小脳性認知情動症候群とは?大脳皮質以外でも、高次脳機能障害が生じる可能性もある。
高次脳機能障害は、一般的にリハビリテーション中の機能的再建を妨げます。高次脳機能障害を引き起こすほとんどの原因病変は、大脳皮質とされています。
しかし、最近、小脳性認知情動症候群(CCAS)と呼ばれる小脳性病変によって引き起こされる高次脳機能障害が注目されています。
■失語症を引き起こす。
この研究では、失語症をテーマに行っているわけですが、50代の女性で、小脳出血の方がおり、この方は失語症が現れていました。
■開頭手術後、失語症が軽減!
この女性の方は開頭手術後に失語症の軽減が見られました。MRIやその他の検査で見られていた小脳への血流減少が改善されることで、症状が軽減したのです。
■考察
リハビリの場面では、高次脳機能障害と言いますと、大脳皮質が疑われるため、なかなか小脳まで頭が行き届かないところもあり、私自身小脳に大しては、大脳と比べて理学療法士としても知識が不足しているように感じています。
脳梗塞、脳出血の8割は大脳皮質の脳梗塞であり、大脳皮質を考える機会が多いのですが、運動などを行っている時は、大脳よりも小脳、中脳で行っていることも多いのです。
例えば、歩く時に頭で考えて「足を1歩出して、次に体幹前に出して、、」など考えている人はまずいないと思います。
無意識的に歩くという動作を行っているのですが、この時にメインで働くのは、大脳皮質よりも小脳、中脳になります。
特にスポーツ選手などは、運動中に、大脳皮質よりも小脳、中脳の働きの方が多いそうです。
反射的に動かす時には、こちらをよく使うからですね。
小脳の障害は、そういった無意識的な動作に関わってくるため、大脳の脳梗塞であっても、小脳、中脳の働きを活かすことで、十分に機能が代償される可能性があります。
今回の研究では、小脳への開頭手術でしたし、小脳出血でしたが、リハビリで小脳、中脳へのアプローチ方法もあります。
脳梗塞リハ リバイブあざみ野では、こういったリハビリも行っているため、他のリハビリとは違う改善の仕方をするのです。
実際に小脳出血で小脳に障害があっても、アプローチ仕方次第で改善の余地があります。
様々な角度からリハビリを行っていって、大分改善が見られた方もいます。気になる方は、事例紹介のページをご覧下さい。
脳梗塞、脳出血後遺症に悩まれている方であれば、全力でサポートしていきたいと考えています。
『あきらめない人の力になりたい!』
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理学療法士 鈴木