【脳梗塞後遺症】ゴルフ動作のリハビリ!
今回はゴルフ動作のフルスイングについてです!
脳梗塞、脳出血になられてからも、ゴルフをやりたい、以前のようなスコアで回りたいという希望は多く聞きます。
もちろん、リハビリを行っていくわけですが、今回はフルスイングの運動学、解剖学について話していきますね!
私は、脳梗塞リハビリ リバイブあざみ野にて自費リハビリを提供しております、理学療法士の鈴木です!
今年、4月5日に横浜市青葉区あざみ野に脳梗塞、脳出血専門のリハビリ施設がオープンいたしました!
☆田園都市線あざみ野駅西口 徒歩5分☆
フルスイングは、主に3つの局面から構成されます。
1)準備局面としてのグリップ、姿勢、スタンス、そしてボールの位置
2)スイング局面(バックスイングとダウンスイング)
3)リカバリー、すなわちフォロースルー局面
今回は右利きのゴルファーについて話していきます。
グリップ
グリップは、優れたスイングを行うための基礎で、目的は、スイング中に身体と脚部の動作で作り出された力を、両手と手首を一体化させて確実にボールに伝えることになります。
麻痺の方では、グーがきちんと出来るか、指の巧緻性はどうか、握力はどうか、などを見ていきます。
スタンス
セットアップは動作の基盤となるものであり、ゴルファーがスイングにおいて、唯一意識的に100%コントロールできるものであす。
ゴルフのスタンスでは、姿勢とバランスに注意を向けていきます。
ゴルフでは、動作の全過程が足に依存すると考えられており、ゴルファーが両足をどのように置くかが、クラブを振るためのパワーの産出と密接に関連しているとされています。
麻痺の方だと、自分の身体が今どこにあるのか?という感覚や、静的なバランス能力、高次脳機能障害などで、こちらが障害されやすくなります。
視覚的に修正可能な方であれば、動画で確認したりします。
スタンスのアライメント(姿勢)
アライメント(姿勢)は、スイング中の回転、体重移動、およびバランスを保つ能力に関係します。
麻痺の方では、そもそもの立位姿勢で左右差がないか、麻痺側への重心移動は上手くできているのか、高次脳機能障害の影響はないかなどを見ていきます。
スイング局面
スイング動作は、バックスイングプレーンとダウンスイングプレーンという2つの平面で起こります。
1)垂直方向(上下の動作)
2)側方(横から横への動作)
3)回転(身体を回す動作)の
3次元動作である
これらを分解して見ていきます。
バックスイング、バックスイングプレーンは、ボールから両肩までのラインが形成する傾斜角度として説明できます。
この角度は、予め2つの要素によって決定されている。
1)ゴルファーの肩の位置
2)ボールとゴルファーの距離
バックスイングでは、トップ・オブ・ザ・スイング(注:バックスイングでクラブが頂点に達し、ダウンスイングに切り返す瞬間のこと)で完全にバランスの取れた姿勢がとれるかどうかを見ていきます。
麻痺の方では、肩や体感の位置、可動域、前屈角度、左右差はないか、麻痺側への重心移動は出来るかなどを見て、
胸郭の固さはどれくらいあるのか?胸郭のどこが固いのかなども見ていきます。
ダウンスイング
ダウンスイングは腰の回転から始まりますが、この時点でレバーアームを長くし、それによってクラブヘッドの加速度が増加すします。腰の回転とほぼ同時に、体重が前方の足へ移動する。
麻痺の方では、重心移動のスムーズさ、体幹、肩の動き、肘のスムーズさ、力を上手く伝えるために手首を上手く使えているか、自身で上手くいっていない部分を自覚出来るかなど、様々な部分を見ていきます。
フォロースルー
スイングのリカバリー、すなわちフォロースルー局面では、最大の作用力は弱まっています。右腕が内旋し始め、右手が左手を越えて、位置が高くなり始める時期です。
このフェーズは、
第1に、インパクトにおける減速の危険性を少なくするため
第2に、傷害の可能性を減少させるため、第3に、正確性を向上させるため、
必要になります。
麻痺の方では、肩、体幹の柔軟性、重心移動が上手く出来ているか、ダウンスイングからの衝撃を上手く逃がせるか、動的なバランス能力、手のグリップ力、コントロールなどを見ます。
いかがでしょうか?
今回はざっくりと話していきましたが、一つ一つ解剖学や、運動学を考えていくと、改善の余地が見つかります。
麻痺だからといって、諦めるのではなく、1度お身体を見させて頂ければと思います。
利用者様が、やりたいこと、何かに貢献したいけど、麻痺があり億劫になっている方、全力でサポートしていきたいと考えています。
『あきらめない人の力になりたい!』
今日も頑張っていきます!!!
まずは電話問い合わせ、体験もお待ちしております!
随時、受け付けておりますのでお悩みをお聞かせください。
少しでもリハビリ難民を救いたい
責任をもって対応させていただきます。
理学療法士 鈴木