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脳梗塞リハビリ リバイブあざみ野

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VOL.33 脳内の動脈の分布 ~長兄small talk~

2022/10/20

こんにちは長兄です。ここ横浜はしばらくぐずついた天気が続きましたが、今日は久ぶりの青空です。気温も随分下がり季節の変化を感じるとともに冬の足音も。
脳梗塞専門の自費リハビリを始めて約半年。最初は自費という言葉と、お金の重みを目の当たりにし圧しつぶされそうな日々。その重みは今でも変わらないが、最近はご利用者様から元気をもらったり癒やされたり、勉強させてもらったり。本当に色々と感謝です。
また最近密かに意外と嫌いではないかも?と思えるようになってきた業務がある。
それは・・・・・・・。
新規のお問い合わせの対応の電話やメールである。
お問い合わせの内容は本当に様々で、HPをご覧になり体験希望ですという一般的になお問い合わせから、「何で?????うちに?????」みたいな案件まで多種多様。今までは苦手と思っていた事でも、それが意外と好きかもと思えてきている自分に新発見。

さて、今回は「脳内の動脈の分布」お話です。

脳も他の体部位と同様、血液の循環によって栄養成分の供給を受けている。その運搬の大部分を担うのが、頚部から頭部につながる内頚動脈である。

【総頚動脈と椎骨動脈が血液を供給している】
脳には膨大な数の細胞があり、すべてに十分な酸素を供給する必要がある。そのため心臓から全身に送られる血液の15%が脳へと届けられる。
脳に血液を提供しているのは、頚部から頭部へ上行する総頚動脈と、鎖骨下動脈である。総頚動脈は頚部で枝分かれし、それぞれ内頚動脈と外頚動脈として上行する。内頚動脈は枝分かれすることなく、側頭骨にある頚動脈管という通り道を経由して、頭蓋腔に入る。その後、眼窩に眼動脈を出してから、前大脳動脈と中大脳動脈に分かれて脳に分布する。外頚動脈は、顔面の各部、頭部の皮下、硬膜に分布する。
鎖骨下動脈からは、椎骨動脈が枝分かれし、頭蓋骨の底部に開いている大後頭孔から頭蓋腔に入り、左右の椎骨動脈が合流して脳底動脈になる。
脳底動脈は、延髄と橋に枝を出しながら、橋と中脳の境目で再び2本に分かれ、左右の後大脳動脈になる。



【脳底部を走るウイリス動脈輪の構造】
 脳の底面では、一連の脳動脈が、ウイリス動脈輪あるいは大脳動脈輪と呼ばれる輪を形成している。
 後大脳動脈と内頚動脈の間は、左右それぞれ後交通動脈という血管で連絡している。左右の前大脳動脈は、前交通動脈で結ばれており、全体として輪を作っている。このウイリス動脈輪は、下垂体と視交叉を取り囲む形で存在する。脳底面の動脈が輪をつくって互いにつながっているのは、たとえ一部の血管が閉塞したり損傷されても、他の動脈が血流を補えるからである。
 一方、脳表面に分布する血管は皮質枝という血管に枝分かれし、クモ膜下腔を走って、皮質内に入る。そのほかに、脳底部から直接脳実質に入り、間脳や大脳基底核に血液を運ぶ中心枝という枝もある。
【頚部~脳の動脈分布】
 内頚動脈の枝である前大脳動脈は、おもに前頭葉を、中大脳動脈は頭頂葉、側頭葉、大脳基底核に血液を運ぶ。椎骨動脈や脳底動脈は脳幹や小脳、後大脳動脈は後頭葉と間脳を養っている。
【脳底面の動脈の分布】
椎骨動脈由来の脳底動脈は、橋へと枝葉を出し、左右の後大脳動脈に分かれる。後大脳動脈は内頚動脈と連絡し、ウイリス動脈輪と呼ばれる輪状の血管網を形成している。

引用引用文献
ぜんぶわかる 脳の辞典:p60,61  成美堂出版