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脳梗塞リハビリ リバイブあざみ野

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【脳梗塞リハビリ 歩行】〜片麻痺の歩行の特徴について〜

2023/03/27

【脳梗塞リハビリ 歩行】〜片麻痺の歩行の特徴について〜

脳梗塞のリハビリにおいて歩行訓練は非常に重要な要素です。

歩行訓練は、患者さんの歩行能力を回復するために、筋力、バランス、協調性を向上させることが目的となります。

まず、患者さんの歩行能力を評価し、歩行に関連する問題点を特定します。

その後、歩行に必要な筋力を向上させるために、筋力トレーニングや姿勢調整などの運動を行います。

また、バランス能力を向上させるために、一本足立ちや目を閉じた状態での立ち上がり、足踏み運動などのトレーニングを行います。

歩行訓練の進め方は、患者さんの状態や進捗状況に合わせて調整されます。

例えば、初期の段階では、歩行器や杖を使って歩行訓練を行い、患者さんが安定して歩くことができるようになるまで徐々にトレーニングを進めます。

その後、歩行器や杖を使わずに歩行することができるようになるまで、徐々に負荷をかけてトレーニングを行います。

リハビリにおいては、専門的な医療スタッフが患者さんの状態に合わせた適切な歩行訓練を行います。

患者さん自身も、積極的にトレーニングに取り組み、リハビリの成果を最大限に引き出すことが重要です。

 

【歩くことの意義】

歩くことには、身体的・精神的な健康に対して多くの意義があります。

身体的な健康に対しては、以下のような効果が期待されます。

1.心肺機能の向上

歩くことで、心肺機能が向上し、心臓や肺の働きが強化されます。

 

2.筋力・骨密度の向上

歩くことで、脚の筋肉や骨に負荷がかかり、筋力や骨密度が向上します。

 

3.代謝の改善

歩くことで、体内の代謝が改善され、脂肪燃焼や血糖値の調整などが促進されます。

 

4.免疫力の向上

歩くことで、免疫力が向上し、病気にかかりにくくなります。

精神的な健康に対しては、以下のような効果が期待されます。

 

5.ストレス解消

歩くことで、ストレスホルモンの分泌が抑制され、リラックス効果が得られます。

 

6.精神安定

歩くことで、神経系が安定し、精神的な安定感を得ることができます。

 

7.睡眠の質の向上

歩くことで、睡眠の質が向上し、より良い睡眠が得られます。

また、歩くことには社会的な意義もあります。歩くことで、交通渋滞や環境汚染の軽減などが期待できます。

以上のように、歩くことは身体的・精神的な健康に多くの意義があり、健康維持や予防に非常に重要です。

 

【脳梗塞の歩行問題】

脳梗塞は、脳の血管が詰まって酸素や栄養素が脳に行き渡らなくなることによって、脳機能の障害を引き起こす病気です。

そのため、脳梗塞患者は、歩行に関する問題を抱えることがあります。

具体的には、以下のような問題が起こる場合があります。

1.片麻痺

脳梗塞によって片側の脳機能が障害されるため、片麻痺により歩行に支障をきたすことがあります。

 

2.歩行速度の低下

脳梗塞によって運動機能が低下し、歩行速度が遅くなることがあります。

 

3.歩行の不安定性

脳梗塞によってバランス感覚や姿勢制御機能が低下し、歩行の不安定性が増すことがあります。

 

4.歩行パターンの変化:

脳梗塞によって歩行パターンが変化することがあります。例えば、片麻痺側の足を引きずる、足を引っかける、足を過度に曲げるなどです。

これらの歩行問題に対しては、リハビリテーションによって改善することができます。脳梗塞リハビリの一環として、歩行練習や筋力トレーニング、バランストレーニング、さらには歩行器具の使用などが行われます。

また、日常生活での歩行に必要な動作や姿勢の訓練を行うことも重要です。リハビリテーションは、個々の患者の状態に合わせた計画的な治療が必要であり、適切な専門家の指導の下で行うことが望ましいです。

 

【分回し歩行とは】

分回し歩行は、脳梗塞などの脳卒中で下肢(足)の麻痺がある場合に、歩行を補助するために用いられる歩行方法の一つです。

この歩行方法では、患者さんは片足を前に出し、その前にもう一方の足を出す前に、踵を外側に向けて軽く回転させます。これにより、足を運ぶ際により広いスペースを確保でき、歩行がしやすくなります。

分回し歩行は、歩行に必要な筋力やバランス感覚が十分でない場合にも有効です。また、杖などの補助具を使いながら行うこともできます。

ただし、分回し歩行を行う際には、転倒などのリスクがあるため、専門的なリハビリスタッフの指導のもとで行うことが重要です。

患者さん自身も、安全に歩行を行うために、リハビリスタッフの指示に従い、適切な歩行方法を学びましょう。

 

【内反尖足とは?】

内反尖足(ないはんせんそく)は、脳梗塞などの脳卒中で下肢(足)の麻痺がある場合に、足の形状が変形してしまう状態を指します。

内反尖足では、足首が内側に反り返り、かかとが上がったままになり、つま先が下がった状態で歩行をすることが困難になります。

内反尖足は、下肢の内側にある筋肉が強く、外側の筋肉が弱くなってしまうことが原因で起こります。内反尖足になってしまうと、足の裏が地面に接触せず、かかとやつま先で地面に立つことになります。

このため、足首の周りの筋肉や靭帯が硬くなり、さらに内反尖足を引き起こす悪循環に陥ることがあります。

内反尖足を改善するためには、歩行訓練やストレッチなどのリハビリテーションが必要です。具体的には、足首を内側に曲げた状態から外側に曲げたり、つま先を上げたりするストレッチ運動が有効です。

また、歩行の際には、杖や歩行器などの補助具を用いて、足を正しく使って歩行するトレーニングを行います。これによって、内反尖足を改善し、歩行能力を回復することが目指されます。

 

【膝の過伸展】

脳梗塞のリハビリにおいて、膝の過伸展が起こる場合があります。膝の過伸展は、膝が通常よりも伸び過ぎてしまう状態で、歩行中に転倒や足首や膝の負傷のリスクを高めることがあります。

脳梗塞リハビリにおける膝の過伸展の対策として、以下のようなものがあります。

 

1.筋力トレーニング

膝周りの筋肉を強化し、適切な姿勢を維持するための筋肉バランスを整えます。

 

2.歩行訓練:

正しい姿勢で歩行するために、リハビリテーションにおいては、正しい歩行パターンの訓練が重要です。膝の過伸展を防ぐために、膝を曲げるよう指導を行います。

 

3.補正器具の使用

膝を支えるために、膝のサポートをする膝サポーターなどの補正器具を使用することがあります。

 

4.機能訓練:

日常生活に必要な動作や姿勢の訓練を行い、膝の過伸展を引き起こすような動作や姿勢を改善します。

膝の過伸展が起こっている場合、適切なリハビリテーションを行い、個々の患者の状態に合わせた対策を行うことが重要です。

 

【3動作歩行と2動作歩行について】

脳梗塞リハビリテーションにおいて、歩行訓練は非常に重要な要素の一つです。

歩行訓練には、3動作歩行と2動作歩行という2つの方法があります。

3動作歩行は、次の3つの動作を組み合わせて歩く方法です。

1.支持

歩行器や杖などを使って、片方の足と反対側の手で体を支えます。

 

2.揺れ

反対側の足を前に出し、地面につけます。

 

3.推進

前に出した足で体を支え、同時に反対側の手を使って歩行器や杖を押し進めます。

3動作歩行は、歩行の安定性を高めることができ、片麻痺のある患者でも安全に歩行訓練ができるようになります。

一方、2動作歩行は、支持と揺れを一つにして、次の2つの動作を組み合わせて歩く方法です。

 

4.支持と揺れ

歩行器や杖などを使って、片方の足と反対側の手で体を支えながら、同時に反対側の足を前に出します。

 

5.推進

前に出した足で体を支え、同時に反対側の手を使って歩行器や杖を押し進めます。

2動作歩行は、歩行速度を上げることができ、より自然な歩行ができるようになります。

ただし、安定性にはやや不安があるため、歩行の安定性が不十分な場合には、3動作歩行が推奨されます。

リハビリテーションにおいては、患者の状態に応じて、適切な歩行訓練が必要です。専門家の指導の下で、適切な歩行訓練を行い、患者がより良い生活を送るためのサポートを行うことが大切です。

 

【走れるようになるのか?】

片麻痺は、脳卒中などの原因で片側の運動機能が障害された状態を指します。

片麻痺の程度や原因によっては、走れるようになる場合もありますが、回復までには時間とリハビリテーションが必要となります。

片麻痺になると、片方の下肢の筋力低下や運動制御の障害によって、歩行や運動が制限されます。

走ることも、両足で体重を支える必要があるため、片麻痺の場合は特に困難となることがあります。

しかし、リハビリテーションによって、運動機能の改善や筋力の増強を促すことができます。

具体的には、理学療法や作業療法による筋力トレーニング、歩行訓練、バランス訓練などが行われます。また、適切な装具や補助具の使用も検討されます。

リハビリテーションに取り組むことで、片麻痺の症状を改善させ、歩行能力が向上することがあります。

その結果、走ることも可能になる場合がありますが、個人差がありますので、適切な専門家の指導の下で取り組むことが重要です。