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脳梗塞リハビリ リバイブあざみ野

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【脳梗塞リハビリ】〜くも膜下出血について〜

2024/03/05

【脳梗塞リハビリ】〜くも膜下出血について〜

 

【発症予防について】

くも膜下出血発症予防のために、禁煙、血圧のコントロール、および節酒ないし禁酒が勧められる(推奨度A エビデンスレベル中)

※脳卒中治療ガイドライン2021より引用

 

【くも膜下出血の危険因子】

・喫煙習慣

・高血圧

・飲酒(1週間に150g以上)

・家族歴(脳動脈瘤保有者)

※脳卒中治療ガイドライン2021より引用

 

 

【くも膜下出血とは】

くも膜下出血(くもまくかしゅつけつ)は、脳の表面にあるくも膜下間葉の血管が破れて血液が漏れ出す状態です。これにより、脳への血液供給が妨げられ、脳圧が上昇する可能性があります。これは重篤な状態であり、速やかな医療処置が必要です。

 

【くも膜下出血の前兆について】

くも膜下出血の前兆は、以下のような症状が現れることがあります:

1.突然の激しい頭痛

くも膜下出血の突然の激しい頭痛は、通常、雷鳴や爆発のような感覚とともに現れます。この頭痛は非常に強烈であり、通常は通常の頭痛や片頭痛とは異なります。患者は通常、前触れなく、激しい痛みが突然発生し、最初からピークに達するまでの時間が短いことが特徴です。

この種の頭痛は、脳の血管が破れるときに、周囲の組織に血液が漏れるために引き起こされます。これにより、脳組織が圧迫され、痛覚神経が刺激されます。激しい頭痛は、患者にとって非常に苦痛なものであり、他の症状と共に、速やかな医療介入を必要とします。

 

2.吐き気や嘔吐

くも膜下出血の前兆としての吐き気や嘔吐は、通常、突然発生し、激しい頭痛と同時に現れることがあります。これらの症状は、脳の圧迫や刺激によって引き起こされます。

脳の表面に出血が起こると、周囲の組織や神経が圧迫され、脳の正常な機能が妨げられます。これが吐き気や嘔吐の原因となります。また、脳の圧迫が消化器系にも影響を与え、消化器系の症状が生じる可能性があります。

吐き気や嘔吐がくも膜下出血の前兆として現れた場合、これは非常に深刻な状態である可能性が高く、速やかな医療処置が必要です。これらの症状が現れた場合は、すぐに医療機関を受診し、適切な診断と治療を受ける必要があります。

 

3.意識の混濁や混乱感

くも膜下出血の意識の混濁や混乱は、脳の圧迫や血液の漏出によって引き起こされる可能性があります。これは、脳が正常に機能せず、思考や認識が混乱したり、意識がぼんやりしたりする状態です。

くも膜下出血が起こると、周囲の神経組織に圧迫がかかり、脳の正常な機能が妨げられます。これにより、患者は混乱したり、意識が混濁したりすることがあります。また、脳の一部が圧迫されることによって、特定の神経回路が影響を受ける可能性があり、これも混乱や意識混濁の原因となります。

意識の混濁や混乱がくも膜下出血の前兆として現れた場合、これは深刻な状態であり、速やかな医療処置が必要です。医師の診察を受け、適切な検査や治療を受けることが重要です。

 

4.頭部の圧迫感や異常感

くも膜下出血の頭部の圧迫感や異常感は、通常、激しい頭痛と共に現れます。患者は頭部に不快な圧迫感や異常感を感じることがあります。これは、脳の血管が破れて血液が漏れ出すことにより、脳の周囲の組織が圧迫されることによって引き起こされます。

この圧迫感や異常感は、通常は突然現れ、激しい頭痛と同時に起こることが多いです。患者は頭部が重く感じたり、頭蓋内の圧力が増加したように感じたりすることがあります。また、この感覚は頭痛の一部として現れることもあります。

頭部の圧迫感や異常感がくも膜下出血の前兆として現れた場合、これは重篤な状態であり、速やかな医療処置が必要です。医師の診察を受け、適切な検査や治療を受けることが重要です。

 

5.錯乱や意識消失

くも膜下出血による錯乱や意識消失は、脳の血管が破れて血液が漏れ出すことによって脳組織が圧迫されるために起こります。これにより、脳の正常な機能が妨げられ、錯乱や意識消失が生じる可能性があります。

錯乱は、思考や行動が混乱し、現実感や時間の感覚が失われる状態です。患者は周囲の状況を理解できなくなり、適切な判断ができなくなることがあります。意識消失は、一時的に意識が喪失する状態を指します。患者は意識を取り戻すまでの間、外界の刺激に反応せず、倒れたり、休眠状態に入ったりすることがあります。

これらの症状は、くも膜下出血の重篤な前兆として現れることがあります。患者が錯乱や意識消失を経験した場合は、即座に医療機関を受診し、適切な医療処置を受ける必要があります。治療の遅れは重篤な後遺症や命にかかわる合併症を引き起こす可能性がありますので、早急な対応が必要です。

 

6.視覚障害や片麻痺などの神経学的症状

くも膜下出血による視覚障害や片麻痺症状は、脳の血管が破れて血液が漏れ出すことによって、脳組織に障害が生じることにより引き起こされます。

視覚障害は、片目や両目の視力の低下、視野の狭窄、視覚のぼやけ、二重視などの症状を含むことがあります。これは、脳の視覚中枢が影響を受けることによって引き起こされます。具体的には、くも膜下出血によって視覚を制御する脳の部分が圧迫されることで、視覚に関連する症状が現れることがあります。

片麻痺は、一方の半身が麻痺した状態を指します。くも膜下出血によって脳の運動中枢が影響を受けることで、片側の筋肉の運動や感覚が失われることがあります。これは通常、出血が発生した脳の対側に影響を及ぼします。

これらの症状は、くも膜下出血の重篤な前兆として現れることがあります。患者が視覚障害や片麻痺を経験した場合は、速やかに医療機関を受診し、適切な医療処置を受ける必要があります。治療の遅れは、後遺症や合併症のリスクを高める可能性があります。

 

【くも膜下出血の原因について】

〜脳動脈瘤〜

脳動脈瘤(のうどうみゃくりゅう)は、脳の血管の一部が膨らんだ状態を指します。通常、脳の血管は円筒形をしていますが、動脈瘤ではこの形が変形して球状や袋状になります。脳動脈瘤は血管の壁が弱くなることによって生じ、その部位が膨らむことで、血管が破裂するリスクが高まります。

脳動脈瘤は通常、症状がないまま発見されることがありますが、破裂すると脳出血やくも膜下出血を引き起こす可能性があります。一部の脳動脈瘤は小さく安定しており、破裂するリスクが低い場合もありますが、他の脳動脈瘤は大きくなり、破裂するリスクが高まることがあります。

脳動脈瘤はしばしば遺伝的な要因や高血圧、喫煙、過度のアルコール摂取などの生活習慣と関連しています。脳動脈瘤の診断には、脳画像検査(MRIやCTアンギオグラフィ)が用いられます。治療は、破裂のリスクや症状の重症度に基づいて行われ、手術や経カテーテル的手技による治療が行われる場合があります。

 

〜脳動静脈奇形〜

脳動静脈奇形(のうどうじょうみゃくきけい)は、脳の血管の異常形成の一種であり、動脈と静脈の間に直接的なつながりが形成される状態を指します。通常、動脈と静脈は細い毛細血管を介して血液が行き来するため、このつながりがない状態が正常です。しかし、脳動静脈奇形では、この血管のつながりが直接的に形成され、正常な血流パターンが乱れます。

脳動静脈奇形は先天性の異常であり、多くの場合、出生時から存在していますが、症状がないまま見つかることもあります。しかし、破裂や出血などの合併症を引き起こす可能性があります。脳動静脈奇形の破裂は、くも膜下出血や脳出血を引き起こす可能性があり、重篤な状態につながることがあります。

脳動静脈奇形の診断には、脳画像検査(MRIやCTアンギオグラフィ)が用いられます。治療は、奇形の大きさや場所、症状の重症度に応じて決定されます。手術や経カテーテル的手技、放射線治療などが治療法として選択される場合があります。

 

〜脳動脈解離〜

脳動脈解離は、脳の動脈の内部層(内膜)と中間層(中膜)の間に血液が入り込む状態を指します。これにより、動脈の壁が分離し、血管の正常な構造が破壊されます。脳動脈解離は通常、急激な頭部外傷や頸部の急激な動きなどによって引き起こされますが、高血圧や血管の弱さなどの他の要因も関与する場合があります。

脳動脈解離は、血栓が形成されたり、血液が動脈の外側に漏れ出したりすることで、脳梗塞やくも膜下出血などの合併症を引き起こす可能性があります。症状は、解離が発生した動脈の位置や解離の程度によって異なりますが、急性の頭痛、片麻痺、感覚異常、視覚障害、言語障害などの症状が現れることがあります。

脳動脈解離の診断には、脳画像検査(MRIやCTアンギオグラフィ)や脳血管超音波が使用されます。治療は、解離の程度や合併症に応じて異なりますが、抗凝固療法や手術が行われる場合があります。症状の早期発見と治療が重要であり、治療の遅れは重篤な後遺症を引き起こす可能性があります。

 

【外科的治療の時期】

・外科的治療が選択された場合には、原則的に出血後72時間以内の早期に行うことが妥当である(推奨度B  エビデンスレベル中)

・搬入時すでに出血後72時間を過ぎている場合には、遅発性脳血管攣縮の時期が過ぎるのを待って再出血防止処置を行うことを考慮してもよい(推奨度C  エビデンスレベル低)

※脳卒中治療ガイドライン2021より引用

 

【遅発性脳血管攣縮とは】

遅発性脳血管攣縮(ちはつせいのうけっかんれんしゅく)は、一般的に脳卒中後数週間から数か月後に発生する状態を指します。この症状は、脳の血管が急速に収縮し、血流が制限されることによって引き起こされます。

脳血管攣縮は通常、脳出血やくも膜下出血などの脳卒中の合併症として発生します。これは、脳卒中によって血管が損傷され、その後に炎症や血管の収縮が生じることによって起こります。血管の収縮により、脳への血液供給が制限され、酸素や栄養素の供給が不十分になります。

遅発性脳血管攣縮の症状には、頭痛、めまい、意識の変化、片麻痺、感覚異常などが含まれます。これらの症状は、攣縮が発生した脳の部位に依存します。

遅発性脳血管攣縮の治療には、血管拡張薬や抗炎症薬などの薬物療法が一般的に使用されます。また、物理療法やリハビリテーションなどのリハビリテーションプログラムも有効です。重度の場合には、手術や血管内治療が必要な場合もあります。

 

【くも膜下出血の後遺症について】

くも膜下出血の後遺症は、出血が脳に与える影響の結果として現れます。後遺症は、個々の症状やその重症度によって異なりますが、一般的なものには以下が含まれます:

1.片麻痺や筋力低下

脳の特定の部位への血液の流れが妨げられたり、神経組織が損傷したりすることで、片麻痺や筋力低下が生じる場合があります。

2.言語障害

脳の特定の領域が損傷されたり、圧迫されたりすることで、言語理解や発話に関する問題が生じる場合があります。

3.視覚障害

脳の視覚中枢が影響を受けたり、圧迫されたりすることで、視覚障害が生じる場合があります。

4.記憶障害や認知機能の低下

脳の特定の領域が損傷されたり、脳に影響を与えることで、記憶力や思考能力の低下が生じる場合があります。

5.感覚異常

脳の特定の部位が損傷されることで、感覚の異常が生じる場合があります。

これらの後遺症は、患者の状態や治療の効果によって異なります。適切なリハビリテーションや治療プログラムによって、後遺症の緩和や改善が期待されますが、完全な回復ができない場合もあります。

 

【くも膜下出血の致死率について】

くも膜下出血は、重篤な状態であり、治療の遅れや合併症のリスクが高いため、致死率が比較的高い疾患の一つです。致死率は、多くの要因によって影響を受けますが、一般的には以下の要因が重要です:

1.速やかな医療処置の有無

くも膜下出血の早期発見と速やかな治療は、患者の生存率を高めるために重要です。適切な医療介入が遅れると、合併症や後遺症のリスクが高まり、致死率も上昇します。

2,出血の重症度

出血の量や速度が重度である場合、脳への影響が大きくなり、致死率が高まる可能性があります。

3.患者の年齢や基礎疾患

高齢者や基礎疾患(例:高血圧、糖尿病など)を有する患者は、合併症や治療への耐性が低いため、致死率が高くなる傾向があります。

致死率は地域や施設によって異なりますが、くも膜下出血は一般的に重篤な状態であるため、医療機関での迅速な診断と治療が不可欠です。早期の医療介入によって致死率を減少させることが可能ですが、患者の状態や病態に応じた個別の治療が重要です。

 

【くも膜下出血後のリハビリテーション】

くも膜下出血後のリハビリテーションは、患者が生活機能を回復し、日常生活に復帰するためのプロセスです。以下に、くも膜下出血後のリハビリテーションの主な側面をいくつか挙げます:

1.運動療法

筋力低下や片麻痺などの身体的な問題に対処するために、体の運動能力や筋力を向上させるための運動療法が行われます。これには、歩行訓練、筋力トレーニング、バランス訓練などが含まれます。

2.評価と治療

リハビリテーションチームは、患者の状態を定期的に評価し、個々のニーズに合わせた治療計画を立案します。治療計画には、言語療法、聴覚療法、認知療法などが含まれる場合があります。

3.言語療法

くも膜下出血によって言語障害が生じた場合、言語療法士が患者のコミュニケーション能力や言語理解力を向上させるためのプログラムを提供します。

4.認知療法

脳の機能が影響を受けた場合、認知療法が行われることがあります。これは、記憶力の向上、注意力の集中、問題解決能力の改善などを目指すプログラムです。

5.心理的支援

くも膜下出血は患者や家族にとって非常にストレスフルな状況であるため、心理的なサポートが重要です。心理カウンセリングや心理社会的支援を提供することで、患者と家族が適応し、ストレスを軽減することが可能です。

リハビリテーションプログラムは、患者の状態やニーズに応じて個別に設計されます。専門の医療チームとの協力のもと、継続的なサポートと指導が提供されることで、患者が最大限の回復を達成するのを助けます。

 

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