脳梗塞の再発率と、その予防のためにできること
脳梗塞は、一度発症すると再発のリスクが高い病気です。
再発を防ぐためには、正しい知識と日々の生活習慣がとても大切です。
■ 脳梗塞の再発率はどのくらい?
研究によると、脳梗塞を発症した人の約3人に1人が5年以内に再発するといわれています。
さらに、発症後1年以内がもっとも危険で、この期間に再発する人は全体の約10%前後。
特に血圧や糖尿病、心房細動などの持病をコントロールできていない場合、再発のリスクはさらに高まります。
💡 再発は初回よりも重症化しやすく、命に関わる可能性もあります。
■ なぜ再発しやすいのか?
脳梗塞の原因となる動脈硬化や血栓が、根本的に改善されないまま残っている場合が多いからです。
血管は“サビ”のように、一度傷つくと完全には元通りにならず、再び詰まりやすくなります。
■ 再発を防ぐための5つのポイント
- 血圧を適正に保つ
高血圧は最大の危険因子。家庭血圧は朝・晩測定しましょう。 - 塩分は1日6g未満に
漬物・インスタント食品・外食は塩分が多いので注意。 - 禁煙・節酒
たばこは血管を傷つけ、再発率を大きく上げます。 - 適度な運動
ウォーキングやストレッチなど、無理なく続けられる習慣を。 - 薬は自己判断でやめない
抗血小板薬や抗凝固薬は再発予防の命綱です。
■ 家族にできること
- 一緒に血圧や体重を記録する
- 食事を薄味にしてあげる
- 「運動しよう」と声をかけて散歩に誘う
- 薬の飲み忘れを防ぐ仕組みをつくる
■ まとめ
脳梗塞は一度発症すると再発しやすく、特に最初の1年は要注意です。
しかし、生活習慣と薬物療法をしっかり続ければ、多くの再発は防げます。
「再発予防は、今日から始めること」
毎日の小さな積み重ねが、未来の安心につながります。