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脳梗塞リハビリ リバイブあざみ野

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「パーキンソン病の疑い…何科に行くべき?迷わない受診ガイド」

2025/07/25

✨はじめに

「最近、手が震えるようになった気がする」「歩き方がぎこちないと言われた」
そんな不調が続くと、ふと頭をよぎるのが**「パーキンソン病じゃないか?」という不安**ではないでしょうか。

でも、いざ病院に行こうと思っても、「何科を受診すればいいの?」「整形外科?神経内科?」と迷ってしまう方はとても多いです。

この記事では、パーキンソン病の可能性があるとき、どの診療科に相談すればよいかをわかりやすく解説していきます。
初診のポイントや診療科の選び方、医療機関の探し方まで、丁寧にお伝えしますので、ぜひご自身やご家族の判断に役立ててください。


✅ パーキンソン病かも…まず考えるべき3つの初期症状

「なんとなく体の動きが鈍い」「歩きづらいけど歳のせいかな…?」
パーキンソン病は進行がゆっくりなこともあり、初期症状を見過ごしてしまうことが少なくありません。

ここでは、**「受診を考えるきっかけになる初期サイン」**を3つご紹介します。

💡 手のふるえや動作の遅れに気づいたとき

もっとも知られている症状のひとつが、**安静時の手のふるえ(振戦)**です。
「ペンを持っていないときに手が細かく震える」「コップを持つときに手がぎこちない」など、日常動作で違和感を覚えるケースが多いです。

また、動きが全体的にゆっくりになったり、表情が乏しくなったりといった**動作の緩慢さ(無動・寡動)**も初期症状として重要です。

👨‍⚕️ 医療者の視点:
「ちょっと疲れてるだけかな?」という違和感が、実はパーキンソン病のはじまりであることも。1人で判断せず、早めの相談がカギになります。

💡 歩行の変化や転びやすさが増えたとき

歩くときに腕が振れなくなったり、足が前に出にくくなったりしていませんか?
これは「すくみ足」と呼ばれる、パーキンソン病特有の歩行障害かもしれません。

また、バランスを崩しやすくなる・つまずく回数が増えたと感じた場合も要注意。
特に後方へ転びやすい場合は、バランス機能の低下が進んでいる可能性があります。

👪 家族の視点:
「最近、足がもつれる」「歩き方が変わった」と周囲が気づくことも多いので、本人が自覚していなくても、周囲の声は受け止めてください。

✅ パーキンソン病を疑ったとき、何科に行けばいい?

「手が震える」「歩きづらい」——そんな不調が出てきたとき、「整形外科に行ってみようかな?」と考える方は意外と多いんです。

でも、パーキンソン病の診断・治療を本格的に行っているのは“ある診療科”
受診する診療科を間違えてしまうと、正しい診断が遅れることもあります。

ここでは、どの診療科が専門なのか、どうやって受診すればいいのかを詳しくご紹介します。


💡 「神経内科」が専門。整形外科ではダメなの?

結論から言うと、**パーキンソン病の診断・治療は「神経内科」**が専門です。

神経内科とは、脳や脊髄、末梢神経、筋肉の病気を扱う内科系の診療科で、パーキンソン病をはじめ、脳梗塞・てんかん・ALSなどの診断と治療を専門にしています。

一方で、「ふらつく」「手がしびれる」といった症状から整形外科を先に受診する方も少なくありません
整形外科では骨や関節の異常は見つけられても、神経系の異常には対応しきれないケースもあります。

🧠 医療者のひとこと
はじめから神経内科を受診するのが最もスムーズです。ただし、総合病院の外来などでは、まず内科や脳神経外科にかかり、そこから神経内科へ紹介されるケースもよくあります。


💡 紹介状や地域連携のポイントも

神経内科は大病院に設置されていることが多く、紹介状が必要な場合があります
その場合は、まずかかりつけ医や近所のクリニックを通じて紹介状を書いてもらうとスムーズです。

最近では、「地域医療連携室」や「もの忘れ外来」「運動障害外来」などを設けている病院もあり、専門的な診療にすぐつながる仕組みが整ってきています。

📝 受診の流れ(例)

  1. 地域の内科・かかりつけ医を受診

  2. 症状を伝え、神経内科への紹介状を依頼

  3. 紹介先の総合病院・専門医を受診

  4. 診断後、必要に応じてリハビリや薬物療法を開始

👨‍👩‍👧 家族の視点:
本人が「病院にはまだ行かなくていい」と言っても、客観的な視点で行動を促すのも家族の大切な役割です。とくに高齢者は症状を過小評価しがちなので、周囲のサポートが重要です。

✅ こんな症状があるならすぐ受診を!迷わず行動するためのチェックリスト

「ちょっと気になるけど、病院に行くほどじゃないかな…」
そんなふうに受診を先延ばしにしてしまうケース、実はとても多いんです。

でも、パーキンソン病は早期発見・早期治療がとても大切な病気。
ここでは、「この症状があったらすぐ受診!」という目安や、家族ができるサポートについてお伝えします。


💡 症状がゆっくり進行するパターンに注意

パーキンソン病は、いきなり倒れたりするような病気ではありません。
そのため、「なんとなく体が重い」「動きづらい」といったあいまいな違和感で始まることが多いです。

たとえば…

  • ドアノブを回すのに時間がかかる

  • 字がだんだん小さくなっていく

  • 表情がなくなったと言われる

  • 歩幅が狭くなり、すり足になる

  • 声が小さくなり、聞き取りにくくなる

こうした変化が数週間〜数ヶ月かけてゆっくり進むのが特徴です。

🧠 医療者のひとこと
「年のせいかな」と思っていても、その“少しの変化”こそが受診のサインです。病院で相談するのに早すぎるということはありません。


💡 早期受診でできること・家族のサポートの重要性

早めに神経内科を受診すれば、以下のようなサポートが受けられます。

  • 正確な診断(MRIや血液検査、神経診察)

  • 早期からの薬物療法で進行を緩やかにできる

  • リハビリ・生活指導・福祉サービスの紹介

パーキンソン病は完全に治すことは難しい病気ですが、
早くから治療を始めれば、症状のコントロールがしやすくなり、生活の質を保てる時間が長くなります

また、家族としては、

  • 変化に気づいたら記録をとる

  • 一緒に受診して医師に正確な情報を伝える

  • 本人の不安を受け止める

といった心のサポートと医療との橋渡し役がとても大切です。

👨‍👩‍👧 家族の視点:
「最近、歩き方が気になるけど言いづらい…」そんなときは、“一緒に行ってみようか”という言い方がおすすめです。本人のプライドを傷つけずに医療につなげることができます。


✅ まとめ:迷ったら、まずは神経内科に相談してみよう

パーキンソン病のような進行性の神経疾患は、“早く気づいて、早く行動する”ことが何より大切です。

この記事では、以下のポイントをお伝えしました:

  • 初期症状は「手のふるえ」「動きの鈍さ」「歩行の変化」など

  • 受診すべき診療科は「神経内科」

  • 紹介状が必要なケースもあるので、かかりつけ医からの相談もOK

  • 症状があいまいでも、変化を感じたらすぐ受診を

  • 家族の声かけ・同伴が受診の大きな助けになる


🧠 医療者からのメッセージ

「年齢のせいだから」「病院に行っても仕方ない」
そう思ってしまう気持ちはとてもよくわかります。

でも、自分の体を大事にできるのは自分だけ。
そして、家族の“おかしいな”という感覚も、立派な受診の理由になります。

迷ったときには、ひとりで悩まず、まずは神経内科のドアをノックしてみてくださいね。