き合う?

身体の障害だけでなく、心のケアも忘れてはなりません。
リハビリの途中で気分が落ち込んだり、「なぜ自分がこんな目に…」という思いにさいなまれる方も多いのです。

脳卒中後うつ(PSD:Post-Stroke Depression)は、回復を妨げる要因になりますが、適切な支援や治療で改善が期待できます

  • 心療内科や精神科への相談

  • カウンセリングの利用

  • 家族との会話や趣味への参加

「一人で抱え込まないこと」が大切です。
地域包括支援センターや患者会を利用するのも良い選択肢ですよ。

 

📌 まとめ リハビリは「人生を取り戻す」ための大切な道のり

脳梗塞のリハビリは、決して楽な道のりではありません。
でも、それは「回復へのチャンス」であり、「再び自分らしい生活を送る」ための希望でもあります。

  • 早期の開始と継続的な取り組み

  • 専門職の支援とチーム医療

  • 家庭での工夫と環境調整

  • 再発予防と心のケア

これらをバランスよく取り入れることで、自分らしい暮らしを少しずつ取り戻すことができます

ご本人も、ご家族も、一歩ずつ焦らず、共に歩んでいきましょう。

 

📌 よくある質問(FAQ)

Q1. 脳梗塞のリハビリはいつから始めればいいですか?

A. 基本的には、発症後24〜72時間以内のできるだけ早い時期から始めることが推奨されています。状態が安定し次第、医師の判断で早期リハビリが開始されることが多いです。


Q2. 脳梗塞後に完治することはありますか?

A. 完全に元通りになるケースは少ないものの、適切なリハビリにより大きく回復する可能性はあります。脳の可塑性を活かし、他の部位が機能を補うようになることで、日常生活を自立して送る方も多いです。


Q3. 自宅でのリハビリはどんなことをすればいい?

A. 医師やリハビリ職の指導に基づき、足踏み運動や手指のグーパー運動、スクワットなどの軽い体操を継続するのが有効です。転倒防止や環境整備も含め、生活に即したリハビリを行いましょう。


Q4. リハビリにかかる費用はどのくらい?

A. 入院中のリハビリには健康保険が適用され、自己負担は1〜3割(高額療養費制度あり)。退院後は介護保険が使えるケースも多く、費用負担は状態や利用するサービスによって異なります。


Q5. 脳梗塞の再発を防ぐにはどうすれば?

A. 高血圧・糖尿病・脂質異常症の管理をはじめ、減塩・禁煙・適度な運動・薬の継続服用が重要です。医師と相談しながら、生活習慣の見直しを行いましょう。

📚 参考サイト

 

【脳卒中後遺症の改善を目指す自主トレ動画はこちら】

https://revive-reha-azamino.com/movie

【慢性疼痛などストレッチに興味のある方はこちら】

https://hopeful-life.jp/