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脳梗塞リハビリ リバイブあざみ野

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VOL.16  「依存症」  ~長兄のsmall talk~

2022/06/16

こんにちは長兄です。

今日も横浜からお届けして参ります。

今回は初めて?真面目なお話です。

 

今回はどうしてもやめられない依存症にゲーム障害が追加されたお話。恐らく私もこの基準があれば昔は該当していたかもしれません・・・。

 

依存症は、何らかの物質の摂取や特定の行為がどうしてもやめられなくなってしまう病である。自分には関係ないと思う人が多いかもしれないが、2013年に厚生労働省が行った調査によると、アルコール依存症の患者は国内で100万人、予備軍も含めると1000万人にものぼると推計されており、依存症は非常に身近な精神疾患の一つだ。アルコールや薬物などの物質に依存することを「物質依存」とよび、ギャンブルやインターネットなど何らかの行為に依存することを「行為依存(行動嗜癖)」とよぶ。特に近年は若年層を中心とした行為依存が問題視されている。2017年から2018年にかけての厚生労働省の調査では、国内の中高生のうち、全体の4割にものぼる約250万人が、病的なインターネット依存やその予備軍だと推計されているのである。ただし、インターネット依存症は、正式な病気として認められているわけではない。WHO2018年に発表した診断基準「DSM5」のどちらにも、正式な病気としての記述はされていない。

一方、ICD11では、ゲームがやめられない「ゲーム障害」が新たな病気として加えられた。ICD11によると、「ゲームをする頻度や長さを制御できない」「ゲームを日常活動よりも優先する」「問題が起きてもゲームを続行する」などの症状が12ヶ月以上続いている場合に、ゲーム障害であるとされる。なお、「今するべきことや大事なものよりも、依存対象を優先させてしまう」という特徴は、ゲーム障害に限らず依存症全般で共通している。ICD11へのゲーム障害の追加を背景に、20204月、香川県でゲーム障害への対策を目的とした条例が施行された。条例には、18歳未満を対象に「ゲームの利用時間を平日60分まで」「スマートフォンの利用(学習や家族との連絡以外)を、中学生以下は夜9時まで、高校生以上は夜10時まで」と制限した項目が含まれている。

しかし、利用時間の制限がゲーム障害の予防にどれほど効果があるのかについては議論が続いている。ゲームに依存する根本的な原因は、家庭や学校といった周囲の環境、遺伝的・性格的気質、ほかの精神疾患などさまざまだと考えられている。専門医の受診のみならず、各家庭や学校と連携した個別の対応がたいせつであると条例でも書かれている。

 

Newton別冊

最前線の研究で解明された脳のしくみや知能、身近な病気

脳とは何か改訂版第2版より引用