お問い合わせ TEL

脳梗塞リハビリ リバイブあざみ野

脳梗塞リハビリ リバイブあざみ野

ブログ

【脳梗塞の予防に大切なこと】

2025/01/14

目次

【脳梗塞の発症年齢】

 

1. 一般的な発症年齢

  • 高齢者が多い
    脳梗塞の発症リスクは加齢とともに増加します。特に60歳以上の高齢者で発症率が高く、年齢とともに動脈硬化や血流障害が進行することが原因とされています。
  • 若年性脳梗塞
    50歳未満で発症する脳梗塞は「若年性脳梗塞」と呼ばれ、全体の約10%を占めます。若年層での原因としては、生活習慣病(高血圧、糖尿病など)や喫煙、さらには先天性心疾患や血液凝固異常などが挙げられます。

 

2. 発症年齢に影響を与える要因

  • 生活習慣
    高齢者に限らず、喫煙や肥満、不規則な生活習慣が若年層のリスクを高めています。
  • 性別差
    若年層では男性の発症率がやや高い傾向がありますが、高齢者では男女差が縮小します。また、女性の場合、閉経後のエストロゲン減少が動脈硬化を進行させることがあります。
  • 遺伝的要因
    家族に脳梗塞や心血管疾患の既往歴がある場合、発症リスクが高くなることが知られています。

 

3. 年代別の脳梗塞の特徴

  • 30~40代
    若年性脳梗塞が発生することがあります。原因として心房細動や血液の凝固異常、頚動脈解離が関与することがあります。
  • 50~60代
    本格的に生活習慣病が発症し、これに伴う脳梗塞リスクが高まる年代です。
  • 70代以上
    動脈硬化や血管の老化が顕著になり、特に脳梗塞のリスクが高まる世代です。

 

4. 若年性脳梗塞の増加傾向

近年、食生活の変化、運動不足、長時間のデスクワークによるストレスなどが影響し、20代や30代で脳梗塞が発症するケースが増加しています。このため、若い世代での予防意識向上が重要とされています。

 

【脳梗塞になりやすい人の特徴】

1. 基礎疾患を持つ人

脳梗塞の発症リスクを高める疾患が以下に挙げられます:

高血圧

  • 最も重要なリスク因子です。血圧が高いと血管に負担がかかり、動脈硬化が進行しやすくなります。
  • 血管が狭くなったり詰まったりすることで、脳梗塞のリスクが増加します。

糖尿病

  • 血糖値が高い状態が続くと血管が損傷しやすくなり、動脈硬化の進行を加速します。
  • 糖尿病患者は一般の人に比べて2~4倍脳梗塞になりやすいとされています。

脂質異常症(高コレステロール血症)

  • LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が高いと、血管内にプラーク(脂肪の塊)が形成され、血管が狭くなる動脈硬化が進行します。

心房細動などの心疾患

  • 不整脈(特に心房細動)があると、血液が心臓内で停滞し、血栓ができやすくなります。これが脳に流れて詰まると脳梗塞を引き起こします。

2. 生活習慣が不健康な人

日常生活の習慣も脳梗塞のリスクを大きく左右します。

喫煙

  • タバコに含まれるニコチンや一酸化炭素は血管を収縮させ、血液を固まりやすくします。
  • 喫煙者は非喫煙者に比べて脳梗塞のリスクが約2倍高いとされています。

アルコールの過剰摂取

  • 適度な飲酒はリスクを減らすことがありますが、大量飲酒は血圧上昇や心房細動の原因となり、脳梗塞リスクを高めます。

肥満

  • 肥満は高血圧、糖尿病、脂質異常症を引き起こすため、間接的に脳梗塞のリスクを増加させます。

運動不足

  • 運動不足は肥満や高血圧のリスクを高めるだけでなく、血流が悪くなり血栓ができやすくなります。

3. 年齢と性別の影響

年齢

  • 脳梗塞は加齢とともにリスクが増加します。特に60歳以上で発症率が高くなります。

性別

  • 男性の方が女性より若年での発症リスクが高い傾向がありますが、女性は閉経後にリスクが増加します。

4. 遺伝的・体質的要因

家族歴

  • 家族に脳梗塞や心筋梗塞を経験した人がいる場合、遺伝的にリスクが高まる可能性があります。

血液の凝固異常

  • 血栓ができやすい体質(例:抗リン脂質抗体症候群や先天性血液凝固異常)がある人は、脳梗塞になりやすいです。

睡眠時無呼吸症候群

  • 睡眠中に呼吸が止まることで酸素不足が生じ、血圧上昇や心血管系の負担が増加します。

5. ストレスと精神的要因

慢性的なストレス

  • ストレスは交感神経を活性化させ、血圧を上昇させるため、脳梗塞のリスクを高めます。

鬱や不安障害

  • 精神的健康が損なわれていると、間接的に生活習慣が乱れることが多く、リスクが増加します。

6. 特定の生活環境や条件

  • 寒冷地や寒い季節:寒さは血管を収縮させ、血圧を急上昇させることがあるため、冬季は脳梗塞の発症率が高くなります。
  • 長時間のデスクワークや旅行:長時間同じ姿勢でいると血流が悪くなり、血栓ができやすくなります。

脳梗塞リスクを減らすために

  • 健康診断を定期的に受け、血圧、血糖値、コレステロール値を管理する。
  • 禁煙、適度な運動、バランスの取れた食事を心がける。
  • 心房細動や睡眠時無呼吸症候群などの疾患がある場合は、早めに医師に相談する。

脳梗塞は、リスク要因をコントロールすることで多くの場合予防が可能です。リスクがある人は早めの対策を取ることが重要です。

 

 

【脳梗塞の予防で大切なこと】

1. 血圧を適切に管理する

高血圧のコントロール

  • 高血圧は最大のリスク因子です。正常な血圧(120/80 mmHg未満)を維持することが重要です。
  • 具体的な対策
    • 塩分摂取を控える(目安:1日6g未満)。
    • 野菜や果物を多く摂る(カリウムは血圧を下げる作用があります)。
    • 有酸素運動を定期的に行う(例:ウォーキング、軽いジョギング)。
    • ストレスをためない。

2. 生活習慣病を予防・管理する

糖尿病

  • 血糖値のコントロールが重要。糖尿病があると血管が傷つきやすく、動脈硬化が進行します。
  • 具体的な対策
    • 血糖値を定期的に測定。
    • 食事の見直し(高糖質の食品を減らし、食物繊維を多く摂る)。
    • 適度な運動。

脂質異常症

  • LDLコレステロールを減らし、HDLコレステロールを増やす。
  • 具体的な対策
    • 揚げ物や脂肪分の多い肉を減らし、魚やナッツ類を摂る。
    • 不飽和脂肪酸(オリーブオイル、アボカドなど)を利用。

3. 心房細動の早期発見と治療

  • 心房細動は血栓ができる原因になります。脈の乱れや動悸がある場合は早めに医師に相談。
  • 対策:抗凝固薬を服用し、血栓を防ぐ。

4. 禁煙と節酒

禁煙

  • タバコは動脈硬化を進行させ、血液を固まりやすくします。完全に禁煙することが理想です。

節酒

  • 適量を守ることが重要。過剰な飲酒は血圧を上昇させるため、1日1~2杯程度の飲酒を目安とします。

5. 適度な運動を取り入れる

  • 運動の効果
    • 血圧の低下。
    • 血糖値やコレステロール値の改善。
    • 血流の促進。
  • おすすめの運動
    • ウォーキングやジョギング(週に150分程度)。
    • ヨガやストレッチ。
    • 自宅でできる軽い筋力トレーニング。

6. バランスの取れた食事

減塩

  • 日本人は塩分摂取量が多く、高血圧の原因になりやすいです。加工食品や漬物を控える。

野菜・果物を多く摂取

  • カリウム、マグネシウム、抗酸化物質が豊富な野菜や果物を積極的に取り入れる。

良質な脂質の摂取

  • 魚(特に青魚)に含まれるEPAやDHAは、血液をサラサラにする効果があります。

過剰な炭水化物を控える

  • 精製された炭水化物(白米、白パンなど)の摂取を減らし、食物繊維が豊富な全粒穀物を選ぶ。

7. ストレス管理と十分な睡眠

  • ストレスは交感神経を活性化し、血圧を上げる要因になります。
  • リラクゼーション法(深呼吸、瞑想、趣味の時間を持つなど)を取り入れる。
  • 十分な睡眠(7~8時間程度)を確保し、規則正しい生活を心がける。

8. 定期的な健康診断

  • 血圧、血糖値、コレステロール値を定期的にチェックすることで、リスクを早期に発見できます。
  • 特に40歳以上の方は、年1回の健康診断が推奨されます。

9. 急な気温変化に注意

  • 冬場は寒さで血圧が上昇しやすいため、特に注意が必要です。
  • 寒冷地では室内の温度を適度に保つ、入浴時は急激な温度差を避ける。

10. 脳梗塞の前兆を見逃さない

一過性脳虚血発作(TIA)

  • 一時的な手足のしびれ、視野の欠損、ろれつが回らないなどの症状が数分~数時間で消える場合がありますが、これは脳梗塞の前兆です。
  • この症状が現れたら、すぐに医療機関を受診してください。