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【保存版】パーキンソン病の薬と副作用|知っておきたい5つのポイント

2025/07/24


◆ 薬で症状は抑えられる。でも、副作用は?

パーキンソン病の薬は、震え・こわばり・動きにくさなどを改善する効果がありますが、使い続ける中で副作用が出ることもあります

実際、患者さんやご家族からよくある質問がこちら:

  • 「薬を飲んだら逆に手が震えるようになった」
  • 「夜、眠れなくなった」
  • 「性格が変わったように感じる」

今回は主な薬の種類と副作用の傾向を、わかりやすく解説します。


◆ よく使われるパーキンソン病の薬と副作用

① レボドパ(商品名:マドパー・メネシットなど)

  • 【主な作用】脳内のドーパミンを補う
  • 【よくある副作用】
    • ジスキネジア(手足が勝手に動く)
    • 吐き気・食欲低下
    • 起立性低血圧(立ちくらみ)

👉 長期使用で効き目が不安定になる「オン・オフ現象」が出ることも。


② ドパミンアゴニスト(ビ・シフロール、リュープロールなど)

  • 【主な作用】ドーパミン受容体を刺激
  • 【よくある副作用】
    • 幻覚・妄想
    • 睡眠中に突然眠ってしまう
    • 衝動制御障害(ギャンブル・買い物など)

👉 若年発症の方に使われることが多いが、精神的な副作用に注意が必要


③ MAO-B阻害薬(エフピー、アジレクトなど)

  • 【主な作用】ドーパミンの分解を防ぐ
  • 【副作用】
    • 頭痛・吐き気
    • 不眠
    • 血圧上昇(稀)

👉 単独使用よりも、他の薬との併用で効果が発揮されることが多い


④ COMT阻害薬(コムタン、エンタカポン)

  • 【主な作用】レボドパの効果時間を延ばす
  • 【副作用】
    • 下痢・尿の色が濃くなる
    • 肝機能障害(まれ)

👉 長期服用時は定期的な血液検査が必要。


⑤ 抗コリン薬(アーテンなど)

  • 【主な作用】震えを抑える(若年層に多用)
  • 【副作用】
    • 口の渇き
    • 便秘
    • 認知機能の低下(高齢者は要注意)

◆ 薬の副作用が出たときの対応法

  • ✅ すぐに自己判断で薬を止めない
  • ✅ 主治医に「いつから・どんな症状か」を正確に伝える
  • ✅ 「薬の飲み忘れ」や「勝手な増減」は避ける
  • ✅ 副作用と症状の見極めには**記録(服薬日誌)**が有効

◆ 家族・介護者が気をつけたいこと

  • 表情の変化、行動の異常(買い物依存・暴言など)に気づいたら医師へ報告
  • 夜中の転倒や幻覚によるトラブルも起きやすい
    → 日常生活の中での“異変”は重要なヒントになります。

◆ まとめ

パーキンソン病治療は、薬の「効果」と「副作用」のバランスがカギ

症状が改善しても、「副作用」で生活の質が下がってしまうと本末転倒。
だからこそ、「患者さん自身+家族+医師の三者連携」がとても大切です。


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