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脳梗塞リハビリ リバイブあざみ野

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脳出血の初期症状

2024/07/26

脳出血の初期症状について

※画像はイメージです

脳出血は、脳内の血管が破れて出血する状態を指します。初期症状は出血の場所や程度によって異なりますが、一般的には次のような症状が見られます。

 

1.突然の激しい頭痛

突発的で非常に強い頭痛が生じます。多くの場合、「これまで経験したことのないような痛み」と表現されます。

 

2.意識障害

軽度の混乱から昏睡状態まで、意識レベルの低下が見られることがあります。

 

3.麻痺やしびれ

特に片側の腕や脚に麻痺やしびれが生じることが多いです。顔面の片側が下がることもあります。

 

4.視覚障害

片目の視力が突然低下したり、複視(物が二重に見える)が現れることがあります。

 

5.言語障害

言葉が出にくくなる、理解しにくくなるといった症状が見られます。

 

6.平衡感覚の障害

ふらつきやめまい、歩行困難が生じることがあります。

 

7.吐き気や嘔吐

特に頭痛とともに現れることが多いです。

 

8.けいれん発作

突然のけいれんや痙攣が起こることがあります。

 

9.嚥下障害

飲み込みにくくなることがあります。

 

10.耳鳴りや聴覚障害

耳鳴りや一時的な聴力低下が起こることがあります。

 

11.異常な疲労感

特に理由もなく極度の疲労感を感じることがあります。

 

12.行動や人格の変化

突発的に怒りやすくなったり、普段と違う行動を取ることがあります。

 

13.認知機能の低下

判断力や集中力が低下し、物忘れが多くなることがあります。

 

14.意識混濁

完全に意識を失う前に、ぼんやりとした状態や混乱が見られることがあります。

 

15.発話の困難

言葉が出にくくなる、話す速度が遅くなる、または話し方が不明瞭になることがあります。

 

16.一時的な意識喪失

短時間の意識喪失が見られることがあります。

これらの症状は、脳出血の発生場所や出血量に依存します。例えば、小脳出血ではバランス感覚の障害が顕著になり、視床出血では感覚の障害が強く現れます。いずれの場合も、早期の診断と治療が重要です。症状が現れた場合はすぐに救急車を呼ぶなどの対策を取ることが必要です。

 

もし遭遇したら?対応方法について

※画像はイメージです

脳出血の疑いがある場合、迅速な対応が重要です。一般の人ができる対応方法について以下に説明します

1.迅速に救急車を呼ぶ

・脳出血は緊急事態です。症状が現れたら、すぐに119番に電話して救急車を呼びます。

・症状の詳細(発症した時間、症状の種類と進行状況)をできるだけ正確に伝えます。

 

2.安静を保つ

・患者を安静にさせ、頭を高くした姿勢で横に寝かせます。

・患者が意識を失っている場合、嘔吐した際の窒息を防ぐために、顔を横に向けます。

 

3.体温を保つ

・患者が寒がっている場合は毛布などで体温を保つようにしますが、過度に温めないようにします。

 

4.刺激を避ける

・不要な刺激を避け、静かな環境を保つようにします。

・患者を動かしたり、興奮させたりしないようにします。

 

5.必要な情報を準備する

・患者の医療情報(既往症、服用中の薬、アレルギーなど)を準備し、救急隊員に提供できるようにします。

 

6.バイタルサインの確認

・患者の意識状態、呼吸、脈拍などを観察し、変化があれば救急隊員に伝えます。

 

7.一次救命処置(必要な場合)

・患者が呼吸していない場合や心臓が停止している場合は、心肺蘇生(CPR)を開始します。

・AED(自動体外式除細動器)が利用可能な場合は、適切に使用します。

 

脳出血の初期対応は迅速かつ適切であることが最も重要です。専門的な医療介入が早ければ早いほど、患者の予後が改善する可能性が高まります。一般の人ができる範囲で落ち着いて対応し、速やかに医療機関に連絡することが求められます。

 

AEDの使用法について

※画像はイメージです

AED(自動体外式除細動器)は、心停止の際に心臓に電気ショックを与えて心拍を再開させるための装置です。使い方を順を追って分かりやすく説明します。

 

1. 状況確認と準備

・安全確認:周囲の安全を確認し、患者が意識を失っていることを確認します。

・救急車を呼ぶ:誰かに119番通報を依頼します。「AEDを持ってきてください」と頼むことも忘れずに。

 

2. AEDを準備

・AEDを取り出す:AEDを患者の近くに置き、電源を入れます。多くのAEDは蓋を開けると自動的に電源が入ります。

・電極パッドを取り出す:電極パッドを袋から取り出します。

 

3. 電極パッドの装着

・衣服を取り除く:患者の胸部の衣服を取り除きます。必要ならハサミを使って切り開きます。

・パッドの装着:電極パッドを患者の胸に貼ります。一般的な位置は以下の通りです:

①一つ目のパッドを右鎖骨のすぐ下、右胸の上部に貼ります。

②二つ目のパッドを左乳首の下、左側の肋骨の下に貼ります。

 

4. AEDの指示に従う

・指示を待つ:AEDの音声指示に従います。パッドが正しく装着されると、AEDが自動的に心電図を解析します。

・離れる:解析中は患者から離れ、誰も患者に触れないようにします。

 

5. ショックの実施

・ショックボタンを押す:AEDが「ショックが必要です」と指示した場合、ショックボタンを押します。このときも患者から離れます。

・再解析:ショック後、AEDが再度心電図を解析します。再び指示があるまで待ちます。

 

6. CPRの再開

・心肺蘇生(CPR)の再開:ショック後、すぐに胸骨圧迫(心臓マッサージ)と人工呼吸を再開します。AEDの指示に従ってください。

 

7. 救急隊の到着まで継続

・継続:救急隊が到着するまで、AEDの指示に従ってショックとCPRを繰り返します。

 

注意点

・濡れている場合:患者が濡れている場合は、できるだけ乾かしてからパッドを装着します。

・毛が多い場合:胸部に毛が多い場合、パッドが密着しないことがあります。この場合、毛を剃るか、予備のパッドを使って毛を剥がします。

・金属物・医療機器:ペースメーカーや金属物の上にパッドを貼らないようにします。

AEDは音声ガイダンスに従って操作できるようになっており、初めて使う人でも簡単に扱える設計になっています。緊急時には落ち着いて行動し、AEDの指示に従って対応してください。

 

心臓マッサージ(胸骨圧迫)について

心臓マッサージ(胸骨圧迫)は、心停止時に心臓の機能を代行し、血液を全身に循環させるために行います。以下に、簡単でわかりやすく説明します。

 

1.状況確認と準備

・安全確認:周囲の安全を確認し、患者が反応しないことを確認します。

・救急車を呼ぶ:119番通報を依頼し、「AEDを持ってきてください」と頼みます。

 

2. 胸骨圧迫の位置決め

・患者を平らな場所に仰向けに寝かせる:硬い床などの平らな場所に寝かせます。

・胸骨圧迫の位置を決める:胸の中心、胸骨の下半分(乳頭の間の中央)に手を置きます。

 

3. 手の位置と姿勢

・手の形片手の手のひらを胸骨の中心に置きます。もう片方の手をその手の上に重ねます。指を絡ませ、指が胸に触れないようにします。

・姿勢肘をまっすぐに伸ばし、肩が手の真上にくるように体重をかけます。

 

4. 胸骨圧迫の実施

・圧迫の深さ:成人では胸が約5~6cm沈むように強く押します。

・圧迫の速度:1分間に100~120回のペースで押します。リズムは「ステイン・アライブ」や「ベイビー・シャーク」の曲を思い浮かべるとよいです。

・リリース:圧迫後は胸が完全に元に戻るようにしますが、手は胸から離さないようにします。

 

5. 継続

・疲れたら交代:疲れた場合は、他の人と交代します。交代の際も圧迫を中断しないように素早く行います。

・救急隊が到着するまで継続:救急隊が到着するか、患者が反応を示すまで続けます。

 

注意点

・子供や乳児の場合:圧迫の深さや手の位置が異なるため、年齢に応じた方法を確認することが重要です。

・人工呼吸:心肺蘇生(CPR)には人工呼吸も含まれますが、胸骨圧迫のみでも効果があります。人工呼吸を行う場合、30回の胸骨圧迫に対して2回の人工呼吸を行います。

心臓マッサージは緊急時の命を救うために非常に重要です。実際に行う際は、ためらわずに強く、速く、リズミカルに圧迫することが大切です。