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脳梗塞リハビリ リバイブあざみ野

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【保存版】脳卒中の症状に気づくには?見逃されやすいサインと早期対応のポイント

2025/06/23

目次

脳卒中

 

はじめに

「脳卒中って、ある日突然起こるものだと思ってた…」
そんなふうに思っていた方が、ある日めまいや手足のしびれを経験し、不安になって調べはじめるケースは少なくありません。

脳卒中は、日本人の死因第4位、そして要介護の原因第1位とも言われており、決して他人ごとではない病気です。しかし、早期に気づき、適切に対応することで、命を守るだけでなく、重い後遺症を防ぐことも可能です。

この記事では、
・脳卒中の見逃されやすい初期症状
・「これって関係ある?」と思うような意外なサイン
・脳卒中の種類による違いと見極めのヒント

…などを、医療従事者の視点でわかりやすく解説していきます。
ご家族やご自身の「もしも」の備えとして、ぜひ最後までお読みください。

 

🧩脳卒中の初期サインはこんな症状に現れることも

「脳卒中=半身麻痺」といったイメージを持つ方も多いかもしれませんが、実際にはもっとささいな症状から始まることがほとんどです。ここでは、見逃されやすいけれど重要なサインについて解説します。

🤔めまい・ふらつきが続くときは注意

脳卒中の前兆として「めまい」が出ることがあります。ただの疲れや寝不足と勘違いされやすいですが、以下のようなめまいには注意が必要です。

  • 立っていられないほどの激しいふらつき

  • 頭の位置を変えなくても続く回転性のめまい

  • 吐き気や嘔吐をともなう

特に小脳梗塞や脳幹部の脳卒中では、めまいだけが症状として出ることもあります。「たかがめまい」と軽く見ずに、持続する場合は早めの受診が大切です。

🖐️ 手足のしびれや力が入らない感覚

しびれや脱力感も、脳卒中のサインとしてよく見られます。ただ、左右どちらか一方だけに現れるのが特徴的です。

  • 片方の手や足だけがしびれる

  • コップを落とす、箸が持ちづらいなどの細かい動作ができない

  • 歩くとふらつく、まっすぐに歩けない

これらの症状が突然現れたときは特に要注意です。しびれが短時間で治まっても「一過性脳虚血発作(TIA)」の可能性があり、放置すると本格的な脳卒中へと進行する危険もあります。

 

🧩脳卒中にも種類がある?それぞれの症状の違いを知っておこう

ひとことで「脳卒中」といっても、実は大きく3つのタイプがあります。症状の出方も、対応の仕方もそれぞれ異なるため、基本的な違いを知っておくことはとても大切です。

🧨 脳出血:突然の激しい症状が出やすい

脳の血管が破れて出血するタイプが「脳出血」です。高血圧が最大のリスク要因で、血管にかかる圧が強まり、ある日突然破裂することで発症します。

特徴的な症状は以下の通りです。

  • 片側の麻痺(顔や手足が動かしづらい)

  • 急な頭痛(雷が落ちたような激痛)

  • 意識がぼんやりする、昏睡に近い状態になることも

脳の出血場所によって症状は異なりますが、多くの場合は突然発症し、進行が早いため、救急車を呼ぶ判断が重要になります。

🧵 脳梗塞:詰まって起こるタイプ、時間との勝負

脳の血管が詰まってしまうのが「脳梗塞」です。高齢者や生活習慣病を持つ方に多く見られ、早期治療ができれば後遺症を最小限に抑えることが可能です。

特徴的な初期症状には以下があります。

  • 言葉が出てこない、ろれつが回らない

  • 顔の片側だけが下がる(表情のゆがみ)

  • 歩行時に片足だけがもつれる

脳梗塞の場合は、「発症から4.5時間以内に治療を始められるか」が回復の鍵を握ります。

💥 くも膜下出血:頭痛がサインのことも

「突然バットで殴られたような痛みがした」と表現されるのが、くも膜下出血の特徴です。脳の表面の動脈瘤が破れることにより、出血が脳全体に広がります。

  • 意識消失やけいれんをともなう

  • 目の奥が痛い、首が硬くて動かせない

  • 頭痛だけが続く場合もある

一見、「偏頭痛かな?」と思って様子を見てしまう方もいますが、早期のCT検査が命を救うことも多いのがこのタイプです。

 

🧩FASTチェックでセルフチェック!家族にも知ってほしい脳卒中の見分け方

脳卒中の初期症状は、時間が経てば経つほど悪化することが多いのが特徴です。そのため、「あれ?」と思ったらすぐに確認できる方法があると安心です。

そこで役立つのが、アメリカで推奨されている「FASTチェック」。日本でも広く使われています。

🪞 F:Face(顔) → 顔のゆがみをチェック

「笑ってみて」と声をかけてみてください。
片方の口角だけが下がっていたり、顔が左右非対称になる場合は要注意です。

鏡を見るのが難しい場合は、家族がそばで観察することも大切ですね。

✋ A:Arms(腕) → 両手を前に出してみる

「両手をまっすぐ前に出して、目を閉じてみて」と試してみましょう。
脳卒中があると、どちらかの腕が下がってしまったり、力が入らなかったりすることがあります。

この段階で気づければ、早期治療のチャンスを逃さずにすみます。

🗣️ S:Speech(話す) → ろれつや言葉の異常

「今日の天気は晴れです」などの短い文を言ってもらい、ろれつがまわっているか、言葉が途切れていないかを確認します。

発音が不明瞭だったり、言葉が出てこないようであれば、脳の言語中枢に異常がある可能性があります。

⏱️ T:Time(時間) → 迷わず119番

上記のいずれかに該当した場合は、1秒でも早く救急車を呼ぶことが大切です。
「様子を見よう」と思っているうちに、取り返しのつかない後遺症が残ることもあります。

 

🧩脳卒中が起こりやすい人ってどんな人?その特徴と共通点

脳卒中には前兆があることも多いですが、そもそもリスクが高い人にはいくつかの共通点があります。以下に当てはまる場合は、「自分も注意が必要かも」と少し意識してみてください。

🧬 高血圧や糖尿病がある人はリスクが高い

脳卒中を引き起こす最大の危険因子は高血圧です。血圧が高いと血管の壁が傷つきやすくなり、破れたり詰まったりするリスクが高まります。

また、糖尿病の方は血管がもろくなる傾向があるため、小さな血管の脳梗塞(ラクナ梗塞)が起こりやすくなります。これらの持病を抱えている方は、定期的な通院とコントロールが大切です。

🚬 喫煙・飲酒・運動不足の生活習慣も要注意

タバコは血管を細くし、動脈硬化を進行させます。アルコールの過剰摂取も同様にリスク要因です。
さらに、日頃から運動不足が続いていると血流が悪くなり、血栓(血のかたまり)ができやすくなってしまいます。

心当たりのある方は、「少しずつ変えていく」ことが何よりの予防策になります。

🧓 年齢や性別による影響も

脳卒中は、年齢を重ねるごとにリスクが上がる病気です。特に65歳以上になると、発症リスクは急激に高くなります。

また、閉経後の女性は動脈硬化の進行が早まる傾向があるため、男女ともに油断はできません。ご自身やご家族の年齢層に応じた対策が求められます。

 

🧩今日からできる!脳卒中を遠ざける生活習慣

「リスクがある」と言われても、すぐに病院通いを始めるわけには…という方も多いはず。ここでは、日常生活で脳卒中を予防するためのヒントをご紹介します。

🥦 食事は「塩分控えめ+野菜たっぷり」で血管ケア

高血圧予防のカギは塩分コントロール。日本人は知らず知らずのうちに塩分を摂りすぎていることが多いです。

  • 味噌汁は1日1杯までにする

  • 漬物や加工食品を減らす

  • 醤油やソースは「かける」より「つける」

そして野菜や果物には、カリウムや食物繊維が豊富に含まれており、塩分の排出や腸内環境の改善に役立ちます。

🧘 運動は1日15分でもOK!続けることが大事

激しい運動でなくても、毎日のウォーキングやラジオ体操、ストレッチで十分に効果があります。

  • エレベーターより階段を使う

  • 買い物のついでに少し遠回り

  • テレビを見ながら足踏み運動

大切なのは「続けられるかどうか」。習慣に取り入れやすいものから始めましょう。

💤 睡眠・ストレス管理も立派な予防法

睡眠不足や慢性的なストレスも、自律神経のバランスを乱し、血圧を上昇させる原因となります。
「寝つきが悪い」「夜中に目が覚める」という方は、寝る前のスマホを控えたり、ぬるめのお風呂に入るなどして、リラックスする時間を意識的に作ることがポイントです。

 

🧩まとめ:脳卒中は“知って・備えて・防げる病気”です

脳卒中という言葉を聞くと、「怖い」「急に倒れてしまうもの」というイメージが先行しがちですが、正しく知れば備えることができます

  • めまい、しびれ、ろれつの乱れなどの小さなサインを見逃さない

  • 脳卒中の種類ごとの特徴を知っておく

  • 高血圧や生活習慣をコントロールする

この3つを意識するだけでも、大きな差が生まれます。

最後に一言――
「明日は我が身」かもしれないからこそ、今日からの小さな一歩が未来を守ります。
ご自身やご家族の健康を守るために、どうか今日からできることから始めてみてくださいね。

【脳卒中後遺症の改善を目指す自主トレ動画はこちら】

https://revive-reha-azamino.com/movie

【慢性疼痛などストレッチに興味のある方はこちら】

https://hopeful-life.jp/