理学療法の評価も最新化!VRを用いた高次脳機能障害の評価!
今回はVRを使った理学療法の評価について話をしていきます!
VR:virtual realityということで、ゴーグルみたいなものを付けて、中で映像を流して、実際の風景など、
現物・実物ではないが機能としての本質は同じであるような環境を、
ユーザーの五感を含む感覚を刺激することにより理工学的に作り出す技術のことを言います。
ちなみに私は、脳梗塞リハビリ リバイブあざみ野にて自費リハビリを提供しております、理学療法士の鈴木です!
今年、4月5日に横浜市青葉区あざみ野に脳梗塞、脳出血専門のリハビリ施設がオープンいたしました!
☆田園都市線あざみ野駅西口 徒歩5分☆
今回は高次脳機能障害の中でも半側空間無視という症状の話をしていきます!
半側空間無視(unilateral spatial neglect:USN)の症状は,リハビリテーション室と、自宅などの生活場面で発生が異なることがあります。
その原因としては、純粋に決められた環境でしか評価をされないことと、普段の生活では、その評価項目だけでなく、
【他のことをしながら、半側空間無視のコントロール】をしないといけないからです。
二重課題と言いますが、日常生活では、単一的な課題はほとんどなく、複数のことを同時に行います。
完全にその場面にすることはまず難しいのですが、VRで課題を与えながら、半側空間無視の評価をすることで、
【生活場面に近い】【二重課題】を作り評価を行ったという研究がありましたので、話していきますね。
【研究】
歩行VR課題を用い,60歳代右利き男性で右被殻出血後の症例1名の無視症状について,健常高齢者4名と健常若年者6名の課題結果と比較し,検討しました。
【結果】
半側空間無視の症例は机上検査(VRなし)の得点が正常範囲内でありました。
ただ、歩行VR課題では健常高齢群や健常若年群と比較し,評価結果に乖離や低下が認められたそうです!
つまり、リハビリテーション室に、居ながらでも、生活に近いリハビリが今後行われるようになるかもしれないということです。
まだVRを導入する病院は少ないと思いますし、当施設でもまだ導入はしていませんが、いずれ、こういった評価が増えるとリハビリの考え方自体変わっていくかもしれませんね。