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脳梗塞リハビリ リバイブあざみ野

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見逃さないで!小脳梗塞の症状と早期発見のヒント

2025/06/09

小脳梗塞 症状

 

「ふらつく」「まっすぐ歩けない」「なんだか手足がぎこちない」――そんな体の変化、見過ごしていませんか?
もしかすると、それは“小脳梗塞”という脳の病気のサインかもしれません。

小脳梗塞は、脳の奥にある“バランス”や“運動の調整”をつかさどる小脳に血流障害が起きる病気です。進行がゆるやかだったり、めまいやふらつきといった症状が「年のせい」「疲れのせい」と誤解されがちで、発見が遅れやすいのが特徴。

この記事では、小脳梗塞の症状やその特徴、早期発見のポイントなどを、できるだけわかりやすく丁寧に解説していきます。
「これってもしかして……?」と思ったときの不安をやわらげ、必要な対応へとつなげるヒントになれば幸いです。

 

🧩 小脳梗塞とは?気づかれにくい病気の正体

🧠 小脳ってなにをしているところ?

小脳(しょうのう)という言葉、聞いたことがある方もいると思いますが、脳の中でも奥まった場所にあり、あまり目立たない存在です。
ですが、私たちが「バランスをとって立つ」「スムーズに歩く」「細かく手を動かす」といった、身体の“協調運動”に深くかかわっている、とても重要な部分なんです。

たとえば、コーヒーカップを持ち上げて口に運ぶとき、手元がぶれずにスッと動かせるのは、小脳がちゃんと動きを調整してくれているから。
この小脳がうまく働かなくなると、「動きがぎこちない」「身体がフラフラする」といった問題が出てきます。

そして、小脳に酸素や栄養を届ける血管が詰まってしまう病気、それが「小脳梗塞」です。

🧠 小脳梗塞の怖いところは“見逃しやすさ”

小脳梗塞の症状は、典型的な脳卒中(片麻痺やろれつが回らないなど)とは少し違い、めまいふらつき吐き気などが中心になります。

しかも、意識ははっきりしていたり、会話も普通にできることが多いため、周囲も本人も「大ごと」と気づきにくいんです。
「いつもの三半規管の調子かな?」「今日はちょっと疲れてるのかも」と片づけてしまうことも珍しくありません。

でも、ここが落とし穴。
小脳梗塞は進行すると、命に関わる状態(脳幹の圧迫など)に発展することもある、決して油断できない病気です。

 

🧩 Part2:小脳梗塞の症状とは?「ふつうのめまい」との違いに注意

🌀 「めまい」がサイン?最初にあらわれることが多い症状

小脳梗塞で最もよく見られるのが、「突然のめまい」です。
ただしこのめまい、ふつうの立ちくらみや乗り物酔いのような感覚とはちょっと違います。

  • 天井や壁がぐるぐる回って見えるような回転性のめまい

  • 体のバランスがとれず、真っすぐ歩けない

  • 片足だけがふらつく/手足がぎこちない

こうした症状は、小脳がうまく働いていないことで生じる「協調運動障害(きょうちょううんどうしょうがい)」と呼ばれる状態によるものです。
特に、「立てるのに歩けない」「手は動くけれど狙った場所にうまく届かない」などの違和感があれば、小脳の障害を疑うサインとなります。

😵‍💫 吐き気・嘔吐も…見逃しやすい“全身症状”

小脳梗塞が起こると、脳の内部で“むくみ(浮腫)”が出てきます。
この浮腫が脳の他の部分、とくに脳幹(のうかん:呼吸や血圧をコントロールする重要な場所)に影響を与えはじめると、吐き気や激しい嘔吐といった症状が強くなることもあります。

ポイントは、「めまいと吐き気がセットで起こる」「しかも長時間おさまらない」といったとき。
これは単なる風邪や胃腸炎ではなく、小脳やその周辺の脳に問題が起きているサインかもしれません。

 

🔄 よくある誤解:「良性発作性頭位めまい症」との違い

「急なめまい」と聞くと、耳の三半規管の不調による良性発作性頭位めまい症(BPPV)を思い浮かべる方も多いかもしれません。
確かにこちらもよくある病気で、小脳梗塞と間違われやすい代表例です。

でも、ふたつには大きな違いがあります。

比較項目 小脳梗塞  良性発作性頭位めまい症(BPPV)
めまいの持続時間 数時間〜1日以上続く 数秒〜数分
吐き気の強さ 吐くほど強いことがある 軽いことが多い
バランス感覚 真っすぐ歩けない、ふらつく 歩行は比較的安定
隠れた神経症状 しびれ、ろれつ障害などが出ることも なし

このように、小脳梗塞の方が重く、長く、他の神経症状を伴うことがある点が重要です。
「ただのめまいだと思ったけど、いつまでも続いてる」「いつもと違う感じがする」と思ったら、早めに医療機関を受診しましょう。

 

🔍 医師の視点で見ると…

救急外来や脳神経内科では、こうした違いを見分けるために「神経学的な診察」や「画像検査(MRI)」が行われます。
とくに小脳梗塞は、発症直後のCT検査では映りにくいという特徴があり、最初に異常なしと言われても安心できないことがあります。

「異常なしと言われたけど、やっぱりおかしい…」
そんなときこそ、セカンドオピニオンや再検査も選択肢のひとつです。

 

🧩 小脳梗塞にならないために、いまからできること

⚠️ 小脳梗塞になりやすい人ってどんな人?

小脳梗塞は突然起こるように見えて、じつは背景に生活習慣病や血管のトラブルを抱えているケースが少なくありません。とくに注意しておきたいのは以下のような方です:

  • 高血圧がある(血圧が140/90mmHg以上)

  • 糖尿病、脂質異常症といった慢性疾患を抱えている

  • 喫煙している、または長年していた

  • 運動不足やストレスが続いている

  • 家族に脳卒中歴がある(遺伝的リスク)

これらは、小脳梗塞に限らず、あらゆる脳卒中(脳出血・脳梗塞・一過性虚血発作)のリスクを高める要因です。

「自分にも当てはまるかも…」と思った方も、落ち込まなくて大丈夫。
重要なのは、“今からどうするか” です。

🧘‍♀️ 今日からできる!小脳梗塞を防ぐ生活習慣

小脳梗塞の予防にとってもっとも大事なのは、「血管を守る」ことです。
血管の詰まりや破れを防ぐために、以下のような生活習慣を意識しましょう。

1. 血圧・血糖・脂質をコントロールする

高血圧はとくに要注意。
医師に言われた数値をただ記録するだけではなく、「なぜその数値が危険なのか」「どのくらい改善すればいいのか」をきちんと理解することが大切です。
定期的な血液検査も、未来のあなたの健康を守る“お守り”になります。

2. 食生活を見直す

  • 塩分は1日6g未満を目安に(味噌汁や漬物は控えめに)

  • 野菜・海藻・きのこ類を毎食に取り入れる

  • 青魚(DHAやEPAが豊富)を週2〜3回

あれもこれも制限…ではなく、「何を足せるか」という視点で工夫してみましょう。

3. 運動は“ゆるく、続ける”がカギ

「毎日ウォーキングを1時間!」ではなくても構いません。
1日10分の軽い体操でも、“続けること”が血流改善に効果的です。
エレベーターではなく階段を使う、買い物ついでに少し遠回りする――そんな工夫からはじめてみませんか?

🔁 小脳梗塞を経験した方へ:再発防止のためにできること

小脳梗塞を一度経験すると、再発のリスクが高まると言われています。
「前と同じような症状が出たら、すぐに受診する」ことはもちろん大切ですが、次のような心がけも、再発防止につながります。

  • 毎朝血圧を測る(記録をつけて医師に見せる)

  • 処方された薬を勝手にやめない(症状がなくても飲み続ける)

  • 「ちょっとの異変」でも病院へ(早めの受診が命を守ります)

とくに高齢の方や、リハビリ中の方は周囲の支えが大切です。
家族や医療スタッフと定期的にコミュニケーションをとり、無理のない生活を一緒に考えていきましょう。

 

🌸 まとめ 小脳梗塞は「気づき」がカギ。今日から意識してみよう

小脳梗塞は、見逃されやすいけれど重大な脳卒中のひとつです。
「なんとなくふらつく」「めまいがいつもと違う」「手足が変」――そんな“ちょっとした違和感”を軽く見ないことが、早期発見につながります。

そして、生活習慣の見直しや医療とのつながりが、未来の脳卒中を防ぐ力になります。
不安なときは一人で悩まず、信頼できる医療機関や専門家に相談してみてくださいね。

小さな気づきが、大きな安心につながりますように。

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