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脳梗塞リハビリ リバイブあざみ野

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【脳梗塞リハビリ】〜脳卒中に対する評価項目〜

2023/12/08

【脳梗塞リハビリ】〜脳卒中に対する評価項目〜

【脳卒中における機能評価とは】

脳卒中後の機能評価は、患者の神経学的な状態や日常生活の機能を評価するプロセスです。

これには歩行能力、筋力、認知機能、言語機能などが含まれます。医療プロフェッショナルが患者の回復状態を正確に把握し、適切なリハビリテーションプランを立てるのに役立ちます。

 

【評価の目的とは】

脳卒中における評価の主な目的は、患者の状態を理解し、適切な治療やリハビリテーションプランを設計することです。これには以下の点が含まれます:

1.障害の程度を把握する

脳卒中によって生じた神経学的な障害や機能障害の程度を評価し、患者の状態を正確に把握します。

2.治療計画の立案

評価結果を基に、医療プロフェッショナルは個別の治療計画を策定し、患者の回復を最大限に促進するためのアプローチを選択します。

3.リハビリテーションの方針を設定

患者の機能向上を目指すリハビリテーションの方針を確立し、適切なリハビリプログラムを提供します。

4.予後の評価

患者の将来の予後を予測し、回復の可能性や患者が抱える課題を理解します。

総じて、評価は患者の個別のニーズに基づいて、最適な医療およびリハビリテーションケアを提供するための基盤となります。

 

【機能評価と障害のレベルについて】

〜ICIDH〜

ICIDH(International Classification of Impairments, Disabilities, and Handicaps)は、1980年代に世界保健機関(WHO)によって開発された分類体系で、障害に関する理解を促進するために作られました。

ICIDHは、以下の3つの主要な概念を含んでいます:

1.Impairments(障害)

これは個々の機能や構造の損傷や異常を指します。脳卒中においては、たとえば運動機能の喪失や言語障害がこれに該当します。

2.Disabilities(機能障害)

障害が日常生活の活動にどのような影響を与えるかを指します。例えば、歩行困難や日常的なタスクの遂行に支障が生じることが機能障害に該当します。

3.Handicaps(ハンディキャップ)

社会的な参加における制限を指します。他者との交流や仕事への参加などが制限されることが考えられます。

ICIDHは、これらの概念を包括的に理解し、個々の患者のニーズに合わせた治療やリハビリテーションプランを構築するための基礎を提供します。障害のレベルを評価する際に、これらの概念を考慮することで、より包括的なアプローチが可能となります。

 

〜ICF〜

ICF(International Classification of Functioning, Disability and Health)は、2001年にWHOによって導入された障害と健康に関する包括的な分類体系です。ICFは、障害のレベルを包括的かつ生態学的な視点から理解し、機能、障害、および健康の相互関係を捉えます。

ICFは以下の4つの主要なコンポーネントで構成されています:

1.Body Functions and Structures (身体の機能と構造)

これは生体の機能と構造に関連するもので、ICIDHの”Impairments”に相当します。例えば、脳卒中での運動機能の障害や言語機能の損傷がここに含まれます。

2.Activities and Participation (活動と参加)

これは日常生活の活動と社会参加に関連するもので、ICIDHの”Disabilities”に相当します。例えば、歩行やコミュニケーションといった日常の活動における制限がここに含まれます。

3.Environmental Factors (環境要因)

これは個人の機能や活動への影響を与える外部環境の要因を指します。例えば、支援サービスや建物のアクセシビリティが含まれます。

4.Personal Factors (個人要因)

これは個人の特性や背景に関連する要因で、ICFにおいては詳細な分類が行われていません。

ICFは、これらの要素が相互に影響し合う視点を提供し、障害や健康の理解をより包括的かつ生態学的に捉えることができます。これにより、より効果的な治療やリハビリテーションプランの立案が可能となります。

 

【評価の簡便性について】

脳卒中の評価の簡便性は、患者の早期診断や適切な治療のために非常に重要です。以下に、脳卒中の評価における簡便性に関するいくつかのポイントを挙げてみましょう:

1.FAST検査(Face, Arm, Speech, Time)

この簡便な評価法は、顔の歪み、腕の動きの制限、言葉の発語障害、時間の重要性を強調しており、脳卒中の早期発見に役立ちます。

2.NIHSS(National Institutes of Health Stroke Scale)

医療専門家によって使用されるこのスケールは、患者の神経学的な状態を評価し、脳卒中の重症度を定量化するのに使われます。

3.CTスキャンやMRI

脳卒中の診断には画像診断が不可欠ですが、技術の進歩によりこれらの検査がより迅速に行えるようになり、早期の診断が可能となりました。

4.Prehospital Stroke Scales

救急医療現場での簡便なスケールも開発されており、これにより早期の脳卒中の疑いがある患者を適切な医療機関に速やかに搬送することができます。

これらの簡便な評価法は、非常に迅速に行えるため、脳卒中患者の治療において時間の重要性を考慮しています。ただし、これらの初期評価は専門家の確定診断を補完するものであるため、適切な医療機関での詳細な評価と診断が不可欠です。

 

【推奨されている評価法】

※2009年版脳卒中ガイドラインにて

〜ブルーンストロームステージ〜

ブルームストロームステージ(Brunnstrom Stages)は、脳卒中患者の運動機能の回復過程を理解するためのモデルです。

このモデルは、エバ・ブルームストロームによって提唱され、脳卒中患者が経験する運動の進行パターンを段階的に記述しています。

以下に、ブルームストロームステージの主なポイントを示します:

1.初期のフレクションステージ (Flaccidity Stage)

脳卒中の直後における段階で、筋肉の弛緩(フレクション)が見られます。この段階では、患者は意図的な運動が難しく、筋反射が低下しています。

2.拡張に向けての運動開始 (Movement Begins Towards Extension)

筋肉のトーンが向上し、拡張運動が見られるようになります。ただし、まだ十分な制御が難しい段階です。

3.拡張支配ステージ (Spasticity Appears)

筋肉の拡張運動が支配的になり、拡張および屈曲の動作が見られます。この時期に筋緊張(スパスティシティ)が発生しやすいです。

4.フレクション支配ステージ (Spasticity Peaks)

フレクション(屈曲)運動が支配的になり、スパスティシティが最も強くなる段階です。この時期には、筋肉の強直や運動の制御が課題となります。

5.混合支配ステージ (Spasticity Decreases)

スパスティシティが減少し、筋肉の協力が増える段階。屈曲と拡張の動作が混在するようになり、患者の運動制御が改善されます。

6.運動支配ステージ (Spasticity Disappears)

運動がより正確に制御され、スパスティシティがほとんどなくなります。患者は自己の力で広範な運動を行うことができます。

ブルームストロームステージは、個々の患者がどの段階に位置しているかを把握し、適切なリハビリテーションアプローチを選択するために使用されます。

 

〜アシュワーススケール〜

アシュワーススケール(Ashworth Scale)は、筋肉のスパスティシティ(過剰な筋肉の緊張)を評価するための定量的な尺度の一つです。主に神経学的な疾患や脳卒中などで発生する筋肉の異常な収縮を評価するために使用されます。

スケールは0から4の段階で構成されており、それぞれ以下のような特徴があります:

1.0(Normal)

何らかの異常な筋収縮がなく、正常な状態。

2.1(Slight Increase in Muscle Tone)

軽度な筋収縮が触知されるが、関節が自由に動きます。

3.2(More Marked Increase in Muscle Tone, but Joint Easily Moved)

筋収縮が明確で、関節が抵抗を感じるものの、可動範囲が保たれています。

4.3(Considerable Increase in Muscle Tone, Passive Movement Difficult)

筋収縮が顕著で、関節の動きが難しく、抵抗が大きい。

5.4(Affected Part Rigid in Flexion or Extension)

筋収縮が非常に強く、関節が屈曲または伸展のいずれかの方向で完全に拘束される。

アシュワーススケールは主に医師や理学療法士などの専門家によって使用され、患者のスパスティシティの程度を評価し、治療プランの立案に役立てられます。

ただし、主観的な要素があるため、注意深く適用する必要があります。最近では、より客観的な測定法も使用されていますが、アシュワーススケールは広く認知されている評価尺度の一つです。

 

〜フューゲルメイヤーアセスメント〜

Fugl-Meyer Assessmentには、上肢(66点)、下肢(34点)、バランス(14点)、および感覚(24点)の4つの領域が含まれています。各領域には特定の動作や機能を評価するためのアイテムがあり、それぞれのアイテムには得点が割り当てられています。総合得点は、全領域の得点を合算して計算されます。

アセスメントは以下の特徴を持っています:

1.上肢と下肢の動作

患者が特定の動作や姿勢を行う能力を評価します。これには筋力、運動制御、協調性などが含まれます。

2.バランス

患者の姿勢保持やバランス調整の能力を評価します。立位や座位での安定性が含まれます。

3.感覚

触覚や位置感覚などの感覚機能を評価します。

Fugl-Meyer Assessmentは、脳卒中患者のリハビリテーションプログラムの進捗をモニタリングするために広く使用されています。また、神経学的な障害のある他の疾患や外傷患者に対する運動機能の評価にも適しています。

 

〜SIAS〜

SIASは、以下の主要な領域に焦点を当てています:

1.上肢と下肢の運動機能

上肢と下肢それぞれについて、特定の動作や姿勢を行う能力を評価します。これには筋力、協調性、運動の制御などが含まれます。

2.バランス

立位や座位での安定性やバランス能力を評価します。これにより患者の日常生活での移動や姿勢制御に対する影響を理解します。

3.感覚

触覚や位置感覚、振動感覚などの感覚機能を評価します。これは患者の身体の知覚や周囲との相互作用に関する理解を提供します。

4.関節可動域

各関節の可動域や制限を評価し、筋肉や関節の柔軟性に関する情報を提供します。

SIASは簡便で使いやすく、リハビリテーションの進捗をモニタリングするのに役立ちます。専門の医療プロフェッショナルが適切な評価を行い、その結果をもとに個別化されたリハビリテーションプランを立てる際に利用されます。

 

〜脳卒中重症度スケールJSS〜

脳卒中重症度スケール(Japan Stroke Scale, JSS)は、日本で開発された脳卒中の重症度を評価するための尺度です。このスケールは、脳卒中の臨床評価において、患者の症状や障害の程度を客観的に評価するために利用されます。

JSSは以下の4つの項目から構成されています:

1.意識水準 (Consciousness Level)

患者の意識状態を評価します。覚醒度や意識のクリアさが含まれます。

2.手の運動機能 (Hand Movement)

上肢の運動機能に焦点を当て、手の動きや握力を評価します。

3.下肢の運動機能 (Leg Movement)

下肢の運動機能を評価します。足の動きや筋力が含まれます。

4.視覚障害 (Visual Disturbance)

視覚に関する問題や障害を評価します。視野の狭窄や視力の低下が含まれます。

各項目には異なる評価基準があり、それぞれの症状や障害の程度に応じて得点が与えられます。これらの得点を合算し、総合的な評価が行われます。JSSは、患者の状態を早期に評価し、適切な治療やリハビリテーションプランの立案に役立てるために使用されます。

なお、脳卒中の評価尺度は医療の進歩に伴い変化する可能性があり、最新の情報を確認することが重要です。

 

【脳卒中と自宅復帰率について】

脳卒中後の自宅復帰率は患者の状態や重症度、リハビリテーションの効果、サポートの有無などによって異なります。以下は一般的な傾向や影響を考慮に入れた情報ですが、具体的な数値は個々の患者や地域によって変動する可能性があります。

1.重症度の影響

重度の脳卒中は、自宅復帰の可能性が低いことがあります。特に機能障害が著しい場合、介護や施設入所が必要になることがあります。

2.リハビリテーションの効果

適切かつ効果的なリハビリテーションが行われた場合、患者の機能回復が促進され、自宅復帰の可能性が高まります。

3.サポート体制

家族やケアプロバイダーのサポートがある場合、患者が自宅での生活に戻りやすくなります。適切な介護や支援が提供されることが重要です。

4.早期の医療介入

早期の診断や治療が行われることで、脳卒中の影響を最小限に抑え、自宅復帰の可能性が向上します。

5.社会的な要因

住環境や地域のリソース、地域の福祉サービスの提供など、患者の生活状況に関する社会的な要因も影響を与えます。

総じて、脳卒中患者の自宅復帰は、総合的かつ個別化されたアプローチが必要です。医療チーム、リハビリテーション専門家、および患者自身やそのサポート体制が協力して、最適な結果を得るために協力することが重要です。

 

【脳卒中の評価が難しいときの工夫】

脳卒中の評価が困難な場合、以下の工夫が役立つ可能性があります:

1.複数の評価ツールの組み合わせ

複数の評価ツールやスケールを組み合わせて使用することで、患者の状態をより包括的に理解できます。異なるツールが異なる側面を評価するため、総合的な情報が得られます。

2.非言語的な評価手法

言語の障害がある場合や患者が意思疎通が難しい場合、非言語的な評価手法を取り入れることが重要です。視覚的な刺激や触覚的な評価などが含まれます。

3.日常生活動作の評価

患者の日常生活動作(ADL)やインストゥルメンタルアクティビティ(IADL)を評価することで、機能の回復や支援が必要な領域を理解しやすくなります。ADLやIADLの制限が、患者の生活に与える影響を評価します。

4.状況に応じた柔軟性

患者の状態や病歴に合わせて評価手法を柔軟に調整することが重要です。ある評価が適している場合でも、他の評価ツールを併用するなど、柔軟なアプローチが必要です。

5.家族や介護者の情報

患者がコミュニケーションが難しい場合、家族や介護者からの情報を得ることが役立ちます。患者の日常的な様子や変化についての情報提供が重要です。

6.専門的な協力

複雑なケースでは、複数の専門家(神経科医、理学療法士、言語聴覚士など)の協力が必要です。各専門家が異なる側面を評価し、情報を共有することが重要です。

これらの工夫は、複雑な状況においてもより適切な評価を行い、それに基づいた治療やリハビリテーションプランを立てるのに役立ちます。

 

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