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脳梗塞リハビリ リバイブあざみ野

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脳梗塞の入院期間はどのくらい? 〜治療・リハビリ・退院までの流れをわかりやすく解説〜

2025/06/06

✅ はじめに

脳梗塞で突然入院が必要になると、「どのくらいの期間、病院にいるの?」「退院はいつ?」「リハビリはどうなるの?」と不安が大きくなります。

実際の入院期間は、脳梗塞の重症度や合併症の有無、年齢、回復のスピードによって異なりますが、この記事では一般的な入院の流れと期間の目安、入院中に行われる治療やリハビリ内容、退院後のサポート体制について詳しく解説します。


第1章|脳梗塞の治療の流れと入院の段階

脳梗塞で入院すると、治療は大きく3つの段階に分けられます。

🔹① 急性期(発症から約1週間〜2週間)

  • 治療の主目的:血栓溶解や血圧・脳圧管理、命を守る対応

  • 入院先:脳卒中専門の集中治療室(SCU)や脳神経内科・脳神経外科病棟

  • 期間の目安:7〜14日程度

主な治療内容:

  • 血栓を溶かす薬(t-PA)※発症から4.5時間以内が目安

  • 抗血小板薬や抗凝固薬の投与

  • 血圧・脳圧・呼吸管理

  • 経過観察のためのMRIやCT検査

📌【注意】重症度によってはこの期間中に命に関わるケースもあり、集中治療が行われます。


🔹② 回復期(リハビリ中心)|約1〜3ヶ月

  • 目的:機能回復・生活動作の再獲得(ADLの改善)

  • 入院先:回復期リハビリテーション病棟(または地域包括ケア病棟)

  • 期間の目安平均40〜80日(約1.5〜3ヶ月)

主なリハビリ内容:

  • 理学療法(PT):歩行練習、筋力強化

  • 作業療法(OT):食事・着替えなど日常動作の訓練

  • 言語聴覚療法(ST):発語・飲み込み・認知訓練など

💡【制度上の上限】回復期リハビリ病棟の入院は最長180日までと定められています(例外あり)


🔹③ 生活期・維持期(退院後)

  • 目的:自宅生活の継続と社会復帰の支援

  • 期間:退院後の通院・訪問リハビリに移行

  • 支援体制:訪問リハビリ、通所リハビリ、地域の支援制度などを活用


第2章|重症度による入院期間の違い

脳梗塞の重症度 主な状態 入院期間の目安
軽症(片麻痺が軽度) 自力で歩行可能、生活動作も一部可能 約2〜4週間で退院も可能
中等症(麻痺+構音障害) リハビリ必要、車椅子での移動など 約1〜2ヶ月
重症(寝たきり、意識障害) 全介助が必要、回復に長期かかる 3ヶ月〜半年以上の場合もあり

🧠 同じ「脳梗塞」でも、詰まった場所・範囲・年齢によって経過は大きく異なります。


第3章|退院後に向けた準備

退院後の生活を見据え、入院中から次のステップを考えることが大切です。

✔️ 退院時の評価ポイント

  • 歩行や移動がどの程度できるか

  • 食事・トイレ・着替えなどの自立度

  • 飲み込み・言語機能に問題がないか

  • 家族の介助体制や住宅環境の整備状況

✔️ 在宅に向けた支援制度

  • 介護保険の申請・認定

  • ケアマネジャーによるプラン作成

  • 福祉用具レンタル・住宅改修制度の活用

  • 訪問看護・訪問リハビリ

🏡「退院支援看護師」や「医療ソーシャルワーカー(MSW)」が調整をサポートします。


✅ まとめ|脳梗塞の入院期間は“回復のステージ”で変わる

  • 脳梗塞の入院は「急性期 → 回復期 → 生活期」の3段階に分かれる

  • 入院期間の目安は、軽症で2〜4週間、標準で1〜3ヶ月、重症では半年以上かかる場合も

  • リハビリの進行度や在宅支援の準備状況も、退院のタイミングを左右します

**大切なのは、「退院がゴール」ではなく「その後の生活をどう支えるか」。**医療者と一緒に最適なプランを考えていくことが、再発防止と生活の質の維持につながります。