シリーズ!脳梗塞の危険因子とは?(血圧)
こんにちは!リバイブあざみ野の理学療法士の鈴木です!
今回は、脳血管障害の危険因子のエビデンスについて話をしてきます。
(引用 脳卒中治療ガイドライン2021)
【脳卒中の危険因子とは?】
こちらはこの疾患、もしくは習慣などがあると、脳血管障害になる可能性が高くなる因子になります。
①高血圧
②糖尿病
③脂質異常症
④飲酒・喫煙
⑤心疾患
⑥肥満、メタボリックシンドローム、睡眠時無呼吸症候群、末梢動脈疾患など
⑦慢性腎臓病
⑧血液バイオメーカー
などになります。
毎日シリーズで、1つずつ説明をしていきたいと思います。
最初は高血圧からです。
高血圧というと、脳血管障害の危険性が高くなるということはご存じの方は多いと思いますが、
エビデンスでいうと、どれくらいのレベルなのか?
具体的にどれくらいの高血圧が問題になってくるのか?
どういったご病気があると、血圧の基準が変わるのか?
などまで、詳しく知らない方も多いと思います。
ですので、そちらについて話をしていきますね!
【推奨】
1、脳卒中発症予防のため高血圧患者では降圧治療を行うように勧められる。(エビデンス高 推奨度A)
つまり、推奨度、エビデンスレベルとしては、圧倒的に薦められるレベルで、ほかに高血圧の研究が進んだとしても、あまりこの結果は覆らないと言われるレベルになります。
2,降圧目標としては、75歳未満、冠動脈疾患、蛋白尿陽性、糖尿病、抗血栓薬服薬中の場合は、130/80mmHg未満が妥当である。(エビデンスレベル中 推奨度B)
つまり、エビデンスレベルとしては、圧倒的に薦められるレベルで、現在の研究では覆らないが、今後の研究次第では変わる可能性があるレベルになります。
3、降圧薬の選択としては、カルシウム拮抗薬、利尿薬、アンジオテンシン変換酵素阻害薬、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬などが進められる(エビデンスレベル高 推奨度A)
こちらも1と同じように、圧倒的に薦められるレベルになります。
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【解説】
やはり、高血圧は、脳血管障害の危険因子としては、最も気を付けた方が良いということで、ほぼ、血圧値と脳血管障害の発症率は相関関係が強いそうです。
ですので、こちらを抑える降圧治療というのは、圧倒的に薦められるレベルで、内科の先生からも高血圧の危険についての説明や、運動、食事について聞いたことがある人も多いかと思います。
食事、運動でまかないきれない場合、降圧剤を使う必要が出てくるわけです。
【降圧剤の有効性】
この降圧剤は、プラセボ群(偽の薬)と比べてみても、降圧による発生低下は著名に表れており、60歳~79歳の降圧による脳血管障害の抑制は80歳以上よりも高く、18歳~59歳より強く抑制されていたそうです。
【降圧目標値】
厳格降圧目標(平均133/76mmHg)の方が、標準降圧目標群(平均140/81mmHg)を比較した場合、やはり厳格降圧目標の方が血管に何かが起こる率が14%下がり、脳血管障害の率は22%減。特にもともと高血圧だった方は強く率が下がったそうです。
ただ、ここで気を付けた方が良いのが、上の血圧が120mmHg未満を目標にした群は、血管に何かしらが起こる率は、25%低下はしましたが、ほかの重篤な副作用が出てしまっていたとのこと。
特に高齢者では、無症状の他の臓器の疾患がある場合があるので、注意が必要とのことです。
何事もやりすぎは良くないということですね。
【降圧剤にはどのようなものが良いのか?】
カルシウム拮抗薬、利尿薬、アンジオテンシン変換酵素阻害薬、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬が現在では薦められており、この5つの種類が薦められており、それぞれ、積極的に使った方が良い場面やほかの病気との兼ね合いで使わないほうが良い薬などがあるので、医師が選択しながら選んでいきます。
【まとめ】
今回は脳血管障害のエビデンスということで、血圧は下げた方がよいけど、降圧剤で下げすぎるとそれはそれで危険という話をしていきました。
今回は薬の話がメインでしたが、危険のない範囲で運動や食事も大事になってきますので、また後日、運動や食事についても調べて話していきますね。
【終わりに】
利用者様が、やりたいこと、何かに貢献したいけど、麻痺、高次脳機能障害があり億劫になっている方、全力でサポートしていきたいと考えています。
『あきらめない人の力になりたい!』
今日も頑張っていきます!!!
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理学療法士 鈴木