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脳梗塞リハビリ リバイブあざみ野

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【脳梗塞リハビリ】〜体外衝撃波治療と痙縮について〜

2023/04/05

【脳梗塞リハビリ】〜体外衝撃波治療と痙縮について〜

今回のテーマは体外衝撃波についてです。脳卒中後遺症などで出現する痙縮(筋肉のこわばり)へのアプローチとして少しずつ注目を集めている機器になります。

 

【痙縮・筋肉のこわばりとは?】

痙縮とは、筋肉の異常な収縮によって引き起こされる状態であり、通常は腕や足、手首、足首などの関節を動かすことが困難になります。

痙縮は、中枢神経系の障害や筋肉の異常な刺激によって引き起こされることがあります。

脳卒中や脊髄損傷などの中枢神経系の障害が痙縮を引き起こすことが多く、その他の原因としては、筋肉の収縮に必要な神経の障害や筋肉の異常な緊張が挙げられます。

痙縮は、筋肉の強制的な収縮によって関節が動かせなくなるため、身体の機能や生活に支障をきたすことがあります。

痙縮は、物理療法や薬物療法などの治療方法で改善することができますが、個人差があり、治療の選択や方法は患者の状態に応じて決定されます。

 

【痙縮へのリハビリテーション一覧】

痙縮に対するリハビリテーションは、個々の患者の症状や病歴に基づいて個別に設計されます。

以下は、痙縮に対するリハビリテーションの一般的な方法の一覧です。

1.機能訓練

痙縮のある筋肉の強制収縮を減らすために、筋肉の伸展や筋力の増強などを目的とした機能訓練が行われます。

機能訓練には、筋力トレーニング、バランス訓練、日常生活動作の訓練などが含まれます。

 

2.ストレッチング

痙縮した筋肉を伸ばすことで、筋肉の収縮を緩和するためにストレッチングが行われます。ストレッチングは、手動で行う方法と機械的な方法があります。

 

3.筋弛緩療法

筋肉の緊張を緩和するため、熱や電気刺激などを用いて筋弛緩を促す治療法があります。代表的なものには、温熱療法、電気療法、超音波療法、マッサージなどがあります。

 

4.バイオフィードバック

筋肉の緊張状態をリアルタイムで測定し、患者にフィードバックすることで、筋肉の緊張を自分で制御できるようにする治療法があります。

筋肉の緊張をコントロールすることで、痙縮を軽減することが期待できます。

 

5.薬物療法

筋弛緩剤などの薬剤を使用して、筋肉の緊張を緩和する治療法があります。薬剤の種類や使用方法は、患者の症状や病歴に応じて決定されます。

 

6.外科的治療

重症な痙縮の場合、手術による治療が必要な場合があります。外科的治療には、筋肉や神経を切断する手術や、人工的な筋肉を挿入する手術などがあります。

 

【痙縮に対する振動刺激の効果】

痙縮に対する振動刺激に関する研究はまだ限られていますが、いくつかの研究が振動刺激が痙縮に対して有効である可能性を示唆しています。

例えば、2017年に発表された研究では、膝関節屈曲痙縮を持つ脳卒中患者において、低周波振動刺激を用いたリハビリテーションが、患者の痙縮、筋力、関節可動域、日常生活動作能力などを改善することが示されました。

また、振動刺激は、筋肉の収縮を抑制することが知られています。したがって、痙縮のある筋肉に振動刺激を与えることで、筋肉の緊張を軽減することができる可能性があります。

ただし、痙縮に対する振動刺激の効果についてはまだ十分な研究がなされていないため、今後の研究が必要です。

 

【体外衝撃波治療とは?】

体外衝撃波治療(ESWT)とは、高エネルギーの音波を用いて、身体の外側から痛みや疾患を治療する非侵襲的な治療法です。

ESWTは、体の表面にある治療部位に高エネルギーの音波を送り込むことで、細胞や組織を刺激することができます。

これにより、痛みを軽減するだけでなく、炎症を減少させたり、組織再生を促進したりすることができます。

ESWTは、主に骨や筋肉、腱などの慢性的な疾患の治療に使用されます。具体的には、石灰化性肩関節炎、テニス肘、足底筋膜炎、骨刺などがあります。

ESWTは非侵襲的であり、手術や薬物治療を必要とせず、通常は局所麻酔や鎮痛剤を使用するだけです。治療時間は通常20〜30分で、通常3〜6回のセッションが必要です。

 

【体外衝撃波のメリットとデメリット】

体外衝撃波治療(ESWT)のメリットとデメリットを以下にまとめました。

[メリット]

1.  非侵襲的な治療法であるため、手術や薬物治療のリスクを回避できます。

2.  短時間で効果が現れることがあり、通常は数週間で症状が改善されることがあります。

3.  痛みを軽減し、炎症を減少させる効果があります。また、組織再生を促進するため、回復期間が短縮されることがあります。

4.  骨や筋肉、腱など、様々な疾患に対応できます。

[デメリット]

1.  ESWTによる治療には、一時的な痛みや腫れなどの副作用がある場合があります。

2.  ESWTは、効果がない場合があることが報告されています。また、治療の持続期間についてはまだ十分なデータがありません。

3.  ESWTのコストは高い場合があり、医療保険が適用されないことがあるため、費用負担が大きい場合があります。

4.  ESWTの治療対象となる症状や疾患には制限があり、全ての症状や疾患に対して効果があるわけではありません。

以上のように、ESWTは非侵襲的な治療法であり、痛みや炎症の緩和、組織再生を促進する効果がある一方、一時的な副作用や治療費用の高さなどのデメリットもあるため、治療を検討する際には、医師との相談が必要です。

 

【体外衝撃波の適応疾患】

体外衝撃波治療(ESWT)は、以下のような慢性的な疾患や症状の治療に使用されます。

  1. 石灰化性肩関節炎
  2. テニス肘
  3. ゴルフ肘
  4. 腱鞘炎
  5. 足底筋膜炎
  6. 距骨片状骨折(ランナーの膝)
  7. 骨刺
  8. 股関節痛
  9. 腰痛
  10. プラントファシア
  11. 神経痛
  12. 顎関節症

ESWTは、これらの疾患に対して、非侵襲的な治療法として使用されることがあります。

治療の持続期間や効果には個人差がありますが、多くの患者にとって有効な治療法とされています。ただし、治療を受ける前に、医師による診断が必要です。

 

【体外衝撃波の治療費は】

体外衝撃波治療(ESWT)の治療費は、地域や医療機関によって異なります。

一般的には、セッションあたりの費用が数万円から数十万円になることがあります。

また、必要なセッション数によっても費用は異なります。

なお、ESWTは保険適用外の場合が多く、自費での負担が必要になることがあります。

ただし、治療費については、医療機関によっては分割払いやクレジットカードの利用など、患者さんにとって負担が少ない支払い方法を提供する場合もあります。

治療費については、事前に医療機関に問い合わせるか、医師と相談することをおすすめします。

また、自費での治療費については、所得に応じて医療費控除が受けられる場合があるため、確定申告時には医療費控除の対象となる可能性があることも覚えておくとよいでしょう。

 

【体外衝撃波治療器のお値段は】

体外衝撃波治療器のお値段は、種類や性能、メーカーによって異なります。

一般的には、治療に必要な機器の価格は数百万円から数千万円になることがあります。

また、機器によっては、病院やクリニック、リハビリ施設などの医療機関向けに販売されており、一般の個人が購入することはできない場合があります。

なお、一般的な家庭用のマッサージ器などの機器は、体外衝撃波治療には使用できません。

治療に必要な強いエネルギーを発生させるため、医療用の専用機器を使用する必要があります。

体外衝撃波治療器の価格については、メーカーのホームページや取扱い店舗などで確認することができます。

ただし、一般の個人が購入できるかどうかや、医師の処方が必要かどうかなど、詳しい情報は各メーカーによって異なるため、確認が必要です。

 

【脳卒中後遺症における体外衝撃波の有用性】

脳卒中後遺症における体外衝撃波治療(ESWT)の有用性については、まだ十分な研究が行われておらず、確定的な結論は出ていません。

しかし、一部の研究では、ESWTが脳卒中後遺症の改善に効果があると示唆する報告があります。

例えば、一部の研究では、ESWTが運動機能や日常生活動作能力、筋力、感覚障害などの改善に寄与することが示されています。

また、脳卒中後遺症による肩関節周囲炎に対しても、ESWTが効果的であることが報告されています。

しかし、治療効果には個人差があり、症状の程度や治療開始時期、治療の頻度や期間、治療方法などによっても影響を受ける可能性があります。

さらに、治療には副作用や合併症のリスクもあるため、慎重な判断が必要です。

現在、ESWTが脳卒中後遺症の治療に広く使用されているわけではありませんが、今後の研究によってその有用性が確認されれば、治療法の選択肢として注目される可能性があります。

 

【痙縮のこわばりに対する効果】

体外衝撃波治療は、筋肉痙縮の緩和に有効であることが報告されています。

痙縮は、中枢神経系の障害や筋肉の異常な収縮によって引き起こされる状態であり、腕や足、手首、足首などの関節を動かすことが困難になります。

体外衝撃波治療は、痙縮部位に対して高周波の衝撃波を照射し、筋肉を刺激して痙縮を緩和するとされています。

痙縮に対する効果は、症状の程度や治療開始時期、治療の頻度や期間、治療方法などによっても影響を受けますが、いくつかの研究では、体外衝撃波治療が痙縮の緩和に有効であることが示されています。

例えば、下肢の痙縮に対して行われた研究では、体外衝撃波治療が筋肉の柔軟性を改善し、歩行能力や生活の質の向上に寄与することが報告されています。

また、上肢の痙縮に対して行われた研究では、体外衝撃波治療が筋肉の柔軟性と機能を改善することが示されています。

しかし、治療効果には個人差があり、治療前後の詳細な評価やフォローアップの実施が重要です。また、治療には副作用や合併症のリスクもあるため、慎重な判断が必要です。