脳梗塞かも…?相談すべき診療科と判断の目安6選【受診の流れも解説】
目次
🧠 はじめに:その症状、もしかして脳梗塞かも?
「片側だけ手足が動かしにくい」「ろれつが回らない」「急に意識がぼんやりした」——
こんな症状が現れたとき、頭をよぎるのが脳梗塞という言葉ではないでしょうか。
でも実際にこう感じたとき、
「どこに相談すればいいのか?」
「いきなり救急車を呼ぶべき?」
「何科に行ったらいいの?」
…と迷ってしまう方が多いんです。
この記事では、脳梗塞の初期症状と、相談すべき診療科・受診のタイミング・判断の目安をわかりやすくご紹介します。
いざというとき慌てないためにも、ぜひ参考にしてください。
✅ 迷ったときのポイントは?脳梗塞で「何科に相談すべきか」問題
「脳の病気っぽいけど、内科?神経内科?脳神経外科?」
症状がはっきりしないと、相談先の診療科が分かりづらいですよね。
実は、脳梗塞の症状や状況によって、“どこに相談すべきか”が変わります。
ここでは、具体的な相談先と、それを判断する目安を6つのポイントに分けて解説していきます。
💡 ①症状が突然・急激に出たときは、すぐ救急へ
脳梗塞の特徴的な症状は、「突然あらわれる」という点です。
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急に片腕が上がらない
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急にしゃべれなくなる
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顔がゆがむ、口元だけ動かない
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めまいで立てない
こんなときは、迷わず119番通報→救急搬送が優先です。
🧠 ここがポイント!
「何科か考える前に、救命優先」が原則。搬送先では、脳神経外科や神経内科がある救急病院に入ることが多いです。
💡 ②軽い症状でも「一時的に消えたら要注意」
「ろれつが回らなかったけど、数分で戻った」
「片足がもつれたけど、その後は普通に歩けた」
一見「大丈夫かな」と思えるこうしたケース、実は**TIA(一過性脳虚血発作)**と呼ばれ、脳梗塞の前ぶれの可能性があります。
この場合は、なるべく早く「神経内科」か「脳神経外科」へ相談しましょう。
📌 TIAとは?
一時的に脳の血流が不足し、症状が出たり消えたりする状態です。放置すると48時間以内に本格的な脳梗塞になるリスクが高いとされています。
👨👩👧 家族の視点からひとこと
一緒に暮らしていて「いつもと違うな」と感じたとき、「気のせいかも…」と思わず相談につなげることが重要です。
ご本人は自覚しづらい場合もあるため、周囲の観察がとても大切です。
✅ 脳梗塞の初期症状と受診科の選び方【続き】
💡③「めまい」「ふらつき」だけでも油断は禁物
「ただの立ちくらみかな…」
「いつもよりふわふわするけど、疲れてるだけかも」
めまいやふらつきは日常でも起きやすいため、深刻に捉えにくい症状です。
しかし、脳梗塞の一種である「脳幹梗塞」や「小脳梗塞」では、めまいだけが最初に現れることもあります。
🧠 専門的に言うと…
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小脳梗塞:体のバランスをとる部分が障害され、ふらつき・歩きにくさ・嘔吐などが出現します。
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脳幹梗塞:意識障害・めまい・視線のズレ・しゃべりにくさなどを伴う場合もあります。
「なんとなくおかしい」と感じたら、**脳の検査ができる医療機関(神経内科または脳神経外科)**を早めに受診しましょう。
👩⚕️ 医療者のひとこと
めまい=耳鼻科、と思われがちですが、脳由来のめまいも意外と多いです。
特に高血圧・糖尿病・不整脈などの持病がある方は、脳の病気も想定して相談を。
💡④「どこの病院でもいいの?」診療科の違いと役割
「近所のクリニックで相談しても大丈夫?」
「神経内科と脳神経外科ってどう違うの?」
ここは、よくある悩みポイントです。
🔍 神経内科と脳神経外科の違い(ざっくり解説)
診療科 | 得意な分野 | 対応内容 |
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神経内科 | 脳や神経の内科的疾患(脳梗塞・パーキンソン病など) | 検査、診断、内科的治療(薬など) |
脳神経外科 | 脳や脊髄の手術を含む疾患全般 | CT・MRIなど画像診断、手術、急性期対応 |
どちらも「脳の病気」に対応していますが、急性期は脳神経外科、慢性期の経過観察や薬の調整は神経内科が担当することが多いです。
💬 迷ったときのコツ
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すぐに診てもらいたい → 脳神経外科(特に救急対応病院)
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じっくり相談・経過観察したい → 神経内科(予約制が多い)
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分からないとき → かかりつけ医に相談 → 専門科へ紹介
👨👩👧 家族の視点からひとこと
受診のタイミングを迷うときは、近くのクリニックで一度診てもらい、必要に応じて専門医へ紹介してもらう方法もあります。
「何もなければ安心、あったら早期発見」くらいの気持ちで、一歩踏み出してみましょう。
✅ 脳梗塞が疑われたときの受診の流れと準備ポイント
💡⑤ 救急車か外来か?迷ったときの判断軸
「症状が急に出たけど、救急車を呼ぶべきか迷う」
「外来で受診していいのか、不安で踏み出せない」
こんな悩みはとても多いです。判断の目安としては、以下を参考にしてください。
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すぐに救急車を呼ぶべきケース
・意識がぼんやりしている、話せない、動けないなど明らかに重い症状がある
・突然の激しい頭痛やめまい、失神など命に関わる可能性がある場合 -
外来受診が可能なケース
・軽度の麻痺やしびれ、ろれつが少し回りにくいなど比較的軽い症状で、症状が安定している
・症状が消えたり軽減したが、気になる症状がある場合
💡⑥ 検査内容・費用・持ち物の準備ポイント
受診すると、多くの場合、以下のような検査が行われます。
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頭部CT検査:脳の出血や大きな梗塞を早期に発見
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MRI検査:より詳細に脳の状態を把握
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血液検査:血液の状態やリスク因子の確認
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心電図検査:心臓の状態をチェック(心原性脳塞栓の可能性)
💡 受診時の持ち物ポイント
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保険証、受診券
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お薬手帳や現在服用中の薬のリスト
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症状の経過をメモしたもの(いつから、どんな症状かなど)
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かかりつけ医の情報があればメモや紹介状
👨⚕️ 医療者のひとこと
初診では症状を詳しく聞く時間も大切です。症状の変化や気になる点をできるだけ具体的に伝えてください。疑問は遠慮なく質問しましょう。
✅ まとめ:迷わず動ける「脳梗塞 何科 相談」ガイド
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脳梗塞は突然の症状が特徴。急変時は迷わず119番を!
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軽い症状や一過性の症状でも、神経内科や脳神経外科への早期相談がカギ
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めまいやふらつきも脳梗塞の可能性があるので要注意
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神経内科は薬物治療・慢性期管理が中心、脳神経外科は急性期対応・手術が専門
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迷ったときはかかりつけ医に相談し、適切な専門医に紹介してもらう方法が安心
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受診時は保険証・お薬手帳・症状メモを用意してスムーズに
ご自身やご家族の「もしも」に備え、この記事が少しでも不安解消や受診の一歩につながれば幸いです。
いつでも、体の変化には敏感に、そして迷ったときは専門医に相談しましょう。