シリーズ!脳梗塞の危険因子とは?(脂質異常症)
今回は、脳梗塞、脳血管障害の危険因子とは?ということで脂質異常症のエビデンス(医学的証拠)について話をしていきます!
私は脳梗塞リハ リバイブあざみ野の理学療法士をしております、鈴木と申します。
よろしくお願いいたします!(引用 脳卒中治療ガイドライン2021)
【脳卒中の危険因子とは?】
こちらはこの疾患、もしくは習慣などがあると、脳血管障害になる可能性が高くなる因子になります。
①高血圧
②糖尿病
③脂質異常症
④飲酒・喫煙
⑤心疾患
⑥肥満、メタボリックシンドローム、睡眠時無呼吸症候群、末梢動脈疾患など
⑦慢性腎臓病
⑧血液バイオメーカー
などになります。
毎日シリーズで、1つずつ説明をしていきたいと思います。
【危険因子③ 脂質異常症】
前回は糖尿病について話をさせていただきましたが、今回は第3ということで、脂質異常症について話していきます。
【脂質異常症とは?】
こちらは、一般的には高コレステロール血症などになります。
毎年健康診断などで、コレステロール値を気にされるかたも多いのではないでしょうか?
今回はコレステロールについての話と、どういった薬が効果を出しているのかの話をしていきます。
【エビデンス】
研究① 脂質異常症患者にはLDLコレステロールをターゲットとしたHMG-CoA還元酵素阻害薬(スタチン)の投薬が勧められる(推奨度A エビデンスレベル高)
こちらは、エビデンスレベルも推奨度も高いため、今後このような研究、論文が多く出てきたとしても覆らないレベルのエビデンスになります。
研究② スタチンの効果が不十分な場合、エゼチミブやproprotein bonvertase subtilisin-kexin type9阻害薬の併用は妥当である(推奨度B エビデンスレベル中)
こちらは、今現在では推奨はされていますが、今後研究が進んでいくと変わるかもしれない。というレベルのエビデンスになります。
【説明】
アジアを含む海外の研究では、高コレステロール血症は脳梗塞の危険因子であるとされています。動脈硬化との関連が強いアテローム型血栓性脳梗塞においては血清総コレステロール値と脳梗塞発症リスクは相関があるとされています。
LDLコレステロールも脳梗塞、アテローム血栓性脳梗塞のリスクを上げるとされています。
その中でもLDLコレステロールを下げるためにスタチンという薬が使われるわけですが、こちらは、出血性脳血管障害を増加させることなく、脳梗塞、脳血管障害全体を抑制させる効果が確認されています。
2017年の大規模研究でも、スタチンによる抑制効果は高齢でも、それ以外でも抑制効果がみられたそうです。
また血管に何か病気が起こることの抑制も性差問わず抑制効果が認められたそうです。
ここで、スタチンが効果がなかった患者に対して、エゼチミブやproprotein bonvertase subtilisin-kexin type9阻害薬をスタチンと併用で使用した場合、こちら脳血管障害全体が起こるリスクを21%減少。その中で、脳梗塞を起こるリスクを25%させたという結果が出ています。ですので、研究②にあります通り、今のところ、こちらが推奨されるという結果になりました。
【まとめ】
今回は脳血管障害、脳梗塞での薬物療法でのリスク低下について話していきましたが、食事や運動も大事な要素です。
今後、ブログでもこういった状態を改善させるようなお勧めの運動も載せていきますね!
【終わりに】
利用者様が、やりたいこと、何かに貢献したいけど、麻痺、高次脳機能障害があり億劫になっている方、全力でサポートしていきたいと考えています。
『あきらめない人の力になりたい!』
今日も頑張っていきます!!!
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随時、受け付けておりますのでお悩みをお聞かせください。
少しでもリハビリ難民を救いたい
責任をもって対応させていただきます。
理学療法士 鈴木