脳梗塞後遺症の方に多い!後頭部ほぐすと、睡眠不足解消!寝られた方増えています!
今回は不眠症の方に朗報ですが、後頭部をほぐして、寝られるようになったと仰るご利用者様が増えてきました。
もちろん、仕事、人間関係などなどのストレスによる不眠症には効果は薄いと思いますが、
後頭部が固くなっていても、睡眠の質が落ちるのです。
その理由について話していきます。
【後頭部をほぐすとリラックスできる!】
理由としましては、
①純粋に首が固いと寝にくく、緊張が上がる
②脳幹に行く血管が狭くなり、セロトニンの分泌が落ちる
他にも理由はありそうですが、重要な理由は②になります。
【セロトニンとは?】
知らない単語が並んだと思った方もいらっしゃると思いますので、説明していきます!
まずセロトニンとは?
脳内の神経伝達物質のひとつで、ドパミン・ノルアドレナリンを制御し精神を安定させる働きをします。
つまり、寝る前だと、ドーパミン·ノルアドレナリンが出てしまうと、眠気が抑制されてしまい、寝られなくなりますが、こちらをセロトニンが制御して、リラックスさせます。
【脳幹とは?】
脳の一部で、中脳、橋、延髄と間脳を合わせて脳幹と呼びます。脳の中でも、生存の上で欠かせない機能を担っておりまして、睡眠・覚醒レベルの調整、姿勢運動制御も行っています。
【首が固いとなぜ血流が落ちる?】
なぜ首が固いと血流が落ちるかと言いますと、首の骨は7つあるのですが、この1番上の頚椎の骨の間に椎骨動脈という血管が通っていまして、首が固くなると、動脈が狭くなり、脳にいく血流量が落ちます。
もちろん、よっぽど圧迫されない限りは、脳は損傷を受けたりしませんが、
血流が流れにくくなると、脳幹の機能が落ちます。そうしますと、そこから出ているセロトニンが適切なタイミングで出る量が減り、睡眠中枢の調整能力が減ります。
ですので、首が固いと寝にくくなるのです。
【では、どうすれば良い?】
- 単純に首を温めるだけでも効果はある。
- 顎を引いて頭が前に来にくいようにするなども良い。
ホットタオルなどを電子レンジで作ったり、デスクワークやスマホで頭が前に出やすい人は、顎を引いて、頭を後ろにするだけでも効果はあると思います。
ただ、首は先程言ったように、脳に繋がる血管や、脳からの神経も通っているので、
無理やりほぐしたり、無理に動かしたりすると、リスクが高いため、
やったとしても手のひらで温める、ゆっくり弱い力で無理なくほぐすくらいにしておくと良いです。