シリーズ!脳梗塞の危険因子!(飲酒・喫煙)
目次
シリーズ!脳梗塞の危険因子!(飲酒・喫煙)
こんにちは!今回は脳梗塞の予防としての危険因子として、シリーズにわたって話していますが、今回は、飲酒と喫煙についてです。
私は脳梗塞リハ リバイブあざみ野の理学療法士をしております、鈴木と申します。
よろしくお願いいたします!(引用 脳卒中治療ガイドライン2021)
【脳卒中の危険因子とは?】
こちらはこの疾患、もしくは習慣などがあると、脳血管障害になる可能性が高くなる因子になります。
①高血圧
②糖尿病
③脂質異常症
④飲酒・喫煙
⑤心疾患
⑥肥満、メタボリックシンドローム、睡眠時無呼吸症候群、末梢動脈疾患など
⑦慢性腎臓病
⑧血液バイオメーカー
などになります。
毎日シリーズで、1つずつ説明をしていきたいと思います。
【危険因子④ 飲酒・喫煙】
前回は脂質異常症について話をさせていただきましたが、今回は第4ということで、飲酒・喫煙について話していきます。
【研究・エビデンス】
研究① 脳卒中発症予防のためには、大量の飲酒を避けることが勧められる(推奨度A エビデンスレベル中)
出血性脳卒中(脳出血やくも膜下出血)の発生率と飲酒の量との間には正比例の関係があります。
ただ、一方虚血性脳卒中の方では、発症率と飲酒量との相関は、きれいな正の相関ではなく、非飲酒者と比べて、少量から中等度の飲酒者では、虚血性脳卒中の発生率は下がっており、多量飲酒者は発生率が上がっていた。
少量から中等度の飲酒者は虚血性脳卒中だけは、発生率は下がっているが、大量の飲酒者はすべての脳卒中の発生率を上げてしまうので、避けることが勧められるわけです。
研究② 脳卒中の発症予防には禁煙が勧められる(推奨度A エビデンスレベル中)
喫煙が脳卒中の危険因子であることはこれまで多く報告があり、喫煙は危険因子であることはみなさまもご存じだと思います。
日本では、喫煙は脳梗塞とくも膜下出血の危険因子であるとされたが、脳出血の有意な危険因子ではないとされていました。
ただ、中国ですと脳梗塞と脳出血の両方のリスクを上げるとされています。日本の研究ではこういった結果でしたが、中国以外にも世界的にみると継続した喫煙は脳出血のリスクを上げます。
特に1日1本であったとしても1日20本喫煙する場合の半分の確率で脳出リスクが上がりますので、1日1本だから・・・とするとあとで後悔しやすいと思います。
【まとめ】
喫煙も大量の飲酒もみなさまが知っている通り、リスクが高くなるので、今すぐ辞められる方は、今すぐ辞めた方がよいです。
【終わりに】
利用者様が、やりたいこと、何かに貢献したいけど、麻痺、高次脳機能障害があり億劫になっている方、全力でサポートしていきたいと考えています。
『あきらめない人の力になりたい!』
今日も頑張っていきます!!!
まずは電話問い合わせ、体験もお待ちしております!
随時、受け付けておりますのでお悩みをお聞かせください。
少しでもリハビリ難民を救いたい
責任をもって対応させていただきます。
理学療法士 鈴木
【リハビリの専門職について】
〜理学療法士の役割とは〜
理学療法士(Physical Therapist)は、身体の運動機能を評価し、障害や疾患に対する治療やリハビリテーションを専門的に提供する医療専門家です。以下は理学療法士の主な役割についての詳細です:
1.評価と診断
理学療法士は患者の身体的な状態を評価し、問題を診断します。これには筋力、関節の可動域、姿勢、バランス、歩行パターンなどの評価が含まれます。
2.個別の治療プランの策定
患者の評価結果に基づいて、個別の治療プランを立てます。このプランは患者の特定のニーズと目標に合わせて調整されます。
3.運動療法
筋力トレーニング、ストレッチ、バランストレーニング、体力向上のためのエクササイズなど、運動療法を提供します。これにより筋力の向上や機能の回復をサポートします。
4.手技療法
理学療法士はマッサージ、関節の調整、筋膜リリースなどの手技療法を用いて、疼痛の軽減や筋肉の緊張の緩和を行います。
5.姿勢とバランスの改善
患者の姿勢やバランスを改善し、転倒のリスクを減少させる方法を指導します。
6.補助具の選定と設計
必要な場合、歩行器、杖、装具などの補助具を選定し、適切に調整します。
7.教育とアドバイス
患者やその家族に、疾患や障害に関する情報を提供し、日常生活での適切なケアと予防策についてアドバイスします。
8.リハビリテーションの進捗モニタリング
治療の進行を定期的に評価し、治療計画の調整を行い、患者の回復を支援します。
理学療法士は急性の疾患やけがから慢性の疾患まで、幅広い状況で患者の健康と機能の改善をサポートします。彼らは患者の生活の質を向上させ、日常生活での自立を促進するために重要な役割を果たしています。
〜作業療法士の役割とは〜
作業療法士(Occupational Therapist)は、個々の患者が日常生活のさまざまな活動(作業)を遂行できるように支援し、身体的、精神的、社会的な健康と幸福感を向上させるための専門家です。以下は作業療法士の主な役割についての詳細です:
1.機能評価と目標設定
作業療法士は患者の身体的な能力、認知機能、感覚的な機能、社会的なスキルなどを評価し、患者と共に治療目標を設定します。これらの目標は、日常生活での自立や生活の質の向上に関連しています。
2.個別の治療プランの策定
患者の評価結果に基づいて、個別の治療プランを立てます。このプランには、特定の活動や課題に対するアプローチが含まれます。
3.日常生活のスキル向上
作業療法士は日常生活でのスキル向上を支援します。これには食事、自己ケア(着替え、入浴など)、家事、仕事、趣味などが含まれます。
4.補助具と支援の提供
必要な場合、作業療法士は補助具や適切な支援を提供し、患者が活動を遂行しやすくします。例えば、カスタムメイドの装具やアダプティブテクノロジーを使用することがあります。
5.認知リハビリテーション
認知機能の向上や課題解決スキルの訓練を行い、患者が日常の課題に対処できるようサポートします。
6.環境の調整
作業療法士は、患者の居住環境や職場を調整し、障害や制約を最小限に抑えるのに役立ちます。バリアフリーデザインやアクセシビリティの向上を提案します。
7.家族との連携
作業療法士は患者の家族や介護者と連携し、サポートと教育を提供します。患者が安心して日常生活を送るための環境を整えます。
8.プログレスモニタリング
治療の進行を定期的に評価し、治療計画の調整を行います。患者が治療目標に向かって進歩できるようにサポートします。
作業療法士はさまざまな状況で活躍し、幅広い人々の生活の質を向上させる役割を果たします。彼らは怪我、疾患、障害、または年齢に関係なく、個々のニーズに合わせた治療とサポートを提供します。
〜言語聴覚士の役割とは〜
言語聴覚士(Speech-Language Pathologist、SLP)は、言語とコミュニケーションの障害、音声障害、嚥下(飲み込み)障害などに対処する専門家です。以下は言語聴覚士の主な役割についての詳細です:
1.言語評価
言語聴覚士は患者の言語能力を評価し、コミュニケーションの問題や遅れを特定します。これには言葉の理解、発話、文章の組み立てなどが含まれます。
2.コミュニケーション療法
言語聴覚士はコミュニケーション障害を治療するための戦略やテクニックを提供します。患者に対して発話の訓練、語彙の拡充、会話のスキル向上を支援します。
3.音声評価
音声障害がある場合、言語聴覚士は患者の発声能力を評価し、音声のクリアさと正確さを向上させる方法を指導します。
4.嚥下(飲み込み)評価
嚥下障害の患者に対して、食事や飲み物を嚥下するプロセスを評価し、安全な食事と飲み物の提供方法を指導します。これは食道や喉の問題を管理するのに役立ちます。
5.音声・言語デバイスの評価
コミュニケーションを支援するための補助技術やコミュニケーションデバイスの評価と導入を行います。
6.アドバイスと教育
患者とその家族にコミュニケーション戦略、練習方法、および日常生活でのコミュニケーションの改善策を提供します。
7.個別の治療計画
言語聴覚士は患者ごとにカスタマイズされた治療計画を策定し、目標の達成を支援します。治療計画は患者のニーズに合わせて調整されます。
8.プログレスモニタリング
治療の進行を評価し、継続的なサポートと調整を行い、患者がコミュニケーションと言語のスキルを向上させるのを支援します。
言語聴覚士は幅広い年齢層の患者に対して、コミュニケーション能力と食事・嚥下能力の改善をサポートします。彼らは言語の遅れ、発声障害、コミュニケーション障害、脳損傷、自閉症スペクトラム障害など、多くの異なる状況で重要な役割を果たします。
【リバイブ小話①】
くも膜下出血や脳血管障害などの病気を抱える患者は、治療のために施術やデイサービスを利用することが多いです。予約は電話で受け付けており、治療の直後から患者の体を動かすことが重要です。
左半身の廃用症候群や右側の動きに悩む患者にとって、体験メニューの一覧や施術の内容の解説が役立ちます。座る、立つ、そしてその後ストレッチなど、それぞれの体の動きを向上させる方法が新しいアプローチで提供されています。
デイサービスでは、トイレを含む日常の動作能力を改善するために、患者に良い影響を与えるプログラムが提供されています。この積極的なアプローチは、寝たきりを避け、患者の体力と感情の悪化を防ぐのに役立ちます。基本的な理由は、学習のために患者の体を動かすことで、約3つの半身廃用症候群を改善することです。
今、患者の体を動かし、力を取り戻すための方法を積極的に始めることが大切です。認知症を含む様々な症状への対応や、感情の安定に気を付けながら、患者の復帰を支援しましょう。
【リバイブ小話②】
急性のくも膜下出血や脳出血の発症後、脳の特定の部位に麻痺や高次脳機能障害が生じることがあります。このような疾患に対処するため、介護保険を利用してリハビリサービスを受けることができます。
初めに、医師に質問し、疾患の原因や治療のポイントを理解することが大切です。リハビリの予約や費用についても確認し、メニューや内容を把握しましょう。直後の治療として、手足の動きを高め、血流を促進するストレッチや運動が効果的です。
また、食事や入浴、ベッドの移動など、日常生活の動作能力を向上させるために、リハビリプランが計画されます。特に半身廃用症候群の左側の麻痺や失語症に対して、効果的なリハビリテーションが提供されます。
現在、介護保険のサービスは高いレベルで提供され、患者が最善の対応を受けられるようになっています。訪問サービスや施設内のプログラムなど、それぞれの能力に合わせたサポートが提供され、患者の状態を向上させることを目指しています。
【リバイブ小話③】
脳出血は重篤な症状を引き起こし、麻痺や高次脳機能障害などが生じることがあります。急性の脳卒中として知られ、生活に深刻な後遺症をもたらす可能性があります。
この状態について質問する際には、以下のポイントに注意することが多いです:
・症状の詳細を把握する。
・麻痺や身体の不自由さの程度を確認する。
・高次脳機能に関する問題や日常生活への影響を理解する。
・治療やリハビリの可能性を探る。
脳出血は質問点が多く、身体機能の低下に関連する点が中心です。治療やリハビリテーションを通じて、患者の生活の質を改善するためのアプローチが重要です。
【リバイブ小話④】
脳出血や脳卒中の発症後、早期の入院や施設での治療とリハビリテーションが麻痺や高次脳機能障害の後遺症を軽減し、自宅での生活を可能にする重要なステップです。家族のサポートと共に、専門の医療チームが患者の言語や手足の機能の程度を評価し、個別の治療計画を立てます。早期の施設入院やリハビリは、病気や疾患の原因や程度によって異なり、入院費用や食事、安全に気を付けつつ、基本的な筋力トレーニングや理学療法を行い、積極的に学習と目標設定を進め、高次脳機能を継続的に改善し、寝たきり状態や危険な進行を防ぐための施設特有の特徴と目的を理解し、家庭への適応を支援します。
【リバイブ小話⑤】
高次脳機能障害や脊髄損傷などの疾患を抱える患者は、日常生活において様々な困難に直面します。しかし、運動や身体の動かし方を学習し、高い筋力とバランスを保つことは完全に可能です。家族のサポートや専門的なサポートを受けながら、健康な関節と血流を維持し、自立した生活が現在の目標です。予約を入れて、専門医と相談し、予防策を合わせて考え、合併症を防ぐための努力を続けることが大切です。
【リバイブ小話⑥】
脳出血後の症状改善を行うためには、急性期の後、適切な訓練が重要です。麻痺がある場合、理学療法士の指導の下で手足の運動を行い、筋肉を維持し、歩行を可能にすることが目標の一つです。脳卒中や脳出血の発症を予防するためには、定期的な予約を入れて高次脳機能障害や血管の健康について質問し、日常生活での予防策を理解しましょう。
理学療法士の指導で行うストレッチや運動は、血管や神経に良い影響を与え、段階的に自立への対応を進めます。日常の作業に集中し、離床や着替えなどの動作を徐々に行うことで、復帰の可能性が高まります。脳出血後の改善は、それぞれの病気や状態に応じた個別のプランと努力が必要です。
【リバイブ小話⑦】
〜糖尿病としびれの関係性について〜
糖尿病としびれの関係性は深く、以下のような要因によって引き起こされることがあります:
1.高血糖
糖尿病患者は通常、高血糖(血糖値が高い状態)に悩まされます。高血糖は神経組織にダメージを与え、しびれや痺れの原因となることがあります。
2.神経障害
糖尿病性神経障害は、神経にダメージを与え、しびれ、痛み、かゆみ、または感覚の喪失を引き起こす可能性があります。これは、末梢神経に影響を及ぼす「末梢神経障害」と、中枢神経系に影響を及ぼす「自律神経障害」の両方を含みます。
3.血管障害
高血糖は血管にも影響を与え、血液供給が不足することがあります。これは神経組織への酸素や栄養素供給を阻害し、しびれを引き起こす要因となります。
4.感染症
糖尿病患者は感染症にかかりやすく、感染がしびれを引き起こすことがあります。
糖尿病としびれの関係については、早期の糖尿病管理や血糖値のコントロールが重要であり、定期的な医療チェックと治療が必要です。また、しびれが持続する場合は、医師に相談することが重要です。
【リバイブ小話⑧】
〜脳血管障害による注意障害と構音障害について〜
脳血管障害による注意障害と構音障害は、脳の異常または損傷に関連して発生する神経学的な問題です。
1.注意障害(Attention Deficit Disorder, ADD)
脳血管障害による注意障害は、通常、前頭葉や前頭脳皮質に損傷がある場合に起こります。これは、注意力や集中力の低下、衝動的な行動、計画と組織の困難、情緒の不安定さなどを特徴とします。脳血管障害による注意障害は、中年以降の成人にも影響を与えることがあります。
2.構音障害(Dysarthria)
脳血管障害による構音障害は、言語や音声の制御に関わる脳領域への損傷に起因します。この状態では、言葉をはっきりと発音できなくなり、言葉が不明瞭であったり、音声が滑舌障害や音声の速度、リズム、音の調整に問題を抱えたりすることがあります。構音障害は、脳卒中や脳損傷などの脳血管障害後に発生することがよくあります。
これらの問題は、リハビリテーションや言語療法などの専門的な治療を必要とすることがあります。脳血管障害による注意障害や構音障害の治療計画は個々の症状や状況に応じてカスタマイズされ、専門家の指導の下で行われるべきです。治療の目標は、患者の日常生活の質を向上させることと、症状の軽減を図ることです。