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脳梗塞リハビリ リバイブあざみ野

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小脳梗塞後に残る5つの後遺症と向き合う方法 医師に相談する前に知っておきたいこと

2025/07/14

目次

小脳梗塞 後遺症 相談

📌 はじめに

「小脳梗塞」と聞いて、あまりピンとこない方も多いかもしれません。でも、実際には脳梗塞の中でも見逃されやすく、気づいたときには後遺症が残ってしまうこともあるんです。

「ふらつきが取れない…」「言葉が出にくい…」「これって後遺症?」「誰に相談したらいいの?」
そんな不安や疑問、ありませんか?

この記事では、小脳梗塞の基本から、代表的な5つの後遺症、それぞれとの向き合い方、そして相談のタイミングまで、できるだけやさしく・丁寧に解説します。

「こんなとき、どうしたらいいんだろう?」という疑問のヒントになれば嬉しいです。

✅ 小脳梗塞とは?まず押さえたい基本知識

小脳梗塞は、脳の中でも「小脳」と呼ばれる場所で血流が途絶えることで起こります。小脳は、私たちのバランス感覚や運動の調整に関わる大切な場所。だからこそ、ここがダメージを受けると「ふらつく」「手が震える」などの症状が出やすくなるんです。

💡 小脳ってどんな働きをしているの?

小脳は、後頭部の少し下、首に近い位置にあります。脳の中では小さめですが、「動きのなめらかさ」を調整する役割があります。たとえば…

  • まっすぐ歩く

  • コップの水をこぼさずに飲む

  • 転ばないようにバランスを取る

こうした動作を無意識でできるのは、小脳のおかげなんですね。

この部分に血液が届かなくなると、体の動きに違和感が出たり、いつも通りの生活が難しくなったりします。

💡 小脳梗塞の症状は「なんとなく変」から始まることも

小脳梗塞は、いわゆる「典型的な脳梗塞」と違って、手足の麻痺や言語障害が目立たないことも多いです。代わりに見られるのが…

  • 体のバランスがとりにくい

  • ふらついて歩けない

  • 吐き気やめまいが続く

  • 手足がうまく動かない

このような症状です。

特に高齢の方だと、「年のせいかな」「疲れてるだけかも」と見逃してしまいがち。でも、小脳梗塞は早期発見・早期治療が大事。少しでも変だな?と思ったら、迷わず医療機関へ相談してください。

🧠 医療者の一言
小脳梗塞は見逃されやすい分、後遺症が残りやすいとも言われています。違和感を感じたら、どんなに些細なことでも、相談する勇気を持ってほしいですね。

✅ 小脳梗塞の後遺症|よくある5つのタイプと特徴

小脳梗塞から回復しても、「なんとなく動きにくい」「会話が続かない」といった後遺症が続くことがあります。では、具体的にどんな後遺症が多いのでしょうか?代表的な5つを紹介します。

💡 1. 歩行障害(バランスがとれない)

小脳はバランスの司令塔のような役割をしているため、そこが傷つくと「真っ直ぐ歩けない」「すぐにふらついてしまう」といったことが起こりがちです。

歩き方が不自然になることで転倒のリスクも高くなり、リハビリをしないと日常生活の中でも不安を感じやすくなります。

💡 2. 構音障害(言葉がはっきり出ない)

話すときに声が震えたり、ろれつが回らなくなったりする状態を「構音障害(こうおんしょうがい)」といいます。小脳の働きが落ちることで、口や舌の細かい動きがうまくいかなくなり、はっきりと話せなくなるんですね。

聞き返されることが増えると、自信をなくしたり、外に出たくなくなってしまう方もいます。

🧠 家族の視点
「言い間違いが増えたな」「最近、転びやすい?」といった変化に気づくのは、やっぱり家族や身近な人。早めの声かけが、安心につながります。

💡 3. 協調運動障害(動作がぎこちない)

「ペンで字を書くと震える」「ボタンがうまく留められない」…こんな細かな動作の不調が出てきたら、協調運動障害かもしれません。

これは、手や腕、足などの動きがスムーズに連携できなくなる状態。たとえば…

  • 歩いていて急に方向を変えると転びそうになる

  • コップを持つと中身をこぼしてしまう

  • 細かい作業ができない

こうした不調が積み重なると、身の回りのことを「自分でやるのが怖い」と感じるようになってしまいます。

💬 専門用語補足
協調運動とは、複数の筋肉を同時に滑らかに動かすこと。小脳がその調整役ですが、ここが傷つくと「ぎこちない動き」になってしまうんですね。

💡 4. めまい・平衡感覚の異常(じっと立っていられない)

小脳梗塞の後によくあるのが、「立つとクラクラする」「座っていても地面が揺れている感じがする」といった症状。これは小脳が体のバランスを司っているためです。

平衡感覚の乱れは、以下のような場面で強く感じることがあります:

  • 起き上がるときに目まいがする

  • エスカレーターや階段でフラつく

  • 目を閉じると不安定になる

このタイプの後遺症は、自律神経の乱れとセットで現れることもあり、倦怠感や食欲不振などの「なんとなく調子が悪い」といった不定愁訴も見られることがあります。

💡 5. 認知機能への影響(注意力・思考の低下)

意外に見過ごされがちですが、小脳梗塞によって「注意が続かない」「考えがまとまらない」といった認知面の変化が現れることもあります。

小脳は記憶や判断力といった認知機能にも関わっていることが近年の研究でわかってきました。こんな変化が見られたら要注意です:

  • 会話の途中で話が飛ぶ

  • 同じ質問を何度もしてしまう

  • 複雑な作業が苦手になる

これを単なる加齢のせいと誤解されることも多いのですが、じつは小脳が関係しているケースもあります。

🧠 日常生活との関係
こうした変化は「できない自分」にショックを受ける原因になりやすく、落ち込みやすさにもつながります。ご本人だけでなく、周囲の理解と協力がとても大切です。

✅ 小脳梗塞の後遺症と向き合うためにできること

小脳梗塞の後遺症は、目に見える変化だけでなく、本人の気持ちにも大きな影響を与えるものです。
「前はできていたことが、今はできない」
そんな現実に直面したとき、どうすればいいのでしょうか?

ここでは、日常生活の工夫からリハビリ、そして相談先の選び方まで、実践的なヒントをお伝えします。

💡 日常生活の中でできる小さな工夫

まずは、「無理しない」「比べない」「焦らない」が基本です。小脳梗塞の後遺症は回復までに時間がかかることが多く、波もあります。

たとえば…

  • 歩行が不安定なときは、転倒を防ぐための手すりや歩行器を使う

  • 会話がしづらいときは、ゆっくり話す・メモを活用する

  • めまいが強い日は、無理に外出しない

日常生活の中で「やれること」を積み重ねていくことで、「できる自分」を少しずつ取り戻していけます。

💡 リハビリは“生活の質”を支えるカギ

理学療法(PT)や作業療法(OT)、言語療法(ST)といったリハビリは、小脳梗塞後の回復に欠かせない存在です。

  • 理学療法:歩行やバランスの改善をめざす

  • 作業療法:着替え・食事など日常動作の再獲得を支援

  • 言語療法:発話の明瞭さや飲み込みのリハビリ

ポイントは、「できるだけ早く」「無理なく」「続けること」。
定期的に医師と相談しながら、今の体調や生活に合わせたメニューを組んでもらうのがベストです。

🧠 医療者の一言
「できる・できない」よりも、「やってみようとする気持ち」が一番大切なんです。小さな変化を見逃さないよう、定期的に医療チームと連携をとりましょう。

✅ 相談先に迷ったら?医療・福祉・地域のサポートを活用しよう

「どこに相談したらいいの?」「家族だけで抱えるのは限界…」
そう感じる方は少なくありません。ですが、実は頼れる“相談窓口”はたくさんあるんです。

💡 相談できる場所・人を知っておこう

  • かかりつけ医:状態の変化を一番理解している医師。まずはここに相談

  • 地域包括支援センター:介護・福祉サービスの相談窓口(市区町村が設置)

  • 医療ソーシャルワーカー:病院内で退院後の生活を相談できる専門職

  • 訪問リハビリ・訪問看護:家に来てくれるサービスも活用できます

「こんなことで相談してもいいのかな?」と迷ったときこそ、相談すべきタイミング。
遠慮せず、一歩踏み出してみてくださいね。

💡 家族も“相談者”になっていい

後遺症を抱えた本人だけでなく、支える家族も大きなストレスを感じやすいものです。
ときにはイライラしたり、どう接すればいいのかわからなくなったり…。そんなときこそ、「家族だから我慢」ではなく、家族自身も専門家に相談してほしいと思います。

介護者向けのサポートグループや、自治体の相談窓口もありますよ。

✅ まとめ|小脳梗塞と後遺症、「一人で抱えない」が第一歩

小脳梗塞は、発見が遅れやすく、後遺症も多岐にわたります。でも、正しい知識とサポートがあれば、日常生活を取り戻すことは十分に可能です。

この記事では以下のポイントをお伝えしました。

  • 小脳の役割と梗塞による影響

  • よくある5つの後遺症と症状

  • 日常の工夫とリハビリの意義

  • 医師や支援機関への相談のすすめ

「今つらいのは、あなただけじゃない」
「相談すること」は、決して弱さではありません。

どうか、安心して頼れる人に話してみてくださいね。
この記事が、少しでもあなたやご家族の力になれたら嬉しいです。

❓ よくある質問(FAQ)

Q1. 小脳梗塞と他の脳梗塞は何が違うの?

小脳梗塞は主にバランス感覚や運動の調整が障害されるため、手足の麻痺よりも「ふらつき」や「めまい」が中心になります。

Q2. 小脳梗塞の後遺症は治りますか?

個人差がありますが、適切なリハビリや生活の工夫によって改善するケースも多いです。焦らず継続が大切です。

Q3. 後遺症が出たとき、まず誰に相談すればいい?

かかりつけの医師が最もおすすめです。必要に応じて、リハビリ専門医や地域支援機関を紹介してくれます。

Q4. リハビリを始めるタイミングは?

状態が安定してきたら、なるべく早めに始めた方が良いです。早期リハビリは後遺症を軽減しやすくなります。

Q5. 家族としてできるサポートは?

無理に励まさず、本人の気持ちに寄り添う姿勢が大切です。一緒に相談先を探すことも大きな支えになります。

Q6. 福祉サービスを利用するにはどうすれば?

市区町村の地域包括支援センターに相談すれば、介護保険や各種サービスについて丁寧に教えてくれます。

【脳卒中後遺症の改善を目指す自主トレ動画はこちら】

https://revive-reha-azamino.com/movie

【慢性疼痛などストレッチに興味のある方はこちら】

https://hopeful-life.jp/