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パーキンソン病の薬一覧|効果や副作用の特徴をわかりやすく解説する7つのポイント

2025/07/18

🧠 パーキンソン病とは

パーキンソン病は、動きが遅くなったり手が震えたりする症状で知られていますが、その治療にはさまざまな薬が使われています。
「どんな薬があるの?」「副作用は大丈夫?」と不安に感じる方も多いですよね。

この記事では、パーキンソン病の治療に使われる薬の種類や効果、副作用の特徴をわかりやすく7つのポイントに分けて解説していきます。
薬について正しく知って、不安を減らしながら治療に臨んでいきましょう。


✅ ① パーキンソン病治療薬の基本的な役割とは?


💡 脳の神経伝達物質「ドパミン」とパーキンソン病の関係

パーキンソン病の症状の多くは、脳内の神経伝達物質であるドパミンが減ることが原因です。
ドパミンは筋肉の動きを調整する役割を持っています。減少すると、手足の震えや動作が遅くなるなどの症状が現れます。


💡 治療薬はドパミンの働きを補うことが目的

パーキンソン病の薬は主に、脳のドパミン不足を補ったり、ドパミンの働きを助けることで症状を和らげます。
そのため、薬の種類によって作用の仕方や副作用も違ってきます。

✅ ② パーキンソン病の主な薬一覧とその特徴


💡 レボドパ(L-DOPA)製剤:最も基本的な薬

レボドパは、体内でドパミンに変わる薬で、パーキンソン病治療の中核を担っています。
動きの遅れや震えなどの症状に非常に効果的です。

ただし、長期間の使用で**ジスキネジア(不随意運動)**などの副作用が出ることもあります。
そのため、症状や年齢に合わせて量やタイミングを調整します。


💡 ドパミンアゴニスト:ドパミンの働きを直接刺激

ドパミン受容体に作用して、ドパミンの働きを模倣する薬です。
レボドパと比べて副作用が少ないとされ、特に若い方の治療でよく使われます。

ただし、眠気やむずむず感、幻覚などの副作用が現れることもあるため注意が必要です。


💡 MAO-B阻害薬(セレギリンなど):ドパミンの分解を防ぐ

脳内でドパミンを分解する酵素を抑制し、ドパミンの量を増やす働きがあります。
症状の進行を遅らせる効果が期待され、他の薬と組み合わせて使われることが多いです。

副作用は比較的軽いですが、不眠や頭痛が起こる場合があります。


👨‍⚕️ 医療者のひとこと
パーキンソン病の薬は種類ごとに特徴が異なり、患者さんの症状や体調に合わせて組み合わせを考えます。
「薬の効果や副作用で気になることは、遠慮せず医師や薬剤師に相談してくださいね。」


✅ ③ 薬の副作用にどう向き合う?日常生活での工夫


💡 薬の副作用は避けられない?でも対策はできる

パーキンソン病の薬は長期間服用することが多く、副作用は避けがたい部分もあります。
でも、症状をよく観察し、医療者と相談しながら調整することで、日常生活への影響を減らせます。


💡 よくある副作用と対策例

  • ジスキネジア(不随意運動):薬の飲み方や量を調整

  • 眠気や注意力低下:運転や機械操作は医師の指示に従う

  • 幻覚や妄想:精神科の受診も必要な場合がある

  • 胃腸の不調:食後の服用を心がける


👩‍👩‍👧 家族の視点
副作用の症状は本人が気づきにくいこともあります。
周囲が注意深く見守り、変化があれば医療者に伝えることが大切です。

✅ ④ その他のパーキンソン病の薬とその特徴


💡 COMT阻害薬:レボドパの効果を持続させる

COMT阻害薬は、レボドパの分解を遅らせて効果を長持ちさせる役割を持っています。
これにより、症状の安定化が期待でき、特に「オン・オフ現象」と呼ばれる動きのムラが出る方に用いられます。

副作用としては、消化器症状や尿の色が濃くなることがありますが、比較的軽度です。


💡 アマンタジン:不随意運動の軽減にも使われる

アマンタジンは抗ウイルス薬としても知られていますが、パーキンソン病ではドパミンの放出を促進し、不随意運動の軽減に役立ちます。
副作用としては、むくみや幻覚が報告されています。


💡 抗コリン薬:震えに効果があるが限定的

抗コリン薬は特に手足の震えに効果がある薬です。
ただし、口の渇きや便秘、認知機能の低下などの副作用が出やすく、高齢者には慎重に使われます。


✅ ⑤ 薬の管理と医療者への相談のコツ


💡 薬の飲み忘れや自己判断はリスクに

パーキンソン病の治療は薬を決まった時間に飲むことが大切です。
飲み忘れや勝手な中断は症状の悪化を招くことがあります。


💡 相談時に伝えるべきポイント

  • どんな副作用が出ているか具体的に

  • いつから、どのくらいの頻度か

  • 生活で困っていることや変化したこと

こうした情報を医師や薬剤師に伝えると、より適切なアドバイスや調整が受けやすくなります。


👩‍⚕️ 医療者のひとこと
不安や疑問があれば遠慮せずに話してください。薬の調整は患者さんの生活の質を左右しますから、常にコミュニケーションを大切にしています。


✅ ⑥ まとめ:薬を正しく理解して安心して治療を続けるために


パーキンソン病の薬は種類も多く、効果や副作用もさまざまですが、きちんと理解し、医療者と連携することで不安を減らしながら治療を進められます。

  • ドパミンを補う薬や働きを助ける薬が中心

  • 副作用は避けられないこともあるが対策は可能

  • 薬の飲み方や症状変化は医療者にしっかり伝える

  • 家族も見守りやサポートで大きな役割を果たす

パーキンソン病と上手に付き合うために、薬の知識を味方にしていきましょう。