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脳梗塞リハビリ リバイブあざみ野

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【脳梗塞リハビリ】〜脳卒中の歩行の基本的評価項目〜

2024/01/24

【脳梗塞リハビリ】〜脳卒中の歩行の基本的評価項目〜

【歩行の評価の目的】

歩行の障害を様々な角度から評価して、問題を抽出することで、適切な治療介入へと導き、歩行の機能再建を図る。

 

【歩行の評価の大まかな手順】

①移動の自立度と実用性の評価

②歩行障害の抽出

③問題の原因を検証

④介入方法の選択

⑤治療

⑥再び評価

 

【歩行自立度の評価方法】

実用的歩行能力分類(Functional Ambulation Categories, FAC)は、歩行自立度を評価するための尺度で、特に脳卒中患者や神経学的な障害者に対する評価に利用されます。以下は、FACの詳細な説明です:

1.カテゴリーの定義:

・カテゴリー 0: 歩行不可能

・カテゴリー 1: 援助なしで歩行可能だが、安定性に不安定性がある。

・カテゴリー 2: 軽いサポートが必要で、手すりなどの補助があれば歩行可能。

・カテゴリー 3: 援助なしで屋内で歩行可能。屋外では補助が必要。

・カテゴリー 4: 不安定だが、屋外でも援助なしで歩行可能。

・カテゴリー 5: 歩行が安定しており、屋内外を問わず援助なしで歩行可能。

2.評価方法:

・患者は通常の靴で歩行します。

・評価者は患者の歩行を観察し、各カテゴリーに該当するものを選択します。

3.用途:

・医療やリハビリテーションの現場で、患者の歩行機能を客観的に評価するために使用されます。

・治療計画の立案や進捗のモニタリングに役立ちます。

4.優れた点:

・直感的で分かりやすい尺度であり、異なる歩行能力を段階的に評価できます。

・治療の進捗や患者の機能的な改善を迅速に把握できます。

FACは、患者の日常生活における歩行自立度を評価するのに有用であり、治療方針の立案や治療の成果を評価する際に頻繁に活用されます。

 

【歩行速度の評価方法】

〜10m歩行テスト〜

10m歩行テストは、歩行速度を評価するための一般的なテストの一つです。主に高齢者や慢性疾患患者などの日常生活動作の制限がある人々に対して、歩行機能の評価に利用されます。以下は、10m歩行テストに関する詳細な情報です:

1.手順:

・患者はできるだけ速く、安全に10メートルの距離を歩きます。

・スタートとゴールの位置が明確に定義されており、計時はスタートの合図からゴールでの合図までの時間を測定します。

2.計測:

・歩行速度は、歩行した距離を歩行にかかった時間で割ることで算出されます。典型的には、単位はメートル/秒またはセンチメートル/秒で表されます。

3.解釈:

・歩行速度は患者の身体機能や健康状態と関連しています。

・通常、高い歩行速度は良好な歩行機能や全体的な健康を示唆し、低い歩行速度は機能的な制限やリスクの指標となることがあります。

4.用途:

・医療やリハビリテーションの現場で、患者の歩行機能を客観的に評価するために使用されます。

・日常生活動作や外出の安全性を予測するのに役立ちます。

5.適用範囲:

・10m歩行テストは手軽で実施が容易であるため、広範な臨床状況で利用されます。

・特に高齢者や慢性疾患患者、リハビリテーションプログラムの被験者などで頻繁に実施されます。

このテストは簡便でありながら、歩行能力や全体的な機能を評価する上で有益な指標となります。

 

【歩行の持久性の評価方法】

〜6分間歩行テスト〜

6分間歩行テスト(6-Minute Walk Test, 6MWT)は、持久性および運動能力を評価するための一般的なテストの一つです。このテストは様々な臨床状況で使用され、患者の全身的な機能や日常生活動作に対する影響を評価するのに役立ちます。以下は、6分間歩行テストに関する詳細な情報です:

1.手順:

・患者はできるだけ速く、安全に6分間で歩行可能な最大の距離を歩きます。

・歩行するコースは通常、長方形のハンドルのついた平坦なエリアで、患者はできるだけ多くの距離を歩くことを目指します。

2.計測:

・6分間の間、歩行した距離を測定します。単位は通常、メートルまたはフィートで表されます。

・途中で休憩を取ることが許可されますが、その時間も含まれます。

3.解釈:

・歩行距離は患者の持久性や運動能力の指標となります。

・歩行距離が増加すれば、患者の運動能力が向上している可能性があります。

4.用途:

・持久性や運動能力の変化を評価するために使用されます。

・慢性呼吸器疾患、心臓病、神経筋疾患などの様々な状態での評価に適しています。

5.適用範囲:

・6分間歩行テストは広範な臨床状況で使用され、特にリハビリテーションや運動療法の進捗モニタリングに有用です。

このテストは患者の持久性や運動能力の変化を定量的に測定し、治療の効果を追跡する上で有益なツールとされています。

 

【移動能力の評価方法】

〜timed up and go test(TUG)〜

TUG(Timed Up and Go)は、歩行評価の一環として使用される一般的なテストです。このテストは特に高齢者やリハビリテーションの患者など、日常生活動作においてバランスと歩行が重要な要素となる人々に対して広く適用されています。以下は、TUGに関する詳細な情報です:

1.手順:

・椅子に座っている患者は、指定された椅子から立ち上がり、できるだけ速くかつ安全に3メートル先のマーク(通常は床に貼られたテープ)まで歩きます。

・そこで180度回転して、元の椅子に戻り座ります。

2.計測:

・TUGの計測は、患者が椅子から立ち上がり、歩いて回転し、椅子に座るまでの時間を計測します。

3.解釈:

・TUGの結果は、患者の動作の速さと安定性を示す指標となります。

・一般的に、短い時間がより優れた機能を示し、長い時間はバランスや歩行に問題があることを示唆します。

4.用途:

・TUGは高齢者の日常生活動作の評価や、バランスの低下や転倒の危険性の評価に広く使用されます。

・腰痛、膝関節痛、神経筋疾患、骨折後のリハビリなど、様々な臨床状況での評価に適しています。

5.適用範囲:

・TUGは手軽で実施が容易であり、医療やリハビリの現場で日常的に使用されています。

TUGは患者の動作に関する簡便で効果的なテストであり、リハビリテーションや介護の計画において重要な情報を提供します。

 

〜rivermead mobility index(RMI)〜

RMI(Rivermead Mobility Index)は、歩行能力を含む機能的な移動能力を評価するための尺度の一つです。主に神経学的障害や脳卒中の患者など、歩行能力に制限がある人々を対象にしています。以下はRMIについての詳細な情報です:

1.構成要素:

・RMIはいくつかの基本的な動作に焦点を当てています。これらには歩行や移動、椅子からの立ち上がりなどが含まれます。

2.評価項目:

・RMIは15の項目で構成され、これには座っている状態から立ち上がり、歩行、椅子への座り直し、さまざまな状況での移動が含まれます。

3.スコアリング:

・各項目は異なる程度の難易度とポイントがあり、それに基づいてスコアが与えられます。

・スコアの合計が高いほど、患者の移動能力が向上していることを示します。

4.用途:

・RMIは主に脳卒中後のリハビリテーションや神経学的な障害の治療効果を評価する際に使用されます。

・移動や歩行機能の改善を測定するため、治療計画の立案や進捗のモニタリングに役立ちます。

5.利点:

・簡潔で使いやすい尺度であり、患者の日常生活における移動能力を包括的に評価します。

・短時間で実施可能であり、治療計画の評価に適しています。

RMIは患者の機能的な移動能力を包括的かつ効果的に評価するのに役立つツールとされています。

 

【バランスの評価方法】

〜berg balance scale(BBS)〜

BBS(Berg Balance Scale)は、バランス機能を評価するための一般的な尺度です。この評価法は、特に高齢者や神経学的な障害を持つ患者のバランス能力を客観的に評価するのに使用されます。以下は、BBSについての詳細な情報です:

1.構成要素:

・BBSは14の異なる動作またはタスクから構成されています。これらには立位、転倒のリスクを含む様々なバランス関連の活動が含まれます。

2.評価項目:

・各項目は0から4までの5段階でスコアリングされます。スコアの合計が56点で、高いスコアほどバランス能力が高いことを示します。

3.評価対象:

・.主に高齢者、脳卒中患者、神経筋障害患者など、バランスに問題があるとされる患者を対象にします。

4.計測方法:

・BBSは特定の動作やタスクに対する患者の反応を観察し、それに基づいてスコアを付けます。

・例えば、立位での姿勢の保持、歩行、回転、転倒のリスクの評価などが含まれます。

5.用途:

・BBSは主にリハビリテーションや健康評価の現場で使用され、特にバランスの改善や転倒予防の評価に利用されます。

・治療計画の進捗モニタリングや介入の必要性の判断に役立ちます。

BBSは患者のバランス機能を包括的かつ定量的に評価するための有用なツールとされています。

 

【表面筋電図を用いた歩行分析】

表面筋電図(sEMG)を用いた歩行分析は、筋肉の活動を測定して歩行パターンや動作の詳細を理解するための手法です。以下に、この分析手法に関する詳細な情報を提供します:

1.sEMGの原理:

・表面筋電図は、皮膚表面に配置された電極を用いて筋肉の電気的な活動を記録する技術です。筋肉が収縮すると、その活動は電気的な信号として検出されます。

2.歩行分析の手順:

・歩行分析では、特定の筋肉群の活動を記録し、歩行中における筋肉の動きや協調を詳細に調査します。

・主に大腿四頭筋、ハムストリングス、腓腹筋などの筋肉の活動が重要です。

3.歩行中の筋肉活動の解釈:

・sEMGデータを解釈することで、特定の歩行段階や動作時にどの筋肉が活発になるか、またその協調関係を評価できます。

・筋肉のタイミングや強度の変化を把握し、異常な筋活動があればそれに対するリハビリや治療のアプローチを考えるのに役立ちます。

4.アプリケーション:

・歩行分析におけるsEMGは、運動生理学の研究、リハビリテーション、スポーツ科学、バイオメカニクスの分野で広く使用されます。

・筋肉のアクティビティの評価により、特定の障害や病態に対する治療効果や生理学的な変化を詳細に理解できます。

5.注意点:

・sEMGは表面の筋活動しか測定できないため、深層の筋肉の活動や共同作用に関する完全な情報を提供するわけではありません。

・適切な電極配置や解釈が必要であり、専門的な知識が求められます。

表面筋電図を使用した歩行分析は、動作の定量的な評価やリハビリテーション計画の調整において重要なツールとなっています。

 

【3次元動作解析装置を用いた歩行分析】

三次元動作解析装置を用いた歩行分析は、人間の歩行運動を詳細に測定し、理解するための技術です。以下に、この分析手法に関する詳細な情報を提供します:

1.原理:

・三次元動作解析装置は、複数の高精度なカメラやセンサーを使用して、被験者の身体の運動を三次元的に記録・分析します。

・通常、関節角度、関節運動、歩行パターンなどが計測されます。

2.計測システム:

・通常、被験者には特殊なマーカーが身体に取り付けられ、これらのマーカーの動きを高速で撮影することで歩行パターンを再構築します。

・カメラの配置は、被験者を取り巻くように配置され、複数の視点からのデータを取得します。

3.計測項目:

・三次元動作解析は、歩行中の関節の動き、運動学的なパラメータ(例:歩幅、歩行速度)、歩行サイクルなどを測定します。

・これにより、特定の疾患や障害に対する歩行パターンの変化を明らかにすることができます。

4.解析:

・計測されたデータは専用のソフトウェアを使用して解析され、関節の可動域や動きの不均一性、歩行パターンの変化などが詳細に把握されます。

・動作解析は通常、動画、グラフ、数値データの形で表示されます。

5.用途:

・三次元動作解析は、リハビリテーション、スポーツバイオメカニクス、運動生理学の研究、外科的介入の計画など、多岐にわたる分野で使用されます。

・疾患や障害に対する治療の評価や進捗モニタリングにも利用されます。

6.限界:

・計測環境やデータ処理が高度であり、訓練を要するため、一般的には専門的な施設での使用が主流です。

三次元動作解析は、非侵襲的で客観的な手法であり、歩行に関する詳細な情報を提供する点で非常に有用です。

 

【脳卒中後の歩行パターンについて】

脳卒中後の歩行パターンは患者によって異なりますが、一般的にいくつかの特徴が見られることがあります。以下は、脳卒中の歩行の一般的な特徴的なパターンです:

1.片麻痺(単麻痺):

・脳卒中によって片側の脳半球が損傷されると、それに応じて反対側の身体半分が麻痺することがあります。これが片麻痺と呼ばれ、歩行時に片方の脚を支えにくくする要因となります。

2.痙性歩行:

・下肢の筋肉が過度に緊張し、硬直した状態が見られることがあります。これにより、歩行が不自然になり、足の動きが制限されます。

3.足底の引きずり:

・片麻痺や筋力の低下により、足が床に引きずられることがあります。これが足底の引きずりと呼ばれ、安定性や歩行効率に影響を与えます。

4.広塞歩行(病的な広塞歩行):

・歩行の基本的なステップ幅が広がり、バランスが崩れやすくなることがあります。これは安定性の低下に関連しています。

5.失調歩行:

・脳卒中により運動調整や協調が難しくなり、歩行が不安定になることがあります。失調歩行は、足の動きや体幹の制御に問題がある場合に見られる特徴的なパターンです。

6.対称性の低下:

・片麻痺や筋力の減少により、歩行パターンが対称性を失うことがあります。これは特に片側の筋力低下が著しい場合に顕著です。

これらの歩行パターンは個々の症例によって異なり、またリハビリテーションなどにより改善することもあります。治療計画は患者の具体的な状態に基づいて個別化され、機能の向上を目指すことが一般的です。

 

【脳梗塞後遺症の改善を目指す自主トレ動画はこちら】

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【痛みにお困りの方はこちら】

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