VOL.35 神経ネットワークの全体像~長兄small talk~
こんにちは長兄です。ここ横浜は11月に入り秋晴れでぽかぽか陽気の毎日です。今日からまた少し寒くなるとか。ハロウィーンも終わり世の中はクリスマスと年末年始に向けて一直線(あと・・・物価高)。
交わす会話も「今年もあと少しですね」「1年ほんとにあっという間」などなど、恐らく毎年しているであろう会話を繰り返す日常。
前回ちょっとお知らせした最近始めたことシリーズの動画編集ですが、まだまだ楽しく継続中で用途に合わせて新しいアプリを検索中。
もっとーは「時間をかけずにサクッと編集」。
さて、今回は「神経ネットワークの全体像」お話です。
脳と全身は、さまざまな神経でつながっている。神経の種類や構造、働きを理解すると司令塔としての脳の働きが見えてくる
神経は脳を中心として、体のすみずみまで張りめぐらされて、全身を統制している。その神経のネットワークは、中枢神経系と末梢神経系に大別できる。
中枢神経系は、脳とそれに続く脊髄で、頭蓋および脊柱管のなかにある神経である。
末梢神経系は、中枢神経系以外の神経すべてをさす。
これは脳と脊髄から末梢組織へと向かう神経群で、中枢神経からの指令を体内の各部位に伝え、体内の各部位からの情報を中枢に伝えている。
解剖学的に見ると、末梢神経系には、脳神経と脊髄神経がある。
脳神経は、脳から直接末梢組織に伸びる12対の神経である。脊髄神経は、脊髄の椎間孔に出入りする31対の神経である。
【機能的には体性神経と自律神経がある】
末梢神経系を機能で分類すると、体性神経と自律神経に大別出来る。
体性神経は、意識下での運動(随意運動)と感覚を担っており、感覚神経と運動神経とがある。
感覚神経は、体表や深部にある感覚受容器の興奮信号を、中枢神経に伝えている。運動神経は、中枢神経からの運動指令を、骨格筋などの運動を担う末梢組織に伝えている。
体性神経が司る機能は、動物機能と呼ばれている。自律神経は、無意識下での内臓の動き(不随意運動)を司っており、その働きは植物機能と呼ばれている。
自律神経には、機能が相反する交感神経と副交感神経の2種類があり、お互いが拮抗し合って機能している。
【末梢神経系の機能的分類】
体性神経
感覚神経 → 体表や深部の感覚を中枢神経系に伝える
運動神経 → 中枢神経からの運動指令を体の各部に伝える
自律神経
交感神経 → 体内を興奮・緊張状態にし、消化吸収などの働きを抑制する
副交感神経 → 体内を安静化させ、消化吸収などの働きを促進する
【全身に分布する末梢神経系】
神経系には脳と脊髄からなる中枢神経系と、中枢神経と連絡する末梢神経系とがある。これらの神経が体のすみずみまで張り巡らされることで、体内外の状況に的確に反応することができる。
引用文献
ぜんぶわかる 脳の辞典:p66,67 成美堂出版