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脳梗塞リハビリ リバイブあざみ野

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退院後の脳梗塞リハビリ~家で何から始める?焦らず続ける順番

2026/01/12


退院後の脳梗塞リハビリ:家で何から始める?焦らず続ける順番

退院後にいちばん大事なのは「焦らない設計」

退院して家に戻った直後は、「ここからどうすればいいのだろう」「遅れたら取り返せないのでは」と不安になりやすい時期です。けれど、脳梗塞(脳卒中の一種)の回復は一直線ではなく、体調や睡眠、疲れで日によって波が出ることがあります。まずは焦って追い立てるより、続けられる形を先に作るほうが、結果として前に進みやすくなります。

がんばりすぎが続かない理由

退院後にいちばん大事なのは、リハビリを「根性」ではなく「設計」で回すことです。がんばりすぎると、疲労がたまり、動きが雑になり、転びやすくなったり、次の日に何もできなくなったりします。本人も家族もつらくなり、結局続かない、という流れはよくあります。目標は大きくても構いません。ただ、今日やることは小さくして、積み上げる形にします。

家族ができる支え方(やりすぎない)

家族の支えは「手伝いすぎない」ほうが安全な場面があります。体を引っ張って無理に動かすより、転びにくい環境を整える、声かけでペースを守るなど、仕組みで支えるほうが役に立つことが多いです。

まず確認したい「安全」と「今日の体調」

休むべきサインの目安

最初に確認したいのは安全と体調です。ふらつきが強い日、いつもより極端にだるい日、熱がある日、強い頭痛や急な麻痺の悪化、言葉が出にくい・意識がぼんやりする、胸の痛みや息苦しさなど「いつもと明らかに違う変化」があるときは、リハビリで押し切らず、ためらわずに救急車(119番)を呼ぶか、至急医療機関へ相談してください。リハビリは大切ですが、まず安全が土台です。

相談先(主治医・訪問リハ・外来リハなど)

迷うときは、主治医、退院した病院、外来リハビリ、訪問リハビリなどに相談し、「家での優先順位」を一緒に整理してもらうのがおすすめです。

家で何から始めるか:おすすめの順番

では、家では何から始めるとよいのでしょうか。一例として、生活の土台づくり → 動きの準備 → 生活に結びつける、の順に考えると整理しやすいです。

①生活の土台づくり(起きる・座る・立つ)

一つ目は生活の土台づくりです。起き上がる、座る、立つ。この3つは地味ですが、ほぼすべての動作の入り口になります。たとえば、椅子から立つ練習は「脚の力」だけでなく、体の前傾(前に体を倒す)や足の位置、手すりの使い方など、転倒予防にも直結します。

最初は回数を欲張らず、1回は短く区切ります。手すりなど安定した支えを使い、可能なら見守りがある状態で行ってください。できる範囲で、ゆっくり丁寧に。息を止めず、力みすぎない。これだけでも意味があります。

②歩く前の準備(姿勢・足の置き方)

二つ目は歩く前の準備です。歩行そのものを増やす前に、姿勢が崩れたまま長く歩かない工夫が大切です。足を置く位置がいつもずれる、麻痺側に体重が乗りにくい、立っているだけでふらつく、という場合は、まず「短い立位(立っている練習)」や「その場での足踏み」など、転倒リスクが低い形から始めます。

③家事や外出につなげる(できる動作を増やす)

三つ目は家事や外出につなげる段階です。ここまで来たら、目的を「運動」ではなく「生活の1場面」に変えるのがコツです。たとえば、食卓まで歩く、玄関まで行く、洗面所で身支度をする。成功しやすい距離と時間に調整し、疲れきる前に終えます。余力が残る終わり方は、次につながります。

続けやすくする工夫:回数より「仕組み」

1回を短く、回数で積む

続けやすくする工夫は、回数より仕組みです。おすすめは「短い1回を、毎日どこかに置く」ことです。朝食の前に立つ練習、昼に廊下を少し歩く、夕方に座り直し、のように分けます。

記録は一言で十分

記録も細かくなくて大丈夫です。「今日は玄関まで行けた」「疲れが強かった」くらいの一言で十分です。波を把握できると、やりすぎの調整がしやすくなります。

転倒予防と家の環境調整

家の中では転倒予防も重要です。床の小さな段差、滑りやすい靴下、敷物(ラグ)、夜間の暗さは意外な落とし穴になります。手すりの位置、椅子の高さ、動線(よく通る道)を整えるだけで、安心して動ける時間が増えます。運動を増やす前に、危ない要素を減らす。これは遠回りに見えて近道です。

うまくいかない日の考え方

波があるのは自然なこと

最後に、うまくいかない日の考え方です。昨日できたことが今日はできない、という日は起こります。脳の回復だけでなく、睡眠、疲労、気分、痛み、薬の影響などが重なって波が出るためです。

できたことを残す見方

そんな日は「ゼロに戻った」と決めつけず、やることを小さくして、安全に終えるのが正解になることがあります。できたことを残し、明日につなげる。退院後のリハビリは、短距離走ではなく、生活のペースを取り戻す作業です。

横浜市青葉区周辺でも、外来リハビリ、訪問リハビリ、通所リハビリ(デイケア)など、選べる支援があります。どれが合うかは、体力、移動手段、家族の支えやすさで変わります。迷うときは、退院先の病院やかかりつけ医、担当のリハビリ職へ「家での優先順位」を一緒に整理してもらうのがおすすめです。

📢 迷ったら、まず相談を

「これって脳梗塞かも…?」と感じたら受診のサインです。症状が突然・いつもと違うなら、ためらわず119番を。退院後のリハビリや在宅支援のご相談は、地域の医療機関・保健所・ケアマネジャーにお問い合わせください。

🗂 よくある質問

Q1. 退院したら、毎日どれくらいリハビリをした方がいいですか?
A. 一律の正解はありません。疲れが強く残らない範囲で、短い回を分けて続ける形が合うことがあります。
Q2. 家で歩く練習を増やせば早く良くなりますか?
A. 歩く量が増えることが常に良いとは限りません。ふらつきや疲労が強い場合は、安全な準備から始めたほうが結果的に安定することがあります。
Q3. 家族は何を手伝えばいいですか?
A. 体を引っ張って介助するより、転びにくい環境を整える、声かけでペースを守るなど、環境と仕組みで支えるほうが安全なことが多いです。
Q4. できる日とできない日の差が大きくて不安です。
A. 回復には波が出ることがあります。体調、睡眠、疲労の影響も受けやすいので、波がある前提でやることを調整するのが現実的です。
Q5. しびれや痛みが出てきたのですが、リハビリのせいでしょうか?
A. 断定はできません。姿勢や負担、疲労、別の原因が関係することもあります。新しい症状が出たときや、急に悪化したとき、強い症状が続く場合は医療機関に相談してください。
Q6. どこに相談すればいいか分かりません。
A. 退院した病院、かかりつけ医、介護保険サービスの担当者(ケアマネジャー)などが窓口になります。外来・訪問・通所の選択肢を一緒に整理してもらえます。

参考サイト