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脳梗塞リハビリ リバイブあざみ野

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脳梗塞の再発予防に必要なこと5選|生活習慣から最新治療まで徹底解説

2025/08/04

目次

脳梗塞 再発予防

脳梗塞は一度発症すると、その後も「再発」のリスクがつきまといます。
「もう二度と起きてほしくない…」そう思う方は多いでしょう。実際、脳梗塞の再発率は1年以内で約5〜15%、5年以内で30%前後といわれています。

再発を防ぐためには、発症の原因や生活習慣、治療の継続が大きく関わります。この記事では、医療の視点から脳梗塞再発を防ぐためのポイントを、生活習慣・治療・最新医療の観点から整理しました。

まずは、脳梗塞が再発しやすい理由と、予防に直結する基本の考え方から見ていきましょう。

 

✅ 脳梗塞はなぜ再発しやすいのか?

脳梗塞を経験された方の多くが抱くのは、再発への不安です。
なぜ脳梗塞は一度起きると繰り返しやすいのでしょうか?そこには、血管の性質や生活習慣、持病の影響が複雑に関係しています。

💡 再発リスクを高める「血管の弱点」

脳梗塞は、脳の血管が詰まって血流が止まる病気です。
一度詰まりを起こした血管は、動脈硬化が進んでいる可能性が高く、別の箇所でも同じことが起こりやすくなります。

代表的な再発リスクは次の通りです。

  • 高血圧による血管壁のダメージ

  • 糖尿病・脂質異常症による動脈硬化の進行

  • 心房細動など心臓の不整脈による血栓形成

つまり、脳梗塞は「全身の血管の状態」を映す病気でもあるのです。

📌 再発を防ぐ第一歩は「原因の特定」

脳梗塞の再発予防で大切なのは、まず原因をはっきりさせることです。
脳梗塞には主に以下のタイプがあります。

  1. ラクナ梗塞:細い血管が詰まるタイプ

  2. アテローム血栓性脳梗塞:太い血管の動脈硬化によるタイプ

  3. 心原性脳塞栓症:心臓でできた血栓が飛ぶタイプ

再発予防の方法は、タイプごとに異なります。
たとえば、心原性なら抗凝固薬による血液サラサラ治療が重要ですし、動脈硬化が主体なら血圧やコレステロール管理が鍵になります。

医師による再発予防プランは、この「原因の見極め」をもとに立てられるのです。

 

✅ 生活習慣でできる脳梗塞の再発予防

脳梗塞を経験したあと、「もう一度あの症状が起きるかもしれない」と感じる方は少なくありません。
ですが、日常の過ごし方を少しずつ整えることで、再発リスクは確実に下げられます。
ここでは、生活習慣の見直しでできる脳梗塞の再発予防について整理します。

🧠 血圧管理は再発予防の第一歩

脳梗塞の再発に直結する最大のリスクは高血圧です。
血圧が高い状態が続くと血管壁が傷つき、再び血栓が詰まりやすくなります。

  • 家庭血圧は 135/85mmHg未満 を目安に管理

  • 朝晩の血圧測定を習慣にする

  • 減塩・野菜中心の食事を意識する

特に「隠れ高血圧」にも注意が必要です。
診察室では正常でも、自宅では高めになる方がいます。家庭血圧の記録は再発予防に直結します。

📌 食生活の見直しで血管を守る

脳梗塞再発を防ぐには、血管にやさしい食事が重要です。

  • 塩分は1日 6g未満 を意識

  • 野菜・果物・海藻を積極的に摂る

  • 魚中心の食生活で動脈硬化を抑える

  • 揚げ物や加工食品は控えめに

特に日本人は塩分摂取が多く、味噌汁や漬物にも注意が必要です。
「減塩でも味気ない」と感じる場合は、レモンや酢、香辛料で風味をつけると続けやすくなります。

💡 運動習慣は“無理なく継続”が鍵

再発予防のための運動は、激しい運動ではなく有酸素運動の継続がポイントです。

  • 1日30分、早歩き程度の散歩

  • 自宅での軽いストレッチや体操

  • 週に数回の軽い水泳やサイクリング

運動は血圧や血糖の安定に直結します。
ただし、心臓や関節に負担がかかる運動は逆効果になることもあるため、主治医と相談しながら調整すると安心です。

🧩 生活習慣まとめ 家族と一緒に取り組むのが成功のコツ

脳梗塞の再発予防は、一人で抱え込むと長続きしません。
家族と一緒に食事や運動の工夫をすることで、自然と習慣にできます。

たとえば…

  • 夕食後に家族で軽く散歩

  • 減塩料理をみんなで楽しむ

  • 血圧測定を日課にする

「家族で取り組むこと」自体が、大きな再発予防になります。

 

✅ 薬物療法と定期検診の重要性

生活習慣の改善だけでは、脳梗塞の再発を完全に防ぐことはできません。
多くの方は、退院後も薬物療法と定期検診を続けることが再発予防の柱となります。

🔍 脳梗塞再発を防ぐ主な薬の種類

脳梗塞のタイプによって、使用する薬は異なります。主に次の3つが中心です。

  1. 抗血小板薬(バイアスピリン、クロピドグレルなど)

    • 血小板が固まりにくくなり、血栓を防ぐ

  2. 抗凝固薬(ワルファリン、DOACなど)

    • 心房細動がある場合に使用、心臓での血栓を防ぐ

  3. 血圧・コレステロール・糖尿病治療薬

    • 動脈硬化の進行を抑え、再発リスクを下げる

これらは症状がなくても継続が大切です。自己判断で中断すると、再発率が一気に高まることがあります。

📌 定期検診でリスクを“見える化”する

脳梗塞再発予防では、定期的な血液検査・心電図・画像検査が欠かせません。

  • 血液検査:血糖・コレステロール・肝腎機能

  • 心電図・ホルター心電図:心房細動の有無

  • 頭部MRI/MRA:血管の詰まりや狭窄の確認

半年〜1年に一度の検診で血管の状態を把握することは、再発を防ぐ強力な武器になります。

💡 医療従事者からの一言アドバイス

脳梗塞の再発は「気づかないうちにリスクが積み重なる」ことが多いです。
症状がなくても、薬と定期検診を続けることが何よりの予防策です。

 

✅ 最新医療での脳梗塞再発予防

生活習慣や薬物療法に加え、近年は医療の進歩によって再発予防の選択肢が広がっています。
ここでは、医療現場で実際に行われている最新の再発予防について紹介します。

🧠 血管内治療での再発予防

脳梗塞の原因が、頸動脈や脳動脈の狭窄である場合、血管内治療が再発を防ぐ手段になります。

  • 頸動脈ステント留置術(CAS)
    狭くなった頸動脈に金属の網(ステント)を入れて血流を確保

  • 頸動脈内膜剥離術(CEA)
    血管内のプラーク(コレステロールの塊)を直接取り除く手術

これらは再発リスクが高い場合や、薬だけでは防ぎきれない場合に検討されます。

📌 脳梗塞再発を減らすための心臓治療

脳梗塞の中でも、心原性脳塞栓症は再発率が高く、心臓の治療が重要です。

  • 心房細動に対するカテーテルアブレーション
    不整脈の原因となる異常信号を焼灼して、血栓の発生を減らす

  • 左心耳閉鎖術(LAA閉鎖術)
    血栓ができやすい心臓の袋(左心耳)を閉じる手術

これらの治療は、薬物療法だけでは不十分な場合に有効です。

💡 最新医療を受けるためのポイント

先進的な治療はすべての病院で受けられるわけではありません。
もし再発リスクが高いといわれた場合は、脳卒中センターや循環器専門施設での相談が勧められます。

医療従事者と二人三脚での再発予防が、将来の生活の安心につながります。

 

✅ まとめと日常生活への落とし込み

脳梗塞の再発予防は、次の3つの柱で成り立っています。

  1. 生活習慣の改善(血圧管理・減塩・運動)

  2. 薬物療法と定期検診の継続

  3. 必要に応じた最新医療の活用

日常での小さな積み重ねが、次の発作を防ぎます。
「もう一度あの恐怖を味わわないために」、今日からできることを一つずつ取り入れていきましょう。

 

❓ 脳梗塞再発予防に関するよくある質問(FAQ)

Q1. 脳梗塞の再発率はどのくらいですか?

A. 発症から1年以内で約5〜15%、5年以内で約30%前後といわれています。
再発予防は早く始めるほど効果的です。


Q2. 食事で気をつけることは何ですか?

A. 減塩(1日6g未満)、野菜・魚中心の食事、加工食品や揚げ物を控えることが基本です。


Q3. 運動はどの程度すればいいですか?

A. 1日30分程度の軽い有酸素運動(散歩・体操)で十分です。
無理な運動は逆効果になることもあるため、医師と相談して行いましょう。


Q4. 脳梗塞後、薬は一生飲み続ける必要がありますか?

A. 多くの場合、長期的な服用が推奨されます。
症状がなくても自己判断で中止すると再発率が上がります。


Q5. 定期検診はどれくらいの頻度で受けるべきですか?

A. 退院後半年〜1年に1回は血液検査・心電図・頭部画像検査を受け、血管や心臓の状態を確認することが望ましいです。


Q6. 再発予防のために家族ができるサポートは?

A. 一緒に減塩食を楽しんだり、散歩を習慣にしたり、血圧測定を日課にすることが効果的です。
家族の協力があると、生活習慣の改善が長続きしやすくなります。

 

🔚 結論

脳梗塞は一度経験すると、再発リスクが常につきまといます。
しかし、生活習慣・薬物療法・最新医療を組み合わせることで、再発はしっかり予防できます。

「できることを、今日から一つずつ」。
その積み重ねが、次の発作を防ぐ最大の力になります。

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