【脳梗塞 リハビリ ふらつき改善!】コアスタビリティの大切さ!フットコアシステムとは?
今回は、足部の重要性について話していきます。
足と言いますと、歩くとき・立ち上がる時など、足をついているので、重要性はわかっている方も多いかと思いますが、細かな使い方などは知らない方も多いかと思います。
ですので、今回は、足の運動学について話していきたいと思います。
【フットコアシステムとは】
歩くときには、ロッカーファンクションと呼ばれる
①踵~体重が乗る時期
②体重が乗ってから、重心を前に運ぶ時期
③つま先で蹴りだす時期
と3相に分かれて考えられるのですが、この3相が正常に作用するためには、フットコアシステムが必要になります。
このフットコアシステムには
1)パッシブサブシステム
骨・靭帯・関節包から形成。足のアーチを構築し、うまく荷重をコントロールしている。
2)アクティブサブシステム
足部の内在筋、腱から形成。内在筋(足の中の筋肉)が働くと足部の安定性に関わる。
3)ニューラルサブシステム
皮膚、筋、腱、関節包、靭帯などの感覚受容器で形成される。
特に皮膚の感覚受容器は歩行やバランス機能にもかかわってくる。
これらの3つのシステムによって、足の安定性が獲得されるわけです。
では、脳梗塞の場合、どのようにシステムがダウンしてしまうかといいますと
まず、多いのが麻痺の影響で【内反尖足】と言われる、つま先が、内側かつ足底方向に向いている状態になります。
この状態ですと、靭帯、関節包、筋肉が正常に働きにくくなるので、
麻痺側に体重をかけようと思っていてもうまくかかりにくい状態になります。
その状態ですと、いくら重心移動をしても麻痺側が使いにくいので、力が入ってしまい、
より内在筋ではなく、外在筋と言われる大きな筋肉が働いてしまい、細かな足のコントロールがしにくくなり、足の指の力が握った状態で抜けにくくなります。
足の指に勝手に力が入っている状態ですと、バランスも悪くなりますし、歩行も安定しにくくなります。
安定しにくくなれば、余計に力が入ってしまい、より悪循環が起きてしまうわけです。
【どのように対処していけばよいのか?】
①まずは、フットコアシステムが正常に働くためには、足首やふくらはぎの柔らかさが必要になります。
マッサージや、アキレス腱のストレッチ、温める、マッサージ器、筋膜リリース・・なんでもよいのですが、足首とふくらはぎをほぐしていきます。
その上で、足首をいろいろな方向に動かします。座った状態で、足首を回したり、つま先をあげたり、動かしていきます。
②ほぐして、動かしていったら、今度は、体重をかけていきます。
最初立って難しい方は座った状態でも構いません。
足の裏が全部ついている状態で、左右に重心移動を行います。
麻痺側のほうが重心移動しにくいと思いますが、この時に、無理矢理重心移動して、怖さや倒れそうな感覚が出てしまうと、力がはいってしまうので、怖くない範囲で左右に揺れていきます。
③徐々に慣れてきたら、重心移動の幅をひろげていきます。
このようにして、足をしっかりほぐしたうえで、重心移動の練習をしていくことで、徐々にフットコアシステムが働きやすくします。
【終わりに】
利用者様が、やりたいこと、何かに貢献したいけど、麻痺、高次脳機能障害があり億劫になっている方、全力でサポートしていきたいと考えています。
『あきらめない人の力になりたい!』
今日も頑張っていきます!!!
まずは電話問い合わせ、体験もお待ちしております!
随時、受け付けておりますのでお悩みをお聞かせください。
少しでもリハビリ難民を救いたい
責任をもって対応させていただきます。
理学療法士 鈴木