【脳梗塞の初期症状】絶対に見逃せない17の兆候と今すぐ相談すべき理由
目次
脳梗塞とは?|脳梗塞の基本的な理解
種類別に見る脳梗塞の分類(脳血栓・脳塞栓など)
脳梗塞は、脳内の血管が詰まって血流が遮断される病気で、主に以下の3種類に分かれます:
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脳血栓症:動脈硬化により、脳の血管そのものが詰まるタイプ。
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脳塞栓症:心臓など別の部位から飛んできた血栓が脳の血管を詰まらせる。
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ラクナ梗塞:小さな血管が詰まる、比較的症状が軽いことが多いが油断は禁物。
発症メカニズムと血流障害の関係
脳に必要な酸素と栄養を届ける血液が遮断されると、脳細胞が数分で死んでしまいます。この時間との戦いこそが、脳梗塞で最も重要なポイントです。
脳梗塞の初期症状とは?|見逃せない17のサイン
脳梗塞の兆候は一見「些細な体調不良」に見えることが多く、見過ごされがちです。ここでは、特に注意すべき初期症状を17個紹介します。
顔の片側が下がる(顔面麻痺)
鏡を見た時、口角や目の高さが左右で違うと感じたら、即座に要注意です。
片腕のしびれ・脱力感
突然、片方の腕や足に力が入らなくなるのは典型的な脳梗塞の兆候です。
ろれつが回らない・言葉が出ない
話していて言葉が詰まったり、他人から「何を言っているか分からない」と言われる時は、すぐに行動を。
視界が突然ぼやける・二重に見える
視力異常も見逃せないサイン。片目だけでもおかしいと感じたら、要受診です。
激しいめまい・バランス喪失
立っていられない、真っすぐ歩けないような感覚も初期症状の一つです。
意識がぼんやりする・集中できない
注意散漫や記憶の混乱など、精神的な異常も脳の異常のサイン。
歩行困難・ふらつき
普段通りに歩けない、足がもつれるような感覚があれば、相談すべきです。
耳鳴り・吐き気
めまいとセットで現れることが多く、内耳ではなく脳の問題の可能性もあります。
突然の頭痛や失神
これまで経験したことのないような激しい頭痛が突然襲ったら、すぐ救急車を。
症状が出たらどうすべき?|早期相談の重要性
救急車を呼ぶべきタイミングとは
以下のチェックリストに1つでも当てはまるなら、すぐに119番通報してください:
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突然のろれつ障害
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手足のしびれや麻痺
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顔の左右非対称
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目の異常、めまい
時間が命を左右するため、「迷わず相談」が鉄則です。
受診までに家族ができる応急対応
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安静にし、頭を高くして横になる
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話しかけて意識状態を確認
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発症時間をメモ(t-PA治療の適応に必要)
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食べ物や飲み物は絶対に与えない
相談先と診療科の選び方|何科を受診する?
脳神経外科・神経内科の役割
脳梗塞の診断と治療は、脳神経外科または神経内科が専門です。地域によっては「脳卒中センター」が併設された病院を選ぶと安心です。
緊急性の判断と地域の相談窓口
厚生労働省や都道府県が提供する救急相談ダイヤル(例:#7119)を活用しましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. 脳梗塞の前兆はいつから始まるの?
A1. 発症の数時間〜数日前に軽い症状が出る場合があります。すぐに相談を。
Q2. 初期症状が消えたらもう安心?
A2. 一時的に症状が消える「一過性脳虚血発作(TIA)」の可能性あり。再発リスクが非常に高いため、必ず医療機関へ。
Q3. 自分で判断せず病院に行くべき理由は?
A3. t-PAなどの治療は発症から4.5時間以内の制限があるため、時間が重要です。
Q4. 脳梗塞と脳出血の違いは?
A4. 血管が詰まるのが脳梗塞、破れるのが脳出血です。治療法も異なります。
Q5. 脳梗塞になりやすい人の特徴は?
A5. 高血圧、糖尿病、心房細動、喫煙、肥満の人は特に注意が必要です。
Q6. 家族に症状が出た時、まずどうする?
A6. 「FASTチェック」で症状確認 → 119番通報がベストな対応です。
まとめ:脳梗塞の兆候を見逃さず、早めの相談を
脳梗塞の初期症状は、軽く見えることが多いですが、その裏には命に関わる重大なリスクが隠れています。「少しおかしいな」と思ったら、すぐに専門機関に相談しましょう。それが自分や大切な人の未来を守る第一歩です。
外部リンク:
詳しい症状別ガイドは日本脳卒中学会公式サイトをご覧ください。