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脳梗塞リハビリ リバイブあざみ野

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パーキンソン病とバナナの意外な関係とは?日常で気をつけたい食べ方のポイント

2025/06/16

パーキンソン病 バナナ

 

「バナナは身体にいいって聞くけど、パーキンソン病の人も安心して食べていいの?」
こんな疑問を抱いたことはありませんか?

バナナは手軽で栄養豊富な果物として知られ、朝食やおやつに取り入れている方も多いでしょう。特に体調管理が大切なパーキンソン病の方にとって、食事は薬と同じくらい重要な生活習慣の一つです。

実は、バナナとパーキンソン病にはちょっとした「相性」があります。栄養面ではありがたい食材である一方で、薬の効き方に影響を与えてしまうケースも。この記事では、「バナナは良いの?悪いの?」という疑問に、医療・栄養の視点からやさしくお答えしていきます。

体に優しい食生活を送りたい方、日々のリハビリを頑張っている方、ご家族を支えている方に向けて、わかりやすく丁寧にお届けしますね。

 

🍽️バナナの栄養とパーキンソン病の関係

🧬バナナに含まれる栄養素とその働き

バナナには、カリウム、マグネシウム、ビタミンB群、食物繊維など、さまざまな栄養素がバランスよく含まれています。中でも注目したいのが「ドーパミンの材料」となるトリプトファンやチロシンといったアミノ酸。

パーキンソン病は、脳内のドーパミン不足によって、動きのぎこちなさやふるえといった症状が現れる病気です。そのため、「ドーパミンを増やせる食材ならバナナはむしろ良いのでは?」と思われがちです。

たしかに理屈としては間違っていません。ですが、実際にはバナナを食べるだけでドーパミンを補えるわけではありません。なぜなら、ドーパミンは脳に直接届きにくいからです。
そのため、治療ではレボドパという「脳に届く前駆物質」を使って補います。

つまり、バナナに含まれる成分は健康的ではあるけれど、治療薬と同じような効果を期待することはできないというのが正確な理解です。

💊「レボドパ」と「バナナ」の相性に注意

ここからが本題です。パーキンソン病の治療薬であるレボドパを服用している方にとって、バナナとの「食べ合わせ」は注意が必要です。

バナナに含まれる**タンパク質の一部のアミノ酸(特にチロシンやトリプトファン)**は、レボドパと同じ経路で吸収されます。つまり、一緒に摂るとレボドパの吸収が妨げられる可能性があるのです。

「バナナを食べた後、薬の効きが悪くなった気がする…」という経験がある方は、この影響を受けているのかもしれません。

特に気をつけたいのは、服薬の前後30分〜1時間はバナナを避けること。薬の効果を安定させるためには、このようなちょっとした時間調整が重要になってきます。

 

⏰バナナを食べるタイミング、どう考える?

🕒薬との間隔は「30〜60分」が基本

レボドパを服用している方がバナナを食べるときに最も気をつけたいのはタイミングです。
バナナに限らず、たんぱく質を多く含む食品は、薬の吸収と競合してしまう可能性があります。

では、どうしたら良いのでしょうか?
医療機関でもよく言われるのは、「薬を飲む30分前、または1時間後に食べるのが理想的」というルールです。

朝食と一緒にバナナを食べたい場合は、薬を飲む前に済ませておくか、薬を飲んだ後しばらくしてから間食としてとるのが安心です。

朝のスケジュールに合わせて、
「薬→時間をあけて朝食(バナナ)」
「バナナ入りの朝食→30分後に薬」
など、ご自身に合ったリズムを探してみてくださいね。

🍞炭水化物との組み合わせも考えて

もうひとつのポイントは「何と一緒に食べるか」です。
バナナだけを単独で食べるより、パンやおかゆ、トーストなどの炭水化物と組み合わせて食べた方が、吸収のバランスもとりやすくなります。

また、薬の吸収に干渉しにくい食品と一緒にすることで、薬の効きにも影響を与えにくくなります。
「バナナヨーグルト+トースト」などの軽めの朝食は、消化にもやさしくおすすめです。

 

🍓他の果物はどうなの?バナナだけが問題?

🥝果物すべてがNGなわけではありません

ここまで読むと、「バナナってパーキンソン病には良くないのかな?」と心配になってしまう方もいるかもしれません。でも、安心してください。バナナが悪いわけではありません。
むしろ、食べ方次第で十分取り入れられる果物なんです。

そして、他の果物はどうかというと、果物によって栄養バランスが違うため、一律に「良い・悪い」とは言い切れません。

例えば…

  • りんごやみかん:ビタミンCが豊富で消化も良く、薬の吸収に大きな影響を与える心配はほぼありません。

  • アボカドやドライフルーツ:脂質や糖質が高めで、食べすぎに注意が必要。

  • パイナップル・キウイ:酵素が強く胃に刺激を与える場合があるので、空腹時は避けた方が無難。

このように、「薬との相性」「消化への影響」「糖分の量」などをバランスよく考えることが大切です。

🍴毎日の献立の中での工夫を

食事制限のある方にとって、「これはダメ」「あれもダメ」と制限ばかりでは気持ちが落ち込みがちですよね。でも、一工夫で安心して美味しく食べられる方法はたくさんあります。

たとえば…

  • 果物は1日1〜2回に分けて取り入れる

  • 朝は薬のタイミングをずらして昼か夜にバナナを回す

  • ヨーグルトや寒天など薬の吸収に干渉しない食材と組み合わせる

など、ちょっとした工夫が大きな差になります。

 

🧘‍♀️バナナをやめるべき?それとも活用すべき?

🚫完全に「禁止」する必要はない

ここまでの話を振り返ると、バナナはたしかにパーキンソン病の治療薬「レボドパ」とタイミング次第で相性が悪くなることがあるというのは事実です。

でも、だからといって「バナナ=NG食品」というわけではありません。
むしろ、バナナには以下のようなパーキンソン病の方にとってプラスになる栄養素も含まれています。

  • 筋肉のけいれんやこむら返りを予防するカリウム

  • 疲労回復を助けるビタミンB群

  • 便秘を防ぐ食物繊維

  • 気分の安定に関わるセロトニンの材料になるアミノ酸

体調や生活スタイルに応じて「取り入れ方」を調整すれば、バナナは強い味方にもなり得る食材なんですね。

📅主治医や栄養士と相談しながら「自分の食べ方」を見つけよう

パーキンソン病は人によって症状や薬の効き方がまったく異なります。
ですので、「○○を食べたらダメ」「△△なら絶対安心」といった一律のルールは存在しません

大切なのは、「自分の場合はどうか」をきちんと知ること。

  • バナナを食べたあとに薬の効きが悪くなることがあるか

  • どの時間帯に食べれば影響が出にくいか

  • 1日にどのくらいの量を食べるのがちょうどいいか

こういったポイントを主治医や管理栄養士と一緒に相談しながら、自分に合ったスタイルを見つけていきましょう。

 

🌿まとめ バナナと上手につきあう工夫を

「バナナって健康にいいはずなのに、パーキンソン病だと注意が必要なの?」
そんな疑問から始まったこの記事。

結論としてはこうなります。

  • バナナは栄養豊富な食品だが、薬の吸収と競合する可能性がある

  • 特にレボドパを服用している場合は、食べるタイミングに注意

  • 工夫次第で、安全に・おいしく取り入れることができる

  • 大切なのは「完全に避ける」よりも、「どう食べるか」を考えること

日々の食事が少しでも楽しく、安心できるものになるように。
食べ物のことで不安になったときは、「これはダメ」と切り捨てるのではなく、「どうすれば安心して楽しめるか」を一緒に考えていきましょうね。

🌟あなたの日常に、安心とおいしさを。
この記事が、少しでもそのお手伝いになれば幸いです。

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