脳卒中の後遺症と向き合うために知っておきたいこと
卒中は、脳の血管が詰まる(脳梗塞)または破れる(脳出血、くも膜下出血)ことで発生する病気です。一度発症すると、治療後もさまざまな後遺症が残ることがあります。この記事では、脳卒中の代表的な後遺症とその対策、リハビリ方法についてわかりやすく解説します。
目次
脳卒中で起こりやすい後遺症の種類
1. 運動機能障害
脳卒中後の最も一般的な後遺症の一つが運動機能障害です。
- 片麻痺:体の片側が動かしづらくなる状態です。
- 歩行障害:バランスが取りづらくなったり、筋力低下により歩行が困難になる場合があります。
- 手指の不自由さ:細かい動作ができなくなることもあります。
対策・リハビリ方法:
- 理学療法(PT)で筋力トレーニングや歩行練習を行う
- 補助具(杖や装具)を活用する
- 定期的なストレッチで筋肉のこわばりを予防
2. 言語障害
脳卒中が言語を司る部分に影響を与えると、以下のような障害が生じます:
- 失語症:言葉を理解したり話したりする能力が低下する状態
- 構音障害:発音が不明瞭になり、言葉が伝わりにくくなる
対策・リハビリ方法:
- 言語聴覚士(ST)によるリハビリ
- 家族や周囲がゆっくり話しかけ、簡単な表現を使う
- 絵カードやスマートフォンのアプリを活用してコミュニケーションをサポート
3. 認知機能障害
記憶力や判断力が低下するケースもあります。
- 物忘れや会話内容の理解が難しくなる
- 注意力や集中力の低下
- 感情のコントロールが難しくなる
対策・リハビリ方法:
- 脳トレーニングアプリやパズルを活用する
- 毎日の生活にルーティンを取り入れ、混乱を防ぐ
- 医師や作業療法士(OT)による認知機能訓練を受ける
4. 感覚障害
触覚や痛み、温度感覚が鈍くなる場合があります。
- しびれ感:特に手や足で起こりやすい
- 感覚の異常:温度や痛みを正確に感じられなくなる
対策・リハビリ方法:
- 温冷刺激やマッサージによる感覚トレーニング
- 感覚の鈍化を考慮し、やけどやケガに注意する
5. 心理的・精神的な影響
脳卒中は心の健康にも影響を与えます。
- うつ病や不安症状
- 社会的な孤立感
対策・サポート方法:
- 心理カウンセリングや精神科医のサポートを受ける
- リハビリ仲間や家族との交流を大切にする
- 趣味や軽い運動で気分転換を図る
脳卒中後の生活を支えるために大切なポイント
1. 家族や周囲のサポート
脳卒中の後遺症は、本人だけでなく家族の生活にも影響を及ぼします。お互いに負担を軽減しながら、日常生活を整えることが重要です。
- 会話を大切にする
- 無理をさせず、自立できる部分を見守る
2. 予防と健康管理
再発リスクを減らすために、以下を心がけましょう:
- 血圧や血糖値の管理
- 適度な運動とバランスの良い食事
- 禁煙とアルコールの適度な摂取
3. 専門医やリハビリ施設との連携
後遺症が軽減する可能性を高めるためには、専門医やリハビリ施設との継続的なサポートが欠かせません。
まとめ
脳卒中の後遺症と向き合うことは簡単ではありませんが、適切なリハビリやサポートを受けることで、生活の質を向上させることができます。焦らず一歩ずつ進みながら、自分らしい生活を取り戻していきましょう。
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