生活において、バランス能力は重要!疾患別の重心動揺の違いとは?
前庭障害、脳幹障害、小脳障害、深部知覚障害、パーキンソン病、心因性における重心動揺の違いについて話していきます!
生活において、バランス能力が低くなってしまうと、安静時であっても、動作をする上でも、行えることのは幅が狭くなってしまいます。
今回は疾患別で、重心動揺計に乗った時の重心動揺の違いについて話していきますね!
私は、脳梗塞リハビリ リバイブあざみ野にて自費リハビリを提供しております、理学療法士の鈴木です!
今年、4月5日に横浜市青葉区あざみ野に脳梗塞、脳出血専門のリハビリ施設がオープンいたしました!
☆田園都市線あざみ野駅西口 徒歩5分☆
【重心動揺計とは??】
重心動揺検査は,身体の重心に近い動きで、動く足圧中心を静止立位で計測することにより身体動揺の速度や面積,周波数などのパラメータを解析して,身体動揺の大きさや特徴を検出する臨床検査です。
こちらの重心動揺が自分でコントロール出来ているなら、バランス能力は高いのですが、コントロール出来ず、無意識的に動いてしまうと、あらゆる静止時、動作時に妨げになってしまいます。
ですので、この重心動揺をしっかり自分でコントロールすることが重要になってきます。
ただ、脳や精神のご病気によって、その重心動揺がコントロールしにくくなり、日常生活の妨げになってしまいます。
【重心動揺で見ていく指標】
⑴ 総軌跡長
身体の動揺により重心が移動した距離を表します。
⑵ 単位時間軌跡長(動揺速度)
総軌跡長を記録時間で示した指標です。
⑶面積
動いた幅の面積を測ります。
⑷ 単位面積軌跡長
総軌跡長の外周面積を測定します。
⑸ ロンベルグ率
重心動揺を総軌跡長または外周面積における閉眼/開眼の動揺比を表す。目をつぶった時と開けている時の違いについてです。
疾患による結果
ここからは、疾患により重心動揺の仕方が異なるので、その結果について話していきますね。
結果
1)前庭障害
前庭障害では,大きな揺れで高いロンベルグ率(開眼閉眼比)を示すことが多いとされますが、片側性と両側性で特徴が少し異なりを見せたそうです。
❶片側性
総軌跡長と外周面積が,開眼では比較的小さく閉眼で大きくなり,ロンベルグ率は高値を示す。左右前庭の不均衡が強いと,動揺パターンは左右型を示し,左右方向に動揺が大きくなるようです。
つまり、閉眼で揺れが大きくなり、さらに左右方向の揺れが大きくなったとのこと。
❷両側性
総軌跡長と外周面積は,開眼下でも大きいが閉眼ではさらに増大し,ロンベルグ率は高い。
つまり、開眼でも揺れは大きく、さらに閉眼だと増したとのこと。
ただ、片側性と違い、左右の揺れはそこまでではなかったそうです。
2)脳幹障害
動揺パターンは,総軌跡長と外周面積は開・閉眼とも大きい。脊髄(伸張)反射が亢進するので,単位面積軌跡長は大きくなる。
3)小脳障害
脳幹障害と同様,開・閉眼とも総軌跡長,外周面積は大きく,ロンベルグ率は高値とならない。遅くて大きい失調性動揺を示す。
つまり、開眼と閉眼で両方とも揺れが大きく、ゆっくりとした揺れが出ていたとのこと。
4)深部知覚障害
閉眼により動揺は著しく増大し,とくに前後方向で顕著となる。ロンベルグ率は著明に高くなる。
今までのと違い、前後方向の揺れがおおきくなったそうです。閉眼の方が揺れも大きくなりました。
5)パーキンソン病
重心動揺は病変の進行度によってさまざまで、総軌跡長や面積は,筋固縮,振戦などを示す病初期では健常者との大きな差はないが,疾病の進行に伴って増大する。
パーキンソン病の進行具合によって異なるということですね。
6)心因性
開閉眼ともに外周面積が増大し,ロンベルグ率の低いことが特徴である。他疾患との鑑別は困難とされているが,開眼のラバー床面で前後動揺が有意に増幅するとされています。
床面を不安定にすると精神的にも辛くなるのでしょうか?
いかがでしょうか?ご自身やご家族の揺れの方向を知っていれば、転倒の方向も知ることが出来ます。一人一人違うので、それぞれ見ていく必要はありますが、
リバイブあざみ野では、こういった動的なバランスについてもリハビリを行っていけるので、知りたい方は体験で聞いてください。
利用者様が、やりたいこと、何かに貢献したいけど、麻痺があり億劫になっている方、全力でサポートしていきたいと考えています。
『あきらめない人の力になりたい!』
今日も頑張っていきます!!!
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随時、受け付けておりますのでお悩みをお聞かせください。
少しでもリハビリ難民を救いたい
責任をもって対応させていただきます。
理学療法士 鈴木