パーキンソン病末期の介護
目次
1. パーキンソン病末期の症状と生活の変化
末期のパーキンソン病患者には以下のような症状が見られることがあります:
- 運動機能の極度の低下:体を動かすことが難しく、ベッド上での生活が中心となる。
- 嚥下困難:食事や水分の摂取が難しくなるため、経管栄養が必要な場合もあります。
- 認知機能の低下:認知症を併発し、言葉や記憶に障害が出ることもある。
- 褥瘡や感染症のリスク:長時間の寝たきりに伴う体のトラブルが増える。
これらの症状が現れることで、介護の負担は非常に大きくなります。
2. 心がけること
- 小さな目標を立てる
末期の介護では、「今日は笑顔を見せてもらう」「安全に一日を過ごす」といった小さな目標を立てるようにしています。これにより、毎日の積み重ねがやりがいに変わります。
- 適切なサポートを受ける
訪問介護サービスやデイケアを積極的に利用することで、専門家のアドバイスを得ることができました。特に、嚥下リハビリや食事の工夫はプロに相談することで改善しました。
- 自分自身を大切にする
介護者が倒れてしまっては元も子もありません。定期的に友人や家族と話す時間を作ることで、心をリフレッシュしています。
3. 食事・栄養管理の工夫
嚥下が難しい場合でも栄養を摂取できるよう、以下の方法を取り入れています:
- トロミ剤の活用
水分を飲み込みやすくするために、トロミをつけて窒息を防ぐ。
- 栄養補助食品の活用
エネルギーやタンパク質を効率よく摂れるドリンクを取り入れる。 - 少量頻回の食事
一度に多くを食べられない場合、1日5~6回に分けて少量ずつ提供する。
4. 心のケア:患者と介護者の絆
末期になると、会話が減ることがありますが、それでも「触れる」「目を合わせる」「音楽を一緒に聴く」といった方法で絆を感じる瞬間を大切にしています。たとえ言葉がなくても、手を握るだけで安心してもらえることもあります。
5. 介護者が頼れる制度・リソース
介護負担を軽減するためには、利用できる制度をしっかり把握することが大切です:
- 介護保険サービス
訪問看護、訪問介護、ショートステイなど、必要なサービスをフル活用。
- 医療機関との連携
主治医や看護師と定期的に相談し、症状に合わせたケアを行う。
- 地域の介護支援センター
困ったときに相談できる窓口として利用。
最後に:介護の日々で得たもの
パーキンソン病末期の介護は確かに辛く、体力的にも精神的にも厳しいものがあります。しかし、その中で得られるものもあります。それは、「今、この瞬間を大切にする」という感覚です。
日々の介護が続く中で、患者の小さな笑顔や、ほんの少しでも安心した表情を見られる瞬間が、私にとっての支えとなっています。このブログを通じて、同じように介護に携わる方々と繋がり、少しでも力になれれば幸いです。
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