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脳梗塞リハビリ リバイブあざみ野

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【脳梗塞リハビリ】〜装具は天使か悪魔か〜

2024/04/16

【脳梗塞リハビリ】〜装具は天使か悪魔か〜

 

【イントロダクション】

〜脳梗塞によるリハビリテーションの重要性と、装具がリハビリテーションに与える影響について〜

脳梗塞によるリハビリテーションの重要性と、装具がリハビリテーションに与える影響については以下のようにまとめることができます:

1. リハビリテーションの重要性:
・脳梗塞は脳の機能に影響を与える可能性があり、患者の日常生活にさまざまな障害を引き起こすことがあります。
・リハビリテーションは、脳梗塞による機能障害の改善や回復を促進し、患者の生活の質を向上させるために不可欠です。
・ リハビリテーションプログラムは、身体療法、言語療法、職業療法などの様々なアプローチを組み合わせて、患者の個々のニーズに合わせて設計されます。

2. 装具の影響:
・ 装具は、リハビリテーションにおいて患者の身体機能をサポートし、正しい姿勢や動作を維持するのに役立ちます。
・ 装具は、関節の可動域を制限したり、筋肉の動きを補助したりすることで、患者が安全かつ効果的にリハビリテーションを行うのを支援します。
・ただし、装具の適切な選択と適切な使用が重要であり、間違った装具の使用は患者の回復を妨げる可能性があります。

3. 継続的な評価と調整:
・リハビリテーションプログラムにおける装具の使用は、患者の状態や進捗に応じて定期的に評価され、必要に応じて調整される必要があります。
・患者の状態やニーズが変化するにつれて、装具の種類や調整方法も変化することがあります。

脳梗塞によるリハビリテーションでは、患者の状態やニーズに合わせて適切な装具を選択し、リハビリテーションプログラムに組み込むことが重要です。装具は、患者の回復を支援し、生活の質を向上させるための有力なツールの一つとして活用されます。

 

【装具療法について】

〜推奨〜

1.脳卒中後片麻痺で膝伸展筋筋力もしくは股関節周囲筋筋力が十分でない患者に対して、歩行機能を訓練するために長下肢装具を使用することは妥当である(推奨度B エビデンスレベル低)。

2.脳卒中後片麻痺で内反尖足がある患者に対して、歩行機能を改善させるために短下肢装具を使用することは妥当である(推奨度B  エビデンスレベル高)。

※脳卒中治療ガイドライン2021より引用

 

【装具の利点】

 

〜装具がリハビリテーションにおいて果たす役割や、患者の身体機能をサポートし、日常生活への復帰を促進する方法について〜

装具がリハビリテーションにおいて果たす役割や、患者の身体機能をサポートし、日常生活への復帰を促進する方法は以下のようにまとめられます:

1. 姿勢の維持と安定性の向上:
・脳梗塞による筋力の低下やバランスの悪化を補うため、装具は正しい姿勢を維持するのに役立ちます。特に、脳梗塞によって片麻痺や筋力低下が起こった場合、装具は身体の安定性を高め、日常生活動作の安全性を向上させます。

2. 関節の可動域の促進:
・装具は関節の可動域を制限せず、むしろ適切な姿勢をサポートすることで関節の可動域を促進します。関節の柔軟性を保ち、筋肉の収縮や伸張を助けることで、患者の動作範囲を広げます。

3. 筋肉の機能の向上:
・装具は筋肉の収縮をサポートし、運動能力を向上させるのに役立ちます。装具を使用することで、患者は正しい動作パターンを維持しやすくなり、筋肉の機能を改善することができます。

4. 日常生活動作の補助:
・装具は日常生活動作の補助にも役立ちます。例えば、歩行装具は患者の歩行をサポートし、自立した移動を可能にします。また、手首の装具は手の機能をサポートし、日常的な活動を行うのに役立ちます。

5. 自信の向上と社会参加の促進:
・適切な装具の使用は、患者の自信を高め、社会参加を促進する助けとなります。装具を通じて、患者は日常生活での活動に自信を持ち、社会とのつながりを強化することができます。

これらの方法を組み合わせることで、装具はリハビリテーションプログラムにおいて患者の身体機能をサポートし、日常生活への復帰を促進する重要なツールとなります。

 

〜装具に期待される効果について〜

1.麻痺側下肢の筋活動が促される

2.歩行時の下肢筋活動が正常のパターンに近づき、下肢アライメントの改善

3.立位バランス機能の改善

4.麻痺側下肢の立位時間延長、振り出しの改善

5.歩行速度の改善

 

【装具のデメリット】

〜装具が持つ制約や不便さ、身体への負担など、装具が持つデメリットや問題点について〜

装具が持つ制約や不便さ、身体への負担など、装具が持つデメリットや問題点には以下のようなものがあります:

1. 装着時の不快感や締め付け感:
・装具を装着するときに、患者が不快感や締め付け感を感じることがあります。特に、長時間装着する場合や、調整が不十分な場合にこの問題が顕著になります。

2. 運動の制限や動作の制約:
・装具が関節の可動域を制限する場合、患者の運動範囲や動作が制約されることがあります。特に、自然な動作が制限される場合、日常生活動作の遂行が困難になることがあります。

3. 皮膚の損傷や圧迫障害:
・ 装具が正しく調整されていない場合、皮膚の損傷や圧迫障害が発生する可能性があります。特に、装具が摩擦や圧力を与える部位での皮膚の損傷が懸念されます。

4. 装具の適合性の問題:
・患者の個々の身体特性やニーズに合わせた装具を選択することが重要です。装具が適切でない場合、効果が十分に発揮されないばかりか、患者に不快感やストレスを与える可能性があります。

5. 装具のメンテナンスや清潔さの問題:
・装具は定期的なメンテナンスや清掃が必要です。装具が汚れや損傷している場合、患者の健康や快適性に影響を与える可能性があります。

これらのデメリットや問題点は、適切な装具の選択と調整、定期的なフォローアップと調整によって最小限に抑えることができます。装具の利点とデメリットを十分に理解し、患者のニーズと生活状況に合わせた適切な装具を選択することが重要です。

 

【装具難民とは】

「装具難民」という用語は、装具を必要とする患者が、適切な装具を得ることが難しく、または不可能な状況に置かれていることを指します。具体的には、次のような状況が考えられます:

1. 装具の入手困難

一部の地域では、特定の種類の装具が入手困難な場合があります。医療資源の不足や財政的な制約により、患者が適切な装具を得ることが困難になることがあります。

2. 装具の高額さ

一部の装具は高額であり、患者やその家族が負担できない場合があります。健康保険や医療制度のカバレッジが限られている場合、装具の費用負担が大きな問題となることがあります。

3. 装具の適合性の問題

患者の個々の身体特性やニーズに合った装具を選択することが困難な場合があります。装具が適合しない場合、患者は不快感や制約を感じる可能性があります。

4. 医療制度の問題

医療制度や医療機関の運営上の問題により、装具の提供や調整が遅れる場合があります。患者が適切な装具を得るまでの待機期間が長引くことがあります。

このような状況下で、患者は装具を必要としながらも、適切な装具を得ることができず、日常生活に制約を感じることがあります。この状況を「装具難民」と表現することがあります。

 

【装具作成までの手順について】

日本における装具作成までの一般的な手順は以下の通りです:

1. 医師の診断と処方:
・患者が装具を必要とする状況を医師が診断し、装具の必要性を判断します。適切な装具の種類や仕様について処方箋を発行します。

2. 装具士との相談:
・患者は装具士やリハビリテーション専門家との相談を行います。装具士は患者の状態やニーズを詳細に把握し、適切な装具の選択や調整を行います。

3. 装具の製作:
・装具士は処方箋や患者の情報を基に、適切な材料を使用して装具を製作します。装具の形状やサイズは患者の身体特性やニーズに合わせてカスタマイズされます。

4. 調整とフィッティング:
・製作された装具は患者に試着され、適切なフィッティングと調整が行われます。患者のフィードバックを元に、装具の微調整やカスタマイズが行われることがあります。

5. 教育とトレーニング:
・装具の装着方法や使用方法について、患者とその家族に教育とトレーニングが行われます。装具の適切な使用方法や注意点について理解し、日常生活での使用に慣れることが重要です。

6. フォローアップと調整:
・装具の装着後、定期的なフォローアップが行われます。装具の適合性や機能性が定期的に評価され、必要に応じて調整や修正が行われます。

このように、装具作成までの手順は、患者の個々の状況やニーズに合わせて柔軟に調整されます。装具の適切な選択と調整が、患者のリハビリテーションや日常生活の改善に重要な役割を果たします。

 

【装具作成と支給制度について】

日本における装具作成と支給制度については、次のような特徴があります:

1. 医療保険制度による支給:
・日本では、装具の支給費用の一部が国民健康保険や厚生年金保険などの医療保険制度によって支払われます。これにより、患者が装具を必要とする場合、一定の条件を満たすことで装具の一部または全額を支給されることがあります。

2. 装具製作の段階:
・装具の製作は、装具士や理学療法士、作業療法士などの専門家によって行われます。患者が医師の診断や処方箋を受けた後、装具製作の相談を行い、適切な装具が製作されます。

3. 装具の製作工程:
・装具の製作工程は、患者の状態やニーズに応じて異なりますが、一般的には以下のような工程が含まれます:
・診断と評価: 患者の状態を評価し、装具の必要性を判断します。
・計画と設計: 患者の要求や医師の指示に基づいて、適切な装具の設計が行われます。
・製作: 設計された装具が製作されます。
・フィッティングと調整: 製作された装具が患者にフィッティングされ、必要に応じて調整が行われます。

4. 装具の支給条件:
・装具の支給条件は、装具の種類や用途によって異なりますが、一般的な条件としては、医師の診断や処方箋が必要であり、患者の状態が装具の支給基準に合致している必要があります。

5. 自己負担や保険適用外の場合:

・ 装具の一部費用は医療保険でカバーされる場合がありますが、一部の装具や高額な装具については自己負担が必要な場合もあります。また、一部の特定の装具は医療保険の対象外とされることがあり、全額自己負担となる場合もあります。

以上のように、日本における装具作成と支給制度は、患者の医療ニーズに応じて適切な装具を提供するために構築されています。

 

【障害者総合支援法と装具作成について】

障害者総合支援法による装具作成については、以下のような特徴があります:

1. 障害者支援の総合的な枠組み:
・障害者総合支援法は、障害者の自立支援や生活支援、社会参加の促進など、総合的な支援を提供するための法律です。この法律のもとで、障害者に必要な装具作成や提供も支援されます。

2. 装具の提供範囲:
・障害者総合支援法による装具の提供範囲は広範囲にわたります。身体障害や機能障害に応じて、車椅子や義肢、補聴器、視覚補助具などの装具が提供される場合があります。

3. ニーズに応じた個別支援:
・障害者総合支援法に基づく装具作成は、障害者の個々のニーズに合わせて行われます。専門家による評価や相談を通じて、患者の状況や要望に適した装具が提供されます。

4. 費用負担の軽減:
・障害者総合支援法による装具作成では、装具の提供にかかる費用負担を軽減するための支援制度があります。これにより、障害者やその家族が負担する費用を最小限に抑えることができます。

5. 福祉機器貸与制度:
・障害者総合支援法の下、装具や福祉機器の提供は、福祉機器貸与制度を通じて行われる場合があります。これにより、患者が装具を必要とする期間に限定して装具を利用することができます。

障害者総合支援法による装具作成は、障害者の自立と社会参加を支援するための重要な枠組みの一部として位置付けられています。装具作成における支援は、患者の生活や活動をより快適にし、社会での活動を促進するために重要な役割を果たしています。

【結論】

・装具のメリット、デメリットを理解する

・相談を出来る環境を整える

・医療者側が装具作成や制度についての知識を深める

・装具情報の共有やネットワークの強化

 

【脳梗塞後遺症の改善を目指す自主トレ動画】

https://revive-reha-azamino.com/movie

 

【補装具の相談窓口】

〜神奈川県〜

https://www.pref.kanagawa.jp/docs/j3t/hosougu/hosougu.htm