【脳梗塞 リハビリ 手】痙縮とは?痙縮に対する治療法をエビデンスレベルの視点も踏まえてご紹介します!
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【脳梗塞 リハビリ 痙縮】痙縮とは?痙縮に対する治療法をエビデンスレベルの視点も踏まえてご紹介します!
こんにちは。自費リハビリの現場においても相談が多い手のリハビリについて。今回は【脳梗塞 リハビリ 手】をテーマに脳卒中(脳梗塞・脳出血)後遺症による痙縮(硬くなる)についての治療法を、エビデンスレベルからの視点も踏まえてご紹介して参ります。
【脳梗塞 リハビリ 痙縮】痙縮(けいしゅく)
脳卒中(脳梗塞・脳出血)後の後遺症などで発生する痙縮(けいしゅく)。リハビリテーションの現場で多く目にします。そんな厄介者の痙縮(けいしゅく)。その概要から原因・症状、主な治療方法やリハビリ方法について説明していきます。
1.【脳梗塞 リハビリ 痙縮】痙縮の概要
筋肉が緊張しすぎて硬くなり、手足が動かしにくくなってしまったりする状態のことです。手の指が強く握ったままで開きにくかったり、ひじが曲がってしまう、足首が内側や下方向に曲がってしまう(内反尖足)などの症状があります。脳卒中(脳梗塞・脳出血等)の後に、時間の経過とともに出てくることが多い症状です。動きにくいだけではなく、不眠や痛みの原因になることもあります。
2.【脳梗塞 リハビリ 痙縮】痙縮の原因や症状
なぜそのような現象が起こるのか?それは、脳卒中等により脳から運動神経までの経路が損傷されると、脳からの興奮や抑制の信号が運動神経まで届かなくなります。興奮の指令が届かなくなると麻痺を呈し、抑制の信号が届かなくなると、脊髄の運動神経が勝手に興奮してしまい、筋肉が動き痙縮という症状を引き起こします。
3.【脳梗塞 リハビリ 痙縮】治療法
(1)ボツリヌス毒素療法(推奨度A エビデンスレベル高)
・上下肢の痙縮を有意に軽減させる
・上下肢の運動機能が有意に改善する
・運動機能を持続的に改善させるには、リハビリ訓練を併用して継続することが重要
・長期に投与しても有害事象の発生増加は少ない
・手指の衛生や痛みの緩和に対する満足度も高くなる
(2)装具療法(推奨度B エビデンスレベル中)
・装具療法を行うことは妥当である
(3)経皮的末梢神経電気刺激(推奨度A エビデンスレベル高)
・下肢痙縮に(けいしゅく)対する効果は明確である
・バランス改善
・歩行のスピード改善
(4)フェノールによる運動点ブロック(推奨度B エビデンスレベル中)
・手技の難易度が高く有害事象発生リスクも伴う
・長期的にはボツリヌス毒素療法と同等の痙縮軽減効果を示す
(5)経口筋弛緩薬(推奨度B エビデンスレベル高)
・有害事象に注意した上で経口筋弛緩薬を投与することは妥当
・チザニジンはバクロフェンやジアゼパムと同等の効果
・ダントロレンナトリウムも痙縮を軽減させる
脳卒中ガイドライン2021より引用
4.【脳梗塞 リハビリ 痙縮】リハビリテーション
(1)ストレッチ
・痙縮筋の持続的伸張によって痙縮が軽減する
・持続的に伸張することで、筋の短縮や拘縮を予防改善する
(2)振動刺激
・マッサージ器
・痙縮筋に直接振動刺激を与える
(3)温熱
・温めることによる痛みの緩和
・温めることによる筋肉の緊張の低下
5.【脳梗塞 リハビリ 痙縮】~当施設配信~自宅でできる痙縮対策アイデアはこちら
6.【脳梗塞 リハビリ 痙縮】リバイブあざみ野 現場からのリアルな声
痙縮については様々なアプローチ方法があります。リバイブあざみ野では、今回ご紹介したリハビリテーションも併用しつつ、バイニーアプローチという方法にて痙縮に対して介入を行っております。当施設においては、痙縮を0にすることはできませんが様々な方法を活用し、徹底的に動かし、動かし、動かしまくって、感覚や刺激を入力させ続けることにより、痙縮は確実に和らぎ運動に繋げることは可能です。