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脳梗塞リハビリ リバイブあざみ野

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【脳梗塞リハビリ】〜脳卒中の評価項目PART3〜

2023/12/15

【脳梗塞リハビリ】〜脳卒中の評価項目PART3〜

【感覚・かんかく】

〜人にとっての感覚とは〜

人間にとって感覚は、外部からの情報を感知し、脳で処理する能力を指します。五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)を通じて環境や刺激を感じ取り、それに対する認識や反応を生み出すことができる機能です。感覚は個々の体験や知覚に深く関与し、人間が世界と対話し理解する上で不可欠な要素です。

 

〜人は感覚に支配されている!?〜

感覚は人間にとって重要な情報処理の手段ですが、人は感覚に完全に支配されているとは言えません。人間は理性や思考、感情、文化など、さまざまな要因が絡み合って行動します。感覚は環境とのやりとりにおいて基盤を提供しますが、最終的な行動や意思決定には感覚だけでなく、複雑な心理的・社会的要因も影響を与えます。人間の行動は感覚だけでなく、知識、経験、価値観も組み合わさった総合的なプロセスです。

 

〜脳は感覚情報を常に必要としている〜

脳は常に感覚情報を必要としているわけではありません。脳は休息や内省の時にも活動しており、感覚刺激がなくても様々な認知プロセスが行われています。ただし、外部からの情報や感覚刺激は学習や適応、行動の調整に重要な役割を果たします。感覚情報は環境との相互作用を通じて人間の認知や行動に影響を与えますが、脳はそれがない時でも機能することがあります。

 

【感覚の評価方法】

〜表在感覚〜

表在感覚の検査には触覚検査や静的2点識別覚検査が含まれます。

1.触覚検査:

・目的

皮膚表面での圧力や刺激に対する感覚を評価すること。

・手法

検査者は患者の皮膚に触れ、異なる刺激(例: 綿花、毛、金属の器具など)を使用して触覚の異常を検出する。また、患者は異なる部位での触覚感を比較するよう求められることがあります。

2.静的2点識別覚検査:

・目的

皮膚上の二つの刺激が離れている場合、被験者がそれらを別々に感じることができる最小の距離を測定すること。

・手法

専用の器具を用いて、患者に皮膚上に触れた二つの点が一つか二つかを識別させます。これにより、感覚の解像度や異常が評価されます。通常、この検査では触覚の敏感さや異常を把握するのに役立ちます。

これらの検査は神経障害や感覚の異常を評価する際に役立ち、医療プロフェッショナルが患者の神経機能を詳細に把握するのに利用されます。

 

〜深部感覚〜

深部感覚の検査には、関節位置覚検査と母指探し試験が含まれます。

1.関節位置覚検査(関節位置感覚検査):

・目的

関節の位置や動きに関する感覚を評価し、神経系の異常や疾患を検出すること。

・手法

患者は目を閉じ、検査者が患者の関節を特定の位置に動かします。その後、患者にどの関節が動かされたかを教えてもらうように求めます。患者は自分の身体部位の位置を正確に把握できるかが評価されます。

2.母指探し試験:

・目的

指の位置覚を検査し、感覚の異常や神経損傷を評価すること。

・手法

患者は目を閉じ、検査者が母指をランダムな方向に動かします。患者は目を開けずに、どの方向に母指が動いたかを指で示すか口頭で伝えます。これにより、指の位置覚が正常かどうかが評価されます。

これらの検査は主に神経系の状態を確認するために行われ、神経障害や感覚異常を早期に発見するのに役立ちます。医療プロフェッショナルが患者の深部感覚を詳細に評価することで、適切な治療やケアの計画を立てるのに役立ちます。

 

【運動機能の評価方法】

〜ROMの評価〜

関節可動域(ROM)の評価は運動機能の評価において重要な一部です。以下はROMの評価に関する詳細です:

1.関節可動域(ROM)の概要:

・目的

関節の動きの範囲を測定し、制限や異常を評価すること。

・手法

患者の特定の関節に対して、それがどれだけ動くかを検査者が評価します。通常、関節可動域は度数で表され、正常範囲と比較されます。

2.評価方法:

・アクティブROM(AROM)

患者が自分の筋力で関節を動かす能力を測定します。患者が自ら動かすことにより、関節可動域と筋力の組み合わせを把握します。

・パッシブROM(PROM)

患者が自ら動かすのではなく、検査者が患者の関節を動かし、制限や痛みがあるかを評価します。これにより、筋肉や関節の制限が明らかになります。

3.測定の際の注意事項:

・ゼロポジションの設定

測定の際、関節がどの位置をゼロとするかを標準化することが重要です。

・対比側との比較

通常、患者の対比側と比較して、異常や制限の有無を確認します。

・患者の快適さ

測定中に患者の快適さを確保し、過度な痛みや不安を引き起こすことなく評価を行います。

関節可動域の評価は、運動機能の障害や疾患の進行をモニタリングし、治療計画を策定するのに役立ちます。

 

〜筋力の評価方法〜

筋力の評価にはいくつかの方法があります。以下は、主な筋力評価方法のうちのいくつかについて詳細です:

1.MMT(Manual Muscle Testing):

・目的

特定の筋肉や筋群の力を手動で評価する方法。

・手法

検査者が患者に対して特定の動作を行わせ、その抵抗や反応を評価します。評価は通常0から5のグレードで行われ、0が無筋力、5が正常な筋力を示します。

2.握力検査:

・目的

手の握力を測定し、全身の筋力を評価する。

・手法

手力計を使用して、患者が最大限の握力を発揮するように求めます。握力計は患者が手を握るときの力を単位(通常はキログラムやポンド)で表示します。

3.ピンチ力検査:

・目的

指の力を特定のピンチ(つまむ)動作において測定し、手の機能を評価する。

・手法

ピンチメーターなどの器具を使用して、患者が親指と指の組み合わせで物をつまむときの力を測定します。一般的なピンチ力検査には、三指ピンチ(中指、薬指、親指の三本指)、親指-指ピンチ(親指と一本の指)、ラテラルピンチ(親指と側面の指)などがあります。

これらの筋力評価方法は、神経・筋肉系の損傷や疾患の評価、治療効果のモニタリングに使用されます。これらの検査は臨床評価やリハビリテーションの計画において役立ちます。

 

〜筋緊張の評価方法〜

筋緊張(Muscle Tone)の評価には、MAS(Modified Ashworth Scale)が使用されることがあります。MASは、筋肉の緊張度合いを定量的に評価するためのスケールで、主に神経学的な疾患や筋緊張障害の患者に対して使用されます。

以下は、MASの詳細です:

1.目的:

・神経学的な障害による筋緊張の変化を定量的に評価すること。

・筋緊張が過剰または低下している場合を特定し、治療計画の策定や進行のモニタリングに役立てること。

2.スケール:

・0: 無筋緊張

・1: 正常な筋緊張

・1+: 軽度の筋緊張増加

・2: 中等度の筋緊張増加

・3: 重度の筋緊張増加

・4: 非常に重度の筋緊張増加

3.手法:

・検査者は対象の筋肉を収縮させたり、関節を動かしたりして、筋緊張の変化を評価します。

・患者は安静状態であり、検査者が対象の関節を動かす際の抵抗や反応を評価します。

・検査者は患者に対して特定の動作を行わせ、その際の筋緊張の感触や抵抗を経験的に評価します。

MASは臨床的に広く使用され、特に脳性麻痺や中枢神経系の障害を持つ患者のリハビリテーションにおいて筋緊張の評価に利用されます。

 

〜変換運動障害の評価方法〜

「回内外運動」と「変換運動障害」について簡単に説明します。

1.回内外運動(Prone and Supine Movements):

・定義

回内外運動は、体の軸を中心にして行われる内旋(回内)と外旋(回外)の動きを指します。

・例

例えば、腕や足を中心軸に対して体の内側に向けることが内旋であり、外側に向けることが外旋です。

・評価

回内外運動は神経系や筋肉の機能を評価する上で重要であり、特に四肢の動作や関節の動きに関連しています。

2.変換運動障害(Conversion Disorder):

・定義

変換運動障害は、身体症状が神経学的な異常や病態学的な原因ではなく、心理的な要因に起因する障害です。

・特徴

患者は自覚的な意図なく、ある部位の動きや感覚が失われる、異常な動きやけいれんが起きるなどの症状が見られます。

・評価

心理学的な評価や神経学的な検査を通じて、身体症状が器質的な原因ではなく心理的な要因によるものであることを特定するのに役立ちます。

これらの概念は異なる側面での身体の動きや機能に関連しています。回内外運動は生理的な運動に関連し、変換運動障害は心理的な原因による身体の動作の異常を指します。適切な評価と診断が必要です。

 

【反射の検査について】

腱反射と病的反射は、神経系の異常や疾患に関連する反射の種類です。

1.腱反射(Tendon Reflex):

・定義

腱反射は、特定の筋肉の腱に叩打などの外部刺激が加わった際に、その筋肉が反射的に収縮する現象を指します。

・手法

一般的な腱反射には、膝腱反射(パテラ反射)やアキレス腱反射があります。医師がハンマーで特定の腱を叩打し、その反応を評価します。

・評価

腱反射の異常は、神経系の問題や病態学的な変化を示す可能性があります。例えば、過度な反応や減弱が見られることがあります。

2.病的反射(Pathological Reflex):

・定義

病的反射は、通常は見られないべき反射が出現することを指します。これは神経障害や病態学的な変化によるものです。

・例

病的反射の例としては、ホフマン反射やバビンスキー反射などがあります。これらの反射は、手や足に特定の刺激が与えられたときに生じる不自然な反応を示します。

・評価

病的反射は神経学的な異常を示唆することがあり、特に脳や脊髄の病態学的な変化が関与している場合に注意が必要です。

これらの反射の評価は神経学的な検査や臨床評価の一環として行われ、疾患や神経障害の診断やモニタリングに役立ちます。

 

【バランス能力の検査】

BBS(Berg Balance Scale)は、バランスの評価に用いられる一般的なスケールの一つです。特に高齢者やリハビリテーションの対象者など、バランスに関する問題が懸念される人々の評価に利用されます。以下はBBSについての詳細です:

1.目的:

・BBSは日常生活における基本的な動作や活動の遂行におけるバランスの能力を評価することを目的としています。

2.評価項目:

・.BBSは14の項目から構成されており、各項目に対する遂行能力を0から4のスコアで評価します。

・評価項目には立位や歩行、方向転換、起立・座位の変換、バランスを保つ能力などが含まれます。

3.スコアリング:

・各項目の評価に基づき、患者は0から4のスコアを受けます。0は「できない」、4は「問題なくできる」とされます。

・最高スコアは56点で、高得点ほど優れたバランス能力を示します。

4.使用範囲:

・BBSは特に高齢者や脳卒中患者、関節リウマチ患者など、バランスの問題が懸念される様々な人々に使用されます。

・リハビリテーションプログラムの進捗をモニタリングするためや、介入の効果を評価するために利用されます。

5.信頼性と妥当性:

・BBSは信頼性が高く、バランスの変化を感知しやすいため、広く使用されています。

BBSは患者の日常生活におけるバランスの制約やリスクを把握し、適切なリハビリテーションプログラムの設計に役立ちます。ただし、個々の状態や要因により評価の解釈が異なるため、医療専門家が適切に評価結果を解釈することが重要です。

 

【歩行の評価方法について】

歩行の評価にはさまざまな方法があり、その中で「10m歩行」テストと「TUG(Timed Up and Go)テスト」は一般的に使用される評価方法です。

1.10m歩行テスト:

・目的

歩行速度や歩行能力を評価し、特に高齢者やリハビリテーションの対象者における動作能力を把握するのに使用されます。

・手法:

患者はできるだけ速く10メートルを歩きます。スタート地点から10メートルの距離を定め、タイムを計測します。評価者は歩行速度や歩行の安定性を観察し、必要に応じてサポートを提供します。

・評価結果

歩行速度や安定性を基に患者の歩行能力を評価します。通常、早い歩行速度は良好な歩行能力を示します。

2.TUG(Timed Up and Go)テスト:

・目的

起座(椅子から立ち上がる)、10メートル歩行、振り返り、椅子に座るといった日常的な動作を組み合わせて、患者の基本的な動作能力を総合的に評価します。

・手法:

患者は椅子に座って、指示があるまで待ちます。指示があると、患者はできるだけ速く椅子から立ち上がり、10メートル歩行し、振り返り、元の椅子に戻ります。タイムを計測します。

・評価結果

TUGテストでは患者の総合的な動作能力やリスクを評価します。一般的に、短い時間が良好な動作能力を示します。

これらのテストはリハビリテーションや高齢者の健康評価でよく使用され、歩行機能の改善や日常生活の適応に対する介入効果をモニタリングするのに役立ちます。

 

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